( 香水工場の )
香る生活
イチョウ並木美しく、そして臭く
明治神宮外苑のイチョウ並木
明治神宮外苑のイチョウ並木が、今、燃えているそうです。ここは、一斉に紅葉したイチョウ並木があまりにも美しいため、東京のちょっとした観光スポットになっています。
しかし、実際に見に行くとあまりに人が多く、またお祭りのような感じでタコ焼きやイカ焼きの屋台なんかも出ていてトレンディドラマ風情はありません。
身近なイチョウ並木
明治神宮外苑のイチョウ並木ほどの規模はありませんが、小さなイチョウ並木やイチョウの木なら東京にはいたるところに。気づけばオフィスの近くの団地内には立派なイチョウ並木があって今まさに紅葉のシーズンを迎えています。
朝の通勤時にわざわざその下を通ってみるくらい遠回りも苦にならない美しさ、そして臭さ。お掃除の業者さんは総出で毎朝てんてこ舞いです。
いやー実に活気があります。
落ち葉の上を歩けば、落葉は絨毯並の深さ。カサカサとした音とともに、枯れた乾いてイチョウの葉が砕けて野草のようなニオイを発しています。
また、イチョウの実は糞尿とタンパク質が腐敗したようなニオイを混ぜたような香りです。
ニオイに対する意識改革
香水の仕事をするようになって、単におぞましいだけだったイチョウの実のニオイも「これも自然が創り出したバランスとハーモニーのニオイかもしれない」と思うと昔より興味をもって味わうようになれました。
本当はそんな深い意味があるわけではないのかもしれませんが、とりあえず臭いニオイも味わっています。
(2010-11-26)
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