( 香水工場の )
香る生活
香水のつけ方、つけ方はない
需要が高い「香水」の複合ワードは?
グーグルで検索される「香水」と併用される複合ワードにはどんなものがあるでしょうか?いろいろありますが「つけ方」は圧倒的です。
「香水 つけ方」で毎日、多くの人が何かを探しています。この事実が示すことは、香水のつけ方に悩まれている方が多いことだと思います(月並みな分析ですが)
うーん、なるほど。拙者がご教授して進ぜよう!・・・という気になるもの、マーケターなら当然の反応。当社サイトも「香水のつけ方」はかなり濃厚にコンテンツを入れています。
香水関連の他社様の香水関連サイトや個人の香水関連サイトも同様に、それなりに必須アイテムの記事になっているようです。
しかし、いかにもコピペ職人さんが無難に作成したと思わせる記事も多くやや残念です。
そこで今日は通常の「香水のつけ方」指南ではなく、スバリ、私が考えている「香水のつけ方」をうんちくします。
それは「香水のつけ方につけ方はない」ということ。乱暴ですが、一つのアイデアとしてお聞きください。
香水のつけ方で悩む
日本には香水文化がなかったためか、香水のつけ方を悩まれる方が多いようです。
日本人は海外の文化を難なく吸収して独自文化に仕立て上げる素養があることは多くの人が指摘するところですが、こと香水に関しては未発達です。
香水は記録があるだけでも、すでに100年くらい前には輸入されていましたが、未だに独自文化どころか、「香水ってどうやってつけるの?」というスタートラインで悩んでいる姿は一般的な光景です。
それだけ、香水が日本人の生活に溶け込まなかった証拠だと思います。
香水のつけ方なんて、実は存在しない?
香水は、もともと自分に良い香りつけたいという欲求からでてきた行為であり、製品です。
だから、そのまま自分につければいいだけの話です。
自分に良い香りをつけたいという欲求が、たとえば、異性にアピールするためとか、自分自身がリラックスするためなど、人によって、そして状況によって、香水をつける目的が違います。
その目的ごとに工夫することで洗練されたつけ方をマスターしていくというのが、自然な姿のように思います。
これで、「香水美人」のできあがりです。
たとえば、彼とキスするとき彼の記憶に自分の印象を残すため、綿棒でまぶたに香水をつける女性の話を聞いたことがありますが、これはグッドな発想ですよね。セクシーな香水ですね。香水が輝く瞬間を感じます。
目的や要求がなければ香水はつける必要はないし、いつまでも効果的なつけ方をマスターできないかもしれません。
作法にする必要なしの香水のつけ方
日本人の伝統的な思考回路に「作法化」する回路があります。
お茶もお花もお香も音楽も武道も、何でもかんでも作法化してルール化して儀式化するのは、我が民族のクセなのでしょうか。
お料理で「お砂糖小さじ2杯」なんて厳密に決めて厳密に守る人なんて日本人くらいでしょう。海外では「お砂糖、適当に」くらいで済むと思いますが、日本人の思考回路なんでしょうね。
その結果、個人の感性や嗜好に起因したルールは、いくらでも生成されますから、無限の「〜流」が派生する事態に至ります。
香水のつけ方は、香水をつけたいという自分の要求があって、それに対する自分の試行錯誤と自分なりの工夫がすべてです。
ところが、いつの間にか香水の偉い先生などが「正しい香水のつけ方」なんでルール化されていることがあって「へえー」と驚くことがあります。
香水のつけ方に作法はいらないのでは?
「正しいつけ方」という権威も存在しないはず。お好きなようにつけて工夫して楽しむこと、これが香水のつけ方のすべてのように感じますが、いかが?
(2011-04-07)
< パン工場の香りは風に乗って2 || パン工場の香りは風に乗って・・・ >
search