( 香水工場の )
香る生活
ローズウォーター2
「最高級」というコトバがチープな時代
マーケティング・ニュースを見ていたら、アメリカの経済記者さんが「ラグジュアリー」(豪華贅沢)というコトバほど、安易に使い回れてラグジュアリーなイメージからは遠く離れてしまったと書いておりました。
日本でも「高級」や「最高級」というコトバも似た現象に陥っています。
最高級のローズウォーター
そんなわけで、この記事で「最高級のローズウォーター」と書けば、やや怪しいイメージになりますが、私がある蒸留所で見聞きしたローズウォーターは、本当の意味での最高級のローズウォーターだったではないかと思います。
この前の回で「ローズウォーターとは?」で書きましたが、基本的にローズウォーターとは、水蒸気蒸留でローズオイル採取の際できる副産物です。
しかし、中にはローズウォーター採取が目的で水蒸気蒸留を行う蒸留所さんもあります。
ローズウォーターのためのローズウォーター生産です。
副産物でないローズウォーター
この辺は最高クラスのローズウォーターで、通常のローズウォーターも高価ですが、このクラスとなるとちょっと手が出ないのが現状です。
このクラスのローズウォーターは、美容液でも最高級クラスですが、高価なサプリメントなどに加工されるケースが多いようです。
私が知っている最高級のローズウォーターは、ブルガリアのあるローズオイル会社さん(エニオ・ボンチェフ社)で見せてもらったローズウォーターです。
エコサート取得の無農薬・有機栽培で栽培されたダマスクローズで、しかもローズオイル副産物ではなくローズウォーター専用に製造したローズウォーターでした。
ごく少量しか生産できないとのこと、当たり前です。
誰が買えるのか?
「こんな凄いローズウォーターは誰か買うんですか?」と蒸留所の支配人に質問すると全量米国資本が買い上げるとのことでした。
正確には委託栽培の委託生産でしたが、アメリカでもこのクラスのローズウォーターはごく一部の人しか購入できないと思います。
・・・(続く)
(2010-10-26)
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