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( 香水工場の )

香る生活


調香実習拝見#8 パフューマー余談話
最後に講師の方のお話で印象に残ったものをご紹介します。


・「数年早かった、と考える」
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クライアントからの要望は契約前提の「調香依頼」としてくるより、RFP(Request for Proposal 提案要求)として数社に出されコンペティション形式になることが多いのがこの業界。

当然落選する可能性もあります。自分がベストと信じる香りがリジェクトされたときに自分に言い聞かせるコトバ。

パフューマーはコンペに参加するために「社内競争」を勝ち抜き、契約を勝ち取るに「社外競争」を勝ち抜く必要があります。前向きでなければいけません。


・「ストーリーとしてはおもしろいが・・・」
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名香には妙な都市伝説が語られる製品があります。ラボランティーヌがパフューマーの指示の配合量を間違って何かの香料を余計に入れた結果、偶然に歴史の残る名香となったウンヌンといったたぐいの話です。

(※ラボランティーヌとは、配合作業などパフューマーの処方に基づいて実作業を行う技術者。検査技師)

パフューマーには頭の中にすでに完成された香りのイメージがあり、腕のあるパフューマーほどそういう偶然から香りを創ることはない。プロのコトバではないでしょうか。


・「売れている香りは、もはやすべて過去のモノ」
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うなります。


・「少ない香料数で安定した香りを創る」
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これは香料をケリるという意味ではありません。シンプルであることが、安定性に寄与します。



(おわり)

この記事は#8
調香実習拝見#8 パフューマー余談話
調香実習拝見#7 問合せの返答
調香実習拝見#6 パフューマー就職率
調香実習拝見#5 パフューマーの適正
調香実習拝見#4 ビジネスの現実
調香実習拝見#3 実践トレーニング
調香実習拝見#2 激動する教育界
調香実習拝見#1 調香実習
(2009-11-29)
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