( 香水工場の )
香る生活
香水セミナー (スズラン香水)
先週の土曜(4月18日)、香水制作セミナーを開催しました。今回は8名と少人数で募集し結果的に9名のお客様にご参加いただきました。
(スズラン香水制作セミナー)
初心者セミナーということもあり、数種類の調合香料を混ぜ合わせるだけという内容ですが、今回8種類の調合香料と1種類の単品香料を準備して、様々なイメージのスズランを制作いただきました。
今後は、単品香料も多く使用し、しかも計量しながら調合するといった実習内容も取り入れていきたいですね。事前のプロダクト設計をしっかりして、単品香料で計量しながら調合するようになると、ぐっとプロっぽくなります。
同じスズランでも抱くイメージは様々。できた香りも様々でした。
ひたすら自分が好きな香りを作りたいと方もおられれば、「この香料とこの香料を混ぜればどんな香りなるか?」と実験的にトライされる探究心旺盛なお客様もおられました。
香料の種類は、少ないと奥行きが足りなくなりがちですが、ムダに多すぎると相殺し合って、せっかくの個性を殺すこともあります。
こんへんの調合加減は経験で学ぶしかなく一回きりのセミナーでは完全に力不足です。
調香実習に入る前、スズランに関するレクチャーをさせていただきました。
レクチャーと言いながら、実はネットから抜粋しただけの「まとめ」ですが、思いの外、参考になったというご意見を頂いたので、加筆して記録させていただきます。
"強心配糖体のコンバラトキシン (convallatoxin)などを含む有毒植物。有毒物質は全草に持つが、特に花や根に多く含まれる。摂取した場合、嘔吐、頭痛、眩暈、心不全、血圧低下、心臓麻痺などの症状を起こし、重症の場合は死に至る"
"北海道などで山菜として珍重されるギョウジャニンニクと外見が似ていることもあり、誤って摂取し中毒症状を起こす例が見られる。スズランを活けた水を飲んでも中毒を起こすことがあり、これらを誤飲して死亡した例もある"
"フランスでは、花嫁にスズランを贈る風習がある。また、メーデーにスズランの花を贈り合う。フィンランドの国花であり、スウェーデンのイェストリークランド地方の花でもある"・・・Wikipedia
"スズランは国産種(鈴蘭、君影草)とヨーロッパ原産種(ドイツスズラン)に分かれ、香料業界においては花が大きく香りも強いドイツスズランが用いられています。バラ、ジャスミンとならんで、三大フローラルノートと呼ばれるスズランの香りは、ややグリーンを帯びた透明感のある香りが特徴です"
"長野県の入笠山(にゅうかさやま)は本州で最大のスズラン群生地として知られており、また北海道の平取芽生(びらとりがせい)にあるスズラン群生地は、国内最大の規模を誇ります"
・・・大田花き花の生活研究所
"ユリ科の多年草のスズラン属には、日本のスズラン、大型のアメリカスズラン、ヨーロッパ原産のドイツスズランの3種があります。ドイツスズランはスズランより全体に少し大きく、花もより美しく、芳香も強く、また栽培もしやすい。
香料的立場から見ると、最も重要なのはドイツスズランで、英語でリリー・オブ・ザ・バレー、フランス語でミュゲと呼ばれるのはこの種類です"
"香気成分としてはリナロール、シトロネロール、ゲラニオール、シンナミックアルコール、フェニルプロピルアルコール、フェニルエチルアルコール、cis−3−ヘキセノールなどがありますが、スズランを特徴づける香気成分は見出されていません"
"スズランの香りはミュゲノートと呼ばれ、フレグランス製品の香りを構成する最も重要な花香の一つですが、その花精油は高価で収油率も低いため、産業上の利用はほとんど行われず、昔から香料界ではスズランの香りを合成香料の調合によって創っています。
基本的には、ヒドロキシシトロネラール、リナロール、ターピネオール、シトロネロール、ロジノールをベースとし、その他にシクラメンアルデヒド、リラール、リリアール、ミュゲアルデヒドなどが用いられます"・・・長谷川香料
"リナロール、シトロネロール、ゲラニオールといったお花の香気成分としてごくありふれた香り成分の絶妙なバランスこそ香りの美しさを物語る香りかもしれません"・・・武蔵野ワークス ブログから
(2015-04-20)
(スズラン香水制作セミナー)
ちょっとプロっぽく
初心者セミナーということもあり、数種類の調合香料を混ぜ合わせるだけという内容ですが、今回8種類の調合香料と1種類の単品香料を準備して、様々なイメージのスズランを制作いただきました。
今後は、単品香料も多く使用し、しかも計量しながら調合するといった実習内容も取り入れていきたいですね。事前のプロダクト設計をしっかりして、単品香料で計量しながら調合するようになると、ぐっとプロっぽくなります。
人格が出る香り
同じスズランでも抱くイメージは様々。できた香りも様々でした。
ひたすら自分が好きな香りを作りたいと方もおられれば、「この香料とこの香料を混ぜればどんな香りなるか?」と実験的にトライされる探究心旺盛なお客様もおられました。
香料の種類は、少ないと奥行きが足りなくなりがちですが、ムダに多すぎると相殺し合って、せっかくの個性を殺すこともあります。
こんへんの調合加減は経験で学ぶしかなく一回きりのセミナーでは完全に力不足です。
スズラン・レポート
調香実習に入る前、スズランに関するレクチャーをさせていただきました。
レクチャーと言いながら、実はネットから抜粋しただけの「まとめ」ですが、思いの外、参考になったというご意見を頂いたので、加筆して記録させていただきます。
スズランの毒性と中毒事故
"強心配糖体のコンバラトキシン (convallatoxin)などを含む有毒植物。有毒物質は全草に持つが、特に花や根に多く含まれる。摂取した場合、嘔吐、頭痛、眩暈、心不全、血圧低下、心臓麻痺などの症状を起こし、重症の場合は死に至る"
"北海道などで山菜として珍重されるギョウジャニンニクと外見が似ていることもあり、誤って摂取し中毒症状を起こす例が見られる。スズランを活けた水を飲んでも中毒を起こすことがあり、これらを誤飲して死亡した例もある"
スズランは幸福の花
"フランスでは、花嫁にスズランを贈る風習がある。また、メーデーにスズランの花を贈り合う。フィンランドの国花であり、スウェーデンのイェストリークランド地方の花でもある"・・・Wikipedia
スズランは香りの三大フローラルノート
"スズランは国産種(鈴蘭、君影草)とヨーロッパ原産種(ドイツスズラン)に分かれ、香料業界においては花が大きく香りも強いドイツスズランが用いられています。バラ、ジャスミンとならんで、三大フローラルノートと呼ばれるスズランの香りは、ややグリーンを帯びた透明感のある香りが特徴です"
スズランの群生地「入笠山」「平取芽生」
"長野県の入笠山(にゅうかさやま)は本州で最大のスズラン群生地として知られており、また北海道の平取芽生(びらとりがせい)にあるスズラン群生地は、国内最大の規模を誇ります"
・・・大田花き花の生活研究所
スズランの種類
"ユリ科の多年草のスズラン属には、日本のスズラン、大型のアメリカスズラン、ヨーロッパ原産のドイツスズランの3種があります。ドイツスズランはスズランより全体に少し大きく、花もより美しく、芳香も強く、また栽培もしやすい。
香料的立場から見ると、最も重要なのはドイツスズランで、英語でリリー・オブ・ザ・バレー、フランス語でミュゲと呼ばれるのはこの種類です"
香気成分
"香気成分としてはリナロール、シトロネロール、ゲラニオール、シンナミックアルコール、フェニルプロピルアルコール、フェニルエチルアルコール、cis−3−ヘキセノールなどがありますが、スズランを特徴づける香気成分は見出されていません"
「ミュゲノート」
"スズランの香りはミュゲノートと呼ばれ、フレグランス製品の香りを構成する最も重要な花香の一つですが、その花精油は高価で収油率も低いため、産業上の利用はほとんど行われず、昔から香料界ではスズランの香りを合成香料の調合によって創っています。
基本的には、ヒドロキシシトロネラール、リナロール、ターピネオール、シトロネロール、ロジノールをベースとし、その他にシクラメンアルデヒド、リラール、リリアール、ミュゲアルデヒドなどが用いられます"・・・長谷川香料
スズランの香りの凄さは、ありふれた香り成分の絶妙なバランス
"リナロール、シトロネロール、ゲラニオールといったお花の香気成分としてごくありふれた香り成分の絶妙なバランスこそ香りの美しさを物語る香りかもしれません"・・・武蔵野ワークス ブログから
(2015-04-20)
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