開発日誌 (~2012年)
# 手湿疹とステロイド
(2009-01-24 07:50:57)
手湿疹とは?
手湿疹(てしっしん)は水仕事が多い主婦の手に発症する湿疹を指します。
成人以降の主婦の手で比較的多く発症するため別名主婦湿疹(しゅふしっしん)とも呼ばれます。
手湿疹の特徴
・手の一部に湿疹ができて赤くなり、時に強い痒みを伴う
・発症すると長期間完治できない場合が多く、数ヶ月・数年を要する場合もある。一部慢性化する人も
手湿疹の原因
・手湿疹の発症メカニズムは未だ不明です
・水仕事の多い人に発症することから、水による皮膚刺激がトリガーか?
・経験的に家庭用洗剤(とくに界面活性剤)で発症すると信じる人が多い(その真偽は不明)
手湿疹の治療法
・完全な治療法は確立されていない
・病院ではステロイドとワセリンを処方する医者が圧倒的に多い
ステロイドとは?
ステロイド剤の使用は手湿疹に劇的な効果を発揮します。
ステロイドは本来、ヒトの体内で生成される体内ホルモンですが、これを人工的に合成して製造した薬品がステロイド剤です。
ステロイド剤はヒトのステロイド成分を模倣した合成成分です。
多様な成分があり、またその強度にもランク分けがされています。
つまり一口にステロイドといっても多種多様なステロイドが存在します。
ステロイドに対する考え方
強めのステロイド剤を短期間投与し、その後はワセリンの投与にて皮膚を保護し、長期間かけて完治を目指す治療法が、現在一般的な手湿疹の治療法と見なされています。
ただし、医者や研究者ごとに考え方の隔たりは大きく、ステロイドを重点的に投与するステロイド多用派から、極力ステロイドを使わないノン・ステロイド派までおられます。
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