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開発日誌 (~2012年)


* ワセリンは石油からできているの?(石油精製の話)
(2012-03-29 14:46:41)
ワセリンは石油由来。


蒸留は石油精製の重要な技術


原油はナフサ・灯油などへ精製されます。

ナフサはガソリンの原料であると同時に様々なプラスティック製品や有機化学、そして医薬品・化粧品の原料。

この石油精製のもっとも重要な技術が蒸留です。

蒸留とは熱を加えて沸点の高いものから順番に揮発する性格を利用して、物質を成分ごとに分離る技術です。

蒸留すれば揮発するモノとその後残るモノに分かれます。


残渣(ざんさ)から生まれるワセリン


ワセリンは石油精製課程で残されたモノ、正規業界では「残渣」(ざんさ)と呼ばれます。

蒸留しても残るだけあって、残渣した物質は沸点が低く重量が重い性質、また熱や気圧に対して比較的安定した物質です。

ワセリンはこの残渣をさらに精製して作られます。

この精製精度ややり方によって「白色ワセリン」と「黄色ワセリン」になります。

「白色ワセリン」は通常「黄色ワセリン」よりも精製精度が高く不純物が少ないとされます。

現在日本ではたんに「ワセリン」と言えば、通常「白色ワセリン」を指します。


ワセリンとアスファルト


残渣からはいろいろな製品が生み出されますが、残渣の最終製品はおそらく道路のアスファルトではないかと思われます。

アスファルトは大きな分子量の炭化水素の混合分で石油から生まれる物質でもっとも重く粘っこい物質です。

アスファルトは旧約聖書にもでてくるくらい歴史が古い。人類には縁の深い物質です。

当然、当時のアスファルトは人工的な精製でなはなく、石油が自然に固まった天然アスファルトと推測されます。



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