ホホバオイルとは?
ベタガードに配合されているホホバオイルの解説です。
ホホバオイルとはホホバの木の実から採取されるシードオイル。スキンケア原料やマッサージオイルとして利用される汎用性が高いオイルです。
特徴は(1)長期間、酸化されにくく安定していること、(2)人の皮脂に近くて浸透しやすいこと。詳しく見てきましょう。
※ホホバの実と花と葉。ホホバは1m-2mのブッシュ状低木ながら砂漠の過酷な乾燥に耐え豊穣の実を付けます。
(1)ベタガードとホホバオイルの関係
ベタガードの主成分はワセリンですが、ホホバオイルも配合されています。
その目的は粘度のあるワセリンに伸び安さとスムーズな感触(テクスチャ)を与えるためですが、ホホバオイル自体、スキンケア・オイルとしては非常にメリットのあるオイルという点も見逃せません・・・
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(2)ホホバオイルの特徴
ホホバオイルの特筆すべき特徴はその抜群の抗酸化力と人の皮脂と大変似ている点です・・・
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(3)ホホバオイル、人の皮脂に近い成分
ワックスエステルは人の皮脂の主成分です。ホホバオイルは90%以上がワックスエステルで人の皮脂に近いと言えます。また、ワックスエステルのベースとなっている脂肪酸も、パルミチン酸・パルミトレイン酸・オレイン酸など共通する脂肪酸で構成されています・・・
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(4)ホホバオイルの典型的な成分
ホホバオイルの典型的な成分を見てみましょう・・・
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(5)酸化しにくい安定した性質
ホホバオイルはトウモロコシ・オリーブ・ピーナッツのような脂肪種子作物と比較しても酸化速度は極めて遅く、スキンケアとして利用されたときは皮膚の酸化防止に役立ちます・・・
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(6)ホホバオイルの使用方法
人の皮脂に近いことから、皮脂の代用として、しかも酸化しない皮脂としてお肌の応用がメインです。皮脂に近いため刺激性が低く多くの人の肌質に合やすいとされます。また、ホホバオイルは程度に塗布することで、お肌の皮脂バランスを整えると言われます・・・
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(7)ホホバオイルと呼ばれるが実はワックス
オイルのような見栄えのためオイルと呼ばれ定着していますが、化学的な分類からすれば「オイル」ではなく「ワックス」に分類されます。日本語では「蝋」(ろう)・・・
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(8)ホホバオイルは食べられる?(害ではないが・・・)
食用油としても使えるのでしょうか?ネイティブ・アメリカンは食べていたとか、天ぷらの油として使用してみた・・・といった記事が出てきますが、ホホバオイルの主成分はワックスエステルと呼ばれる物質で人の体内では消化されません・・・
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(9)紫外線対策として
ホホバオイルが紫外線対策(UVカット)として役立つといった記事を見かけますが、常識的に考えて純粋なオイルやワックスにUVカット機能はゼロでないにしても大きな期待はできないと思われます。紫外線を吸収する成分も反射する成分もないように見えるからです・・・
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(10)ホホバオイルの抗菌作用
ホホバオイルには殺菌・抗菌作用があり、細菌やウイルスの繁殖を抑制する作用があるとされますが、細菌やウイルス細菌・ウイルスに種類は膨大ですべての細菌・ウイルスに対してのテストを行った人はいないでしょう・・・
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(11)ホホバオイルの歴史
ホホバオイルの利用の歴史は米国西部で暮らしていたネイティブ・アメリカンによってはじまりました。利用方法は現代の私たちとほとんど同じで、肌の保護や傷口の治療薬としても利用されていたようです・・・
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(12)ホホバの原産地と生産地
アメリカ合衆国南西部からメキシコ北部の砂漠地帯が原産地とされ現在でも自生しています。アリゾナ州のソノラ砂漠(Sonoran Desert)ではホホバの大規模栽培が行われています・・・
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(13)ホホバオイルと鯨油の関係
鯨油(げいゆ)とはクジラ、とくにマッコウクジラから採取されていたワックスエステルを主体とする蝋類・オイル類です。1970年代の捕鯨廃止運動の課程で中止され現在では行われていません・・・
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(14)ワセリンと鯨油の関係
1860年代、米国ペンシルベニア州で油田が発見され、米国の商業捕鯨は実質的に終焉しました。それまで鯨油は燃料や灯火用のケロシンの原料でしたが、石油という安価で安定した性質の代替品の出現により鯨油の価値が薄れたためです・・・
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(15)バイオディーゼルとして期待が高まるホホバオイル
バイオディーゼルとはディーゼルエンジンの燃料を植物由来のオイルからまかなう発想またはその植物性オイルの総称でバイオマスエネルギーの一つと考えられています・・・
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(16)砂漠緑化植物としてのホホバ
大地の砂漠化現象は中央アジア・中国・アフリカ・アメリカなどで深刻な環境問題になっています。原因は土地開発によるもの森林の伐採と地球規模の温暖化に起因すると思われます・・・
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