( 香水工場の )
香る生活
月桃とハンドクリーム、香りいいね
(2013/02/16)
一つ前の記事香りのローズマリーとハンドクリーム、抜群の相性で、ローズマリーうんちくを思わず力を込めて書きまくってしまいました。今回は月桃ウンチクで盛り上がります(2013/02/16)
前回が「ローズマリーとハンドクリーム」なら今回のテーマは「月桃とハンドクリーム」。香りのワセリン・ハンドクリーム「ベタガード」の香りのもう一成分が、月桃精油だからです。
ワセリン(とくに断らなければ白色ワセリンのこと。医薬品や化粧品で使用されるワセリンは、デフォルト白色ワセリン)は、見事なまでに無味・無臭です。
私自身が、自分の鼻と舌で確かめたことです。精製度があがるほど無味無臭レベルも上がります。
無味無臭のワセリンを口に含むとぼやっとしてモゴモゴした感じで、決しておいしいモノではありません。食べ物ではありませんので食べませんが、食べても毒性はなくムダに排泄されるだけです。
ワセリンはこのように無味無臭なので、匂いのマスキングが不要です。
化粧品原料は案外、基剤臭といいますか、原料臭が強いものが多く、シャンプーなどは香料でこってり香り付け(マスキング)してあげないと使えません。昔のシャンプーは「無香」「無香料」「微香」などと宣伝した製品が多かったのですが、本当に無香料ではなくある種のトリックがあったものです。
その点、ワセリンは本当に無香料で使用できます。マスキングが不要なので、思い通りの香り付けが可能です。単純にレモンの精油を入れればレモンの香りだし、ローズの精油を入れればローズの香りになります。ありがたいです。
そこで今回「香りのワセリン・ハンドクリーム ベタガード」に採用した香りは、ローズマリーだったのですが、ここに隠し味ならぬ「隠し香」を入れてあります。
それが月桃(げっとう)です。
月桃(げっとう・ゲットウ)はご存じでしょうか?
産地の沖縄では「サンニン」と呼ばれます。沖縄に行けばそこかしこに自生しており、沖縄の人々の生活に溶け込んだハーブです。
沖縄では月桃の葉にムーチー(お餅)を包んで蒸す伝統があるほか、肉や魚の匂い消しに月桃の葉で包んで蒸し焼きするなど行われるそうです。
私自身は、月桃ムーチーは食べたことがありますが、月桃の肉料理は経験がなく、次回はどこかで試したいと思います。
月桃の香りですが、うーこれが何ともいえない和的に刺激的。
香りの印象は「ローズマリー+南洋系ハーブ」の和的変則バージョン風。
すみません。意味不明のことを言って。ちょっと表現しにくいです。「南洋系ハーブ」とは、ここではユーカリ・ティートリー・ニアウリ・カユプテなどを念頭しています。オーストラリアからインドネシア、ニューカレドニアの太平洋の島々に自生するフトモモ科の樹木で全部似たような香りの精油を産出します。
月桃は、同じ南の島系ながらユーカリやティートリーともちがい、薬草のような香りながらローズマリーとも違います。それらをミックスして「和的な香り」といえば私にはややしっくりする印象です。
月桃の香りは、個性的な香りで他にはあまりない香りです。月桃もいくつか種類がありますが、ベタガードに採用されている月桃は、沖縄西方の絶海の孤島・大東島で生産されている「大東月桃」(ダイトウ・ゲットウ)です。
同じ月桃ですが、その香り立ちは、沖縄本土の月桃よりマイルドで穏やかな印象を与えます。
ベタガードはローズマリーの香りで全部覆ってしまっても魅力的な香りだったと思いますが、さすがにヨーロッパでは伝統的に人気のハーブ。当然ローズマリー・ハンドクリームはヨーロッパにいればそれなりにポピュラーなんですね。
ユニリーバさんやP&Gさんのような多国籍・国際大資本のワールドワイド製品にはあまり採用されませんが、現地の、香水でいうなら「メゾンフレグランス」のような小規模なブランドや企業さんからは、ローズマリー・ハンドクリームはいくつかあるようです。
そんなわけでローズマリー単体の香りでなく、「日本製」「Made in Japan」にふさわしい香りとして、いろいろな精油をブレンドテストしたところ月桃オイルとローズマリーオイルの相性のよさを発見しました!
ベタガードでは月桃の香りは、ほとんど目立ちませんが、裏でしっくりと香りをサポートしている印象。たとえて言えば、ヨーロッパ系ダンタと日本人の奥さん的な相性。すみません、意味不明のワード連発して。
市販されている製品としては、「月桃+ローズマリー」は世界初の珍しいレアな香りだと思います。
ぜひお楽しみください。香りのワセリン・ハンドクリーム「ベタガード」
(2013-02-16)
一つ前の記事香りのローズマリーとハンドクリーム、抜群の相性で、ローズマリーうんちくを思わず力を込めて書きまくってしまいました。今回は月桃ウンチクで盛り上がります(2013/02/16)
月桃はベタガードの香りの第2成分
前回が「ローズマリーとハンドクリーム」なら今回のテーマは「月桃とハンドクリーム」。香りのワセリン・ハンドクリーム「ベタガード」の香りのもう一成分が、月桃精油だからです。
無味・無臭のワセリンはどんな香りとも合いやすい
ワセリン(とくに断らなければ白色ワセリンのこと。医薬品や化粧品で使用されるワセリンは、デフォルト白色ワセリン)は、見事なまでに無味・無臭です。
私自身が、自分の鼻と舌で確かめたことです。精製度があがるほど無味無臭レベルも上がります。
無味無臭のワセリンを口に含むとぼやっとしてモゴモゴした感じで、決しておいしいモノではありません。食べ物ではありませんので食べませんが、食べても毒性はなくムダに排泄されるだけです。
ワセリンはこのように無味無臭なので、匂いのマスキングが不要です。
化粧品原料は案外、基剤臭といいますか、原料臭が強いものが多く、シャンプーなどは香料でこってり香り付け(マスキング)してあげないと使えません。昔のシャンプーは「無香」「無香料」「微香」などと宣伝した製品が多かったのですが、本当に無香料ではなくある種のトリックがあったものです。
「隠し香」は月桃精油
その点、ワセリンは本当に無香料で使用できます。マスキングが不要なので、思い通りの香り付けが可能です。単純にレモンの精油を入れればレモンの香りだし、ローズの精油を入れればローズの香りになります。ありがたいです。
そこで今回「香りのワセリン・ハンドクリーム ベタガード」に採用した香りは、ローズマリーだったのですが、ここに隠し味ならぬ「隠し香」を入れてあります。
それが月桃(げっとう)です。
月桃とは、沖縄のハーブ
月桃(げっとう・ゲットウ)はご存じでしょうか?
産地の沖縄では「サンニン」と呼ばれます。沖縄に行けばそこかしこに自生しており、沖縄の人々の生活に溶け込んだハーブです。
沖縄では月桃の葉にムーチー(お餅)を包んで蒸す伝統があるほか、肉や魚の匂い消しに月桃の葉で包んで蒸し焼きするなど行われるそうです。
私自身は、月桃ムーチーは食べたことがありますが、月桃の肉料理は経験がなく、次回はどこかで試したいと思います。
月桃の香りは、和的薬草風ハーブな香り
月桃の香りですが、うーこれが何ともいえない和的に刺激的。
香りの印象は「ローズマリー+南洋系ハーブ」の和的変則バージョン風。
すみません。意味不明のことを言って。ちょっと表現しにくいです。「南洋系ハーブ」とは、ここではユーカリ・ティートリー・ニアウリ・カユプテなどを念頭しています。オーストラリアからインドネシア、ニューカレドニアの太平洋の島々に自生するフトモモ科の樹木で全部似たような香りの精油を産出します。
月桃は、同じ南の島系ながらユーカリやティートリーともちがい、薬草のような香りながらローズマリーとも違います。それらをミックスして「和的な香り」といえば私にはややしっくりする印象です。
月桃の香りは、個性的な香りで他にはあまりない香りです。月桃もいくつか種類がありますが、ベタガードに採用されている月桃は、沖縄西方の絶海の孤島・大東島で生産されている「大東月桃」(ダイトウ・ゲットウ)です。
同じ月桃ですが、その香り立ちは、沖縄本土の月桃よりマイルドで穏やかな印象を与えます。
月桃とローズマリーの相性がいいこと
ベタガードはローズマリーの香りで全部覆ってしまっても魅力的な香りだったと思いますが、さすがにヨーロッパでは伝統的に人気のハーブ。当然ローズマリー・ハンドクリームはヨーロッパにいればそれなりにポピュラーなんですね。
ユニリーバさんやP&Gさんのような多国籍・国際大資本のワールドワイド製品にはあまり採用されませんが、現地の、香水でいうなら「メゾンフレグランス」のような小規模なブランドや企業さんからは、ローズマリー・ハンドクリームはいくつかあるようです。
Made in Japanな雰囲気を支える月桃の香り
そんなわけでローズマリー単体の香りでなく、「日本製」「Made in Japan」にふさわしい香りとして、いろいろな精油をブレンドテストしたところ月桃オイルとローズマリーオイルの相性のよさを発見しました!
ベタガードでは月桃の香りは、ほとんど目立ちませんが、裏でしっくりと香りをサポートしている印象。たとえて言えば、ヨーロッパ系ダンタと日本人の奥さん的な相性。すみません、意味不明のワード連発して。
市販されている製品としては、「月桃+ローズマリー」は世界初の珍しいレアな香りだと思います。
ぜひお楽しみください。香りのワセリン・ハンドクリーム「ベタガード」
(2013-02-16)
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