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( 香水工場の )

香る生活


エスティはこう言った3・・・
きょうの言葉は、これです。

"I was married very young. You think you missed something out of life"(あまりにも早く結婚しすぎて、人生を失った気がしました)

どんな背景があるのでしょうか?



●ニューヨーク、クイーンズの労働者階級の家に生まれたエスティ(Josephine Esther)はある日、学校の事務官によって間違ってEsteeと書面に記載されて以来、Esteeが気に入りその名に変名。自宅裏にあった叔父の、間に合わせ化学工場でフェイス・クリームの実験にとりつかれていきます。彼女は自分の製造したクリームを美容院やサロンで実演して売り回るようになります。

●彼女の戦略はデパートの売場でした - Saks Fifth Avenue, Bloomingdale's, Marshall Field's, Neiman-Marcus, Harrods in London, Galeries Lafayette - サックス・フィフス・アヴェニュー(ニューヨークの高級デパート)、ブルーミングデールス(ニューヨーク)、ハロッズ(ロンドン)、ギャラリー・ラファイエット(パリ)、いずれも世界的なデパートです。

●売り方は、商品を購入したお客へサンプルギフトを付けることでした。ギフトは広告費を捻出できないエスティの苦肉の策でした。

●エスティは23才で服屋のジョゼフ・ローダーと結婚、3年後に初の息子Leonardをもうけます。9年後離婚。離婚の理由を彼女は後にこのように語っています。

●"I was married very young. You think you missed something out of life. But I found out that I had the sweetest husband in the world." (あまりにも早く結婚しすぎて、人生を失った気がしました。でも、結局自分は最高の夫に恵まれたことを知りました)。

夢があって迷いがあり、そして大切なものを再発見・・・ほのぼのとしたドラマのようです。コスメ業界の「女王」とまで呼ばれた彼女ですが、この言葉には私たちと変わらない身近で等身大の女性が感じられます。

●エスティとジョゼフは再婚して家族で力を合わせビジネスに邁進します。転機は41歳のとき、サックス・フィフス・アヴェニュー社から舞い込んだ大量の注文でした。エスティとジョゼフはレストランを改造して建てた工場で自分たちでクリームを練り、自分たちでボトルに詰めて納品しました。わずか2日で売り切れビジネスは軌道へと乗っていきます。奇跡的なサクセスストーリの始まりです。
(2006-03-24)
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