( 香水工場の )
香る生活
ミニボトル2010年、人気ランキング
上半期の人気ランキング
8月ですね。灼熱の太陽が凄い夏です。いかがお過ごしでしょうか?
2010年も半分を折り返して年末に向けての怒濤のシーズンに入ろうとしています。そこで、前半期、ミニボトル(サンプルボトル)売れ筋の集計をしました。
これはミニボトル(サンプルボトル)の集計で、フルボトルの集計結果とは一致していません。フルボトルの集計は明日投稿予定です。
フルボトルのランキングは、ミニボトル(サンプルボトル)をお試しいただいた後、ご購入されるケースが多いこと。
ミニボトルのランキングは、リピーターの方も多いのですが、新規のお客様も多いため、商品のネーミングや知名度、イメージでご購入いただくケースが多いことが特徴です。さての結果は?
【ミニボトル 2010年上半期トップ20】
輝けるミニボトル(サンプルボトル)売れ筋トップ3は:
1.沈丁花
2.金木犀
3.白檀(サンダルウッド)
・「沈丁花」は、春に沈丁花の季節がありますので、まあ凄いです。
・「金木犀」は年間を通じて人気があるようです。
・今年は「白檀」に力を入れているせいか、好みが別れる香りながら、白檀も堂々の3位に食い込みました。
そして、ミニボトル売れ筋トップ10残りは:
4.くちなし
5.鈴蘭/すずらん
6.ろうばい
7.白梅
8.睡蓮
9.スノーミント
10.ロサブラン
・「スノーミント」は今年6月にリリースした割には凄いポイントです。チラシを配布中なので、その効果もあるかもしれませんが、リリース前からお客様の問い合わせが多くで「強含み」印象はありました。
・「くちなし」「すずらん」は安定した人気ですが、例年よりやや順調推移。どこかの有名サイトで紹介されているのかもしれません。
・「ろうばい」「白梅」は例年通りの結果です。
・「ロサブラン」はローズ系としてトップですが、全体的にローズ系のトップ10入りが今回は少なく予想外でした。
日本ではローズ系香水はことのほか好まれるのですが、中国・台湾・韓国の方々からの受け(近年、中国人と思われるお客様のご購入も増えています)はさっぱりです。日本でもローズ系は特別な香水カテゴリーではなくなりつつあるのではと、やや心配です。
そして、ミニボトル売れ筋トップ11-トップ20:
・野ばら
・花火
・蜜柑の花
・グリーンローズ
・さくら
・スイカズラ
・柑橘系
・沈香
・ローズの贈り物(期間限定)
・オールドローズ
ランキング裏事情
ランキングの集計は販売管理上、営業部の仕事でやっておりますが、ランキングデータの公開はあまりやっていません。
ランキングは、各製品の人気度がわかりやすいというメリットと、お客様を不用意に誘導する悪弊もあって、正直なところ痛し痒しです。
痛い部分は・・・
人気と必ずしも一致しない「私のお気に入り香水」
・[人気] = [商品のクオリティ]ではないことは世の常。
自分の場合、ミュージシャンの世界で特にそう感じます。有名であることとその人の音楽性や演奏力・表現力とはかなり無関係。
あの世界は本当に「売り出し方」次第なんだなと感じさせられます(事務所のマーケティング力とか、容姿とは、あるいは何かカリスマ性・スター性みたいなものが別にあるように思えてならない)。
・[人気] = [自分の好み]も、かなり違います。特に香水はそうかも。
一時期、大ヒットを飛ばしたある香水は、最盛期にはオフィスで数人が同じ香水をつけている状態も珍しくなく気まずい空間の演出に一役買っていました。
こういう珍現象は、個人の好みというよりブームの影響ではないでしょうか。ブーム性ヒットは、人気に時間的な継続性や持続力が薄いことが特徴です。
でも便利なランキングデータ
ランキングは前向きには公開していませんが、ときどき思い出したようにポッと公開することがあります。理由はお客様に「人気がある商品はどれですか?」という質問が続いたとき。
はじめてのお客様に多い質問です。当社にとっては、多くの場合、新規のお客様が増加しているうれしい証です。
素直に「これが一番売れています!」「これがトップ10香水」というのは、香水の場合、個人の嗜好が別れるだけにちょっとためらいがちですが、選択基準の一つとしてランキングもありです。わかりやすい指標ですから。
「ランキングなんて気にするのは邪道でござる!」と言い放つのも「一見客お断り」雰囲気アリアリの、値札のない寿司屋さんのようで、それもはばかれます。
はじめてのお客様は戸惑うもの。そういうレストランも世の中には必要ですが、当社ではもう少し前向き公開の方向で今後の体制を検討したいと思います。
(2010-08-05)
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