( 香水工場の )
香る生活
ロイヤルウエディングと香水
平和的なコンテンツで世界を魅了する英国王室
豪華でしたね。世界中で推定20億人の人がロイヤルウエディングの中継を視聴したというニュースがでていました。
日本でも午後7時代と海外のイベントにしては時間帯がよく、視聴率23%だったそうです。
これだけの視聴者をいっせいに惹きつけるイベントって思いつきません。しかも平和的なコンテンツなので、ほっとします。
昨年のワールドカップ(南アフリカ大会)の決勝戦の全世界視聴者が7億人という話ですから「恐るべし!英国王室」と全世界のマーケティング関係者を震え上がらせたと思います。
一方で、ロイヤルウエディングシーズンの4月末、イギリスの海外旅行者は350万人(英国人口の5%)と過去最高らしいです。大型連休になったことがその原因と思われますが、それほど熱狂してない国民もおられることの象徴でしょうか。世界の先進国にありがちな価値観の「多様性」を感じます。良いことだと思います。
裏方のブランドバトル
こんな神聖なセレモニーなのに、おカネの話をして恐縮です。
このセレモニーで採用された品々はそれを提供したメーカーやブランドにとっては、社業を左右しかねないイベントになったはずです。
とくにテレビに映る品々は、そのブランドやメーカーにとって歴史的な事件としかいえません。
その中でもさらに、妃がセレモニーで身に着けたファッションは、そのブランドにとって運命の日となったことでしょう。
テレビ映りしない香水にとっても大きな事件
香水や香りは、目に見えないだけにファッションほどのインパクトはありません。
しかし、香水ブランドにとっても妃に採用されれば、そのブランドの一記念日、ブランド史の一ページになることでしょう。
採用された香水のブランド名や製品名は、セレモニー中、テレビなどを通して直接、視聴者の目に入ることはないのですが、後日、著名なファッション誌に集中的に取り上げられる可能性があります。
またインターネットのニュースとして全世界に報道されます。香り関連の専門サイトもフレグランス専門誌も取り上げやすい話題ですので。
その広告効果は、どんなにおカネを出しても、おカネでは買えない価値があります。
このレベルになると広告効果という基準では計れません。「ロイヤルウエディングに採用された香り」という歴史は、広告では絶対に作れませんので。
どんな香水をお付けになるのかな?
ロイヤルウエディングのニュースなどを見るにつけ、「どんな香水をお付けになるのかな?」なんてボッーと感じていました。
少なくとも誰もが知っている有名ブランドではないことは、たいていの人が反射的に感じることでしょう。私も同感です。
その通りでした。採用された香水は、イギリスでもまだほとんど知名度のない4年前に創業した新興ブランドの香水でした。
知名度がないと言ってもセレブ界では有名な方がプロデュースされていますので、一般には知られていなかっただけと思われます。今後世界のブランドへと飛躍が期待されます。
数ヶ月後には日本上陸もあるかもしれません。おそらく伊勢丹で。
それにしても、ケイトはどんな香りを装っていたかな?
(But How Did Kate Middleton SMELL?)
挙式の日に選んだ香水
(2011-05-12)
< 香水PR、全国紙の広告 vs 地域紙の記事 || 新作「雪うさぎ」 >
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