( 香水工場の )
香る生活
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男性のお客さま増加中です。メンズ香水花盛り(2012/11/25)
メンズ香水とメンズコスメの流行
メンズコスメは、メトロセクシャルという言葉とともに5年くらい前から流行の分野。世界的な傾向です。
多くの化粧品メーカーがメンズコスメの製品ラインアップ増強、広告の大量投下などメンズに注力中。
その結果、テレビでも「For Men」を連呼するCMもよく見かけます。雑誌やネットなどあらゆる媒体で「For Men」の露出総量は毎年確実増加中です。
人類にメンズコスメはあったか?
昔は、インディアンのように狩りや民族間戦争時の戦闘用メイクをする民族は少なくありませんでした。
また儀式や舞台での演出としてのメイクも多かったのですが、男性が自分の美容のために行う化粧という習慣はそれほど思い浮かびません。
男性が化粧をする意味
化粧には、ビジュアルな効果をあたえるための「メイク」と、お肌を健康な状態に維持する、または改善するための「スキンケア」という2種類の意味があります。
日本の平安貴族の白粉も実は美容のための化粧でした。
また、日本では江戸時代、江戸の若旦那衆の間では、男性の白粉(現在の感覚でいうメイク+スキンケアと考えられます)が流行しました。
しかし、伝統的に男性は野性的で強く逞しくあることが理想であり、化粧とはほど遠いという文化の民族が多かったと思います。
人類史上少し珍しいメンズ香水&コスメブーム
現在のメンズコスメ・ブームは、よって、人類史上少し珍しい現象かもしれません。
昔のように米俵をかつぎあげる必要もなく、狩りにでかけ生死をかけて獲物を倒しくる必要もない現代の男性が、筋肉よりも美容にこだわるのも生物学的な自然な現象。
メンズコスメマーケットに大胆に参入した化粧品メーカーさんは、概ね成功しているとの景気のよい話が伝わってきます。
女性客しかいなかった当社
当社の香水シリーズ「フローラル・フォーシーズンズ」は、当社のメインプロダクトラインです。
ネーミングがいかにも「花」。女性のための香水という雰囲気があります。実際リリース時、男性顧客はほとんど想定されていませんでした。
当社のお客さまの男性対女性比率は、お客さまの性別はお名前だけから判断するしかないのでザックリですが、創業後10年くらいは、女性客が98%-99%程度で推移してきました。
つまり「ほぼすべて女性」。
目に見えて増加傾向、男性の香水ファン
それが4-5年くらい前から男性らしきお名前の増加が目に見える感じで増え始めました。現在の男性顧客の比率は2割。もはや「迷い込んだかも?」と感じることはありません。
オトコには香水が必要になった!?
昨日、取引先との打ち合わせでメンズ香水の盛り上がりが話題になりました。
相手は長年世界の化粧品原料取引に従事し、日本のファインフレグランス市場に精通する商社マン。彼の分析は笑えました。
「いやー電車に乗っていても最近のオトコどもにはフレグランスが必要だ」
マクドナルドは日本人男性の体臭を変化させた
彼がはじめてハンバーガーを食べたのはまだ少年の頃、1971年開業のマクドナルド銀座1号店でした。日本マクドナルドを創業したのは昭和の風雲児・藤田田(でん)氏です。
藤田氏の有名な「人間は十二歳まで食べていたものを一生食べていく」(十二歳味覚説)による数十年がかりの日本マクドナルド「ニッポンジン改造計画」のもと、現在の40代以下の人々はハンバーガーとフライドポテトをベース食とした国民へと生まれ変わったとさえ思える状況です。
欧米化した体臭には香水が必要?
日本人の体臭はこの30年で大きく変化したというのが彼の持論です。幼少の頃より肉食がメインになったからです。
欧米化した体臭には欧米の香水が似合う、という意見は共感するかどうかは別として、おもしろい意見ですね。
(2012-11-25)
< 香水小説大賞終わる、審査の裏事情 || ワインセラーと香水原料のセラー >
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