( 香水工場の )
香る生活
香りのロウバイ、香り噴射中
(2014/01/20)
ロウバイが香りを漂わせ始めました(2014/01/20)
ロウバイは中国原産の花です。渡来した時期は不明ですが、古い書物にそれらしき記述がなく江戸時代に入ってようやく出てくることから、江戸時代以降の比較的新しい輸入樹木と思われます。
ロウバイは、日本に来て香りを少し変化させたことが知られています。
ロウバイには、何種類かの漢字があてられています。たとえば「蝋梅・?梅・臘梅・唐梅」。一般的には「蝋梅」という記述が多いでしょうか。「梅」と書かれていますが、植物学的にはウメとは無縁の間柄。ロウバイ科ロウバイ属の植物です。
漢方では、花は咳止めや風邪の薬として利用されているそうです。日本では日本酒に花びらを落としてお酒を楽しむ人がおられます。優雅ですね。
花が咲いている期間が長いため、花のわかいい姿・香りともに長い期間楽しめます。切り花として玄関に生けておくと、その香りに来客は驚き感動すること、まず間違いありません。
ロウバイは、強く優しい芳香を発する花ですが、香料や香りの精油は採取されません。当社も昨年、簡易水蒸気蒸留を試みました。
フローラルウォーターは得ることができますが、精油は花の量や蒸留方法を工夫しないとほとんど得ることができません。つまり、産業ベースでは採取できないと思われます。
香りの成分は、多くの花に含まれるリナロールをはじめ、心地よいほのかな芳香が特徴のベンジルアルコールが含まれています。
ロウバイの香りもGCで分析された方がおられ、日本香料協会『香りの本』(No.232 2006年)には、β-エレメン(β-Elemene)、ビシクロゲルマクレン(Bicyclogermacrene)など含まれているとの記述が見られます。
おもしろいところでは、大便臭を発するインドール(Indole)も含まれているそうです。インドールは案外、いろいろな花に含まれていたりします。こんなところも「香水にはウンチを混ぜる」という根も葉もない都市伝説が生まれる下地になっていそうです。
インドールのような危険な香りが、リナロールやベンジルアルコールの香りを引き立てる効果は確かにあるとおもいます。おもしろうですね。
先週、鹿沼ロウバイ園「蝋梅の里」に行ってきました。谷間の南斜面に拓かれたロウバイ畑には、満開を待つロウバイが競うように咲いていました。谷を満たすロウバイの香りは、まだおとなしいレベルですが、天国級の居心地でした。
今年は、お正月から比較的穏やかな天気に恵まれ、観光客の方も多いかとおもきや、オーナーさんの話によれば、4月の消費税増税で住宅や車など大型の買い物をする人が多く、そのあおりで観光地の賑わいは、どこも低調とのこと。
しかし、散財するような施設ではなく、ロウバイの花と静かに語りたい方にはおすすめのロウバイ・スポットです。
特にロウバイを栽培されている方には、オーナーさんが自らロウバイの栽培育成を行っている園芸のプロだけに、とってもディープな話ができます。
今年もロウバイの香りをぜひぜひ、いろいろなところで、満喫してください。少しだけ幸福になれます。
オードパルファム ろうばい
(2014-01-20)
ロウバイが香りを漂わせ始めました(2014/01/20)
ロウバイの歴史、どこから来たのかな?
ロウバイは中国原産の花です。渡来した時期は不明ですが、古い書物にそれらしき記述がなく江戸時代に入ってようやく出てくることから、江戸時代以降の比較的新しい輸入樹木と思われます。
ロウバイは、日本に来て香りを少し変化させたことが知られています。
ロウバイの漢字は?
ロウバイには、何種類かの漢字があてられています。たとえば「蝋梅・?梅・臘梅・唐梅」。一般的には「蝋梅」という記述が多いでしょうか。「梅」と書かれていますが、植物学的にはウメとは無縁の間柄。ロウバイ科ロウバイ属の植物です。
ロウバイと日本酒、風流な楽しみ方
漢方では、花は咳止めや風邪の薬として利用されているそうです。日本では日本酒に花びらを落としてお酒を楽しむ人がおられます。優雅ですね。
玄関に生けられたロウバイは、その香りで客人を驚かせる
花が咲いている期間が長いため、花のわかいい姿・香りともに長い期間楽しめます。切り花として玄関に生けておくと、その香りに来客は驚き感動すること、まず間違いありません。
ロウバイの精油
ロウバイは、強く優しい芳香を発する花ですが、香料や香りの精油は採取されません。当社も昨年、簡易水蒸気蒸留を試みました。
フローラルウォーターは得ることができますが、精油は花の量や蒸留方法を工夫しないとほとんど得ることができません。つまり、産業ベースでは採取できないと思われます。
香りの成分
香りの成分は、多くの花に含まれるリナロールをはじめ、心地よいほのかな芳香が特徴のベンジルアルコールが含まれています。
ロウバイの香りもGCで分析された方がおられ、日本香料協会『香りの本』(No.232 2006年)には、β-エレメン(β-Elemene)、ビシクロゲルマクレン(Bicyclogermacrene)など含まれているとの記述が見られます。
おもしろいところでは、大便臭を発するインドール(Indole)も含まれているそうです。インドールは案外、いろいろな花に含まれていたりします。こんなところも「香水にはウンチを混ぜる」という根も葉もない都市伝説が生まれる下地になっていそうです。
インドールのような危険な香りが、リナロールやベンジルアルコールの香りを引き立てる効果は確かにあるとおもいます。おもしろうですね。
鹿沼ロウバイ園「蝋梅の里」
先週、鹿沼ロウバイ園「蝋梅の里」に行ってきました。谷間の南斜面に拓かれたロウバイ畑には、満開を待つロウバイが競うように咲いていました。谷を満たすロウバイの香りは、まだおとなしいレベルですが、天国級の居心地でした。
今年は、お正月から比較的穏やかな天気に恵まれ、観光客の方も多いかとおもきや、オーナーさんの話によれば、4月の消費税増税で住宅や車など大型の買い物をする人が多く、そのあおりで観光地の賑わいは、どこも低調とのこと。
しかし、散財するような施設ではなく、ロウバイの花と静かに語りたい方にはおすすめのロウバイ・スポットです。
特にロウバイを栽培されている方には、オーナーさんが自らロウバイの栽培育成を行っている園芸のプロだけに、とってもディープな話ができます。
今年もロウバイの香りをぜひぜひ、いろいろなところで、満喫してください。少しだけ幸福になれます。
オードパルファム ろうばい
(2014-01-20)
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