( 香水工場の )
香る生活
嗅覚トラブル
お客様から質問をいただきました。嗅覚障害を患い、鼻を大切にしているパフューマーなら、何かよい療法があるのでは?というご質問でした(2017/04/03)
私ごとですが、最近、目の病気を患いました。眼科に行くと、あっさり「緑内障です」と診断されました。
私としては「飛蚊症として来院したのに、何の話?」という感じでした。「緑内障」という言葉は知っていましたが、病気の実態は知りませんでした。
自宅に戻り調べると、視神経が徐々に死滅し、最悪失明につながる病気ということを知り、軽く考えてはいけないことを認識しました。
特に嫌だなと感じた部分が、「いったん死滅した視神経は再生しない」というところ。
脳神経が再生されないことは有名ですが、それに近い視神経も再生が厳しいことを知りました。
ただし、脳神経の再生は、近年、覆る論文が出てきておりますし「視神経は再生しない」という常識もそのうち覆るのではと期待しています。
とはいえ統計的に再生しないケースがほとんどで、そういう奇跡が起きるとしても自分に起きることは、普通に考えれば期待できません。付き合っていくしかありません。
嗅覚がダメージを受け、香りもニオイもしなくなったというお客様からご質問がありました。
風邪を患い、その際に嗅覚がダメージを受けたらしいとのことです(そんなこともあるのか・・・)
時間の経過とともにある程度回復したそうですが、香りの感じ方がひどく鈍り、食べものの味もよくわからないとのことでした。
大病院の耳鼻科に通い治療を受けられていますが、数ヶ月経過しても、大きな回復はないとのことでした。
そんな折、鼻が商売道具で、日頃から鼻を大切にしているパフューマーなら何か妙案があるかもとご連絡をいただきました。
嗅覚の専門医は日本では非常に希な存在です。
他の感覚、たとえば目や耳と比較すれば、嗅覚トラブル自体、多いとは言えませんので、嗅覚の専門医が少ないことは仕方がないと思います。
海外も似た事情だと思いますが、例外はフランスです。
さずが、香水の国、「ネ」(鼻 = パフューマー・調香師の意味)の大国だけあって、嗅覚のお医者さんも多いようです。
嗅覚細胞のトラブルや嗅覚神経のトラブルの療法は、ステロイドとビタミン剤の投与が多いようです。
あとは個人で、香りを嗅ぐリハビリを繰り返すしかなさそうです。
私はマーケティング担当でパフューマーではありませんし、ダメージを受けた嗅覚のケア方法も知りません。しかし、パフューマーの知り合いは多少ありますのでメールや電話で聞いてみました。
知り合いのパフューマーに嗅覚トラブル体験者はいませんでしたが、事例が一例ありました。
同僚の方が嗅覚トラブルに陥り、大きな病院で治療を受けてある程度回復されながらも、結果的に職場を去られたそうです。
フランスのパフューマー事情に詳しいあるお取引先の社長さまは「向こうのパフューマーはよく牡蛎を食う」とのことです。
先月もイタリア・フランスに出張されていたので、この話題を現地のパフューマーにぶつけてもらうと、やはり、嗅覚を保護し養うためには牡蛎だそうです。
「特に生で食べること」
牡蛎に含まれる亜鉛などバランスがよいミネラルが嗅覚によい効果をもたらすようです。牡蛎の亜鉛含有量は有名ですが、これが嗅覚に関わるとは驚きです。
牡蛎が鼻を守り鍛えるというパフューマーたちの考え方は、科学的なデータというより経験則と体験談として語り継がれていると思われます。
あと「鼻の中を乾燥させないこと」を強く勧められました。
そのためには、点鼻薬やスプレー類(ドライノーズ・スプレーといった類いのヘルス製品)の使用もおすすめするとのことです。ご本人も愛用されているとの話でした。
結局、私が知り得た情報はこの程度でした。
しかし、嗅覚関係の情報は、ネットを検索してもあまりでてこない、文献も少ない、嗅覚の専門医も少ないという状況、こんな情報でも探している方には、何かヒントになるかもしれません。
嗅覚神経も脳神経に近いので、再生が厳しい種類の細胞群かもしれませんが、やれることもあると信じています。
(2017-04-03)
緑内障と診断されて
私ごとですが、最近、目の病気を患いました。眼科に行くと、あっさり「緑内障です」と診断されました。
私としては「飛蚊症として来院したのに、何の話?」という感じでした。「緑内障」という言葉は知っていましたが、病気の実態は知りませんでした。
自宅に戻り調べると、視神経が徐々に死滅し、最悪失明につながる病気ということを知り、軽く考えてはいけないことを認識しました。
特に嫌だなと感じた部分が、「いったん死滅した視神経は再生しない」というところ。
脳神経が再生されないことは有名ですが、それに近い視神経も再生が厳しいことを知りました。
ただし、脳神経の再生は、近年、覆る論文が出てきておりますし「視神経は再生しない」という常識もそのうち覆るのではと期待しています。
とはいえ統計的に再生しないケースがほとんどで、そういう奇跡が起きるとしても自分に起きることは、普通に考えれば期待できません。付き合っていくしかありません。
嗅覚トラブルのお客様
嗅覚がダメージを受け、香りもニオイもしなくなったというお客様からご質問がありました。
風邪を患い、その際に嗅覚がダメージを受けたらしいとのことです(そんなこともあるのか・・・)
時間の経過とともにある程度回復したそうですが、香りの感じ方がひどく鈍り、食べものの味もよくわからないとのことでした。
大病院の耳鼻科に通い治療を受けられていますが、数ヶ月経過しても、大きな回復はないとのことでした。
そんな折、鼻が商売道具で、日頃から鼻を大切にしているパフューマーなら何か妙案があるかもとご連絡をいただきました。
嗅覚トラブルの専門医
嗅覚の専門医は日本では非常に希な存在です。
他の感覚、たとえば目や耳と比較すれば、嗅覚トラブル自体、多いとは言えませんので、嗅覚の専門医が少ないことは仕方がないと思います。
海外も似た事情だと思いますが、例外はフランスです。
さずが、香水の国、「ネ」(鼻 = パフューマー・調香師の意味)の大国だけあって、嗅覚のお医者さんも多いようです。
嗅覚細胞のトラブルや嗅覚神経のトラブルの療法は、ステロイドとビタミン剤の投与が多いようです。
あとは個人で、香りを嗅ぐリハビリを繰り返すしかなさそうです。
パフューマーに聞いてみる
私はマーケティング担当でパフューマーではありませんし、ダメージを受けた嗅覚のケア方法も知りません。しかし、パフューマーの知り合いは多少ありますのでメールや電話で聞いてみました。
知り合いのパフューマーに嗅覚トラブル体験者はいませんでしたが、事例が一例ありました。
同僚の方が嗅覚トラブルに陥り、大きな病院で治療を受けてある程度回復されながらも、結果的に職場を去られたそうです。
パフューマーの嗅覚擁護対策
フランスのパフューマー事情に詳しいあるお取引先の社長さまは「向こうのパフューマーはよく牡蛎を食う」とのことです。
先月もイタリア・フランスに出張されていたので、この話題を現地のパフューマーにぶつけてもらうと、やはり、嗅覚を保護し養うためには牡蛎だそうです。
「特に生で食べること」
牡蛎に含まれる亜鉛などバランスがよいミネラルが嗅覚によい効果をもたらすようです。牡蛎の亜鉛含有量は有名ですが、これが嗅覚に関わるとは驚きです。
牡蛎が鼻を守り鍛えるというパフューマーたちの考え方は、科学的なデータというより経験則と体験談として語り継がれていると思われます。
あと「鼻の中を乾燥させないこと」を強く勧められました。
そのためには、点鼻薬やスプレー類(ドライノーズ・スプレーといった類いのヘルス製品)の使用もおすすめするとのことです。ご本人も愛用されているとの話でした。
嗅覚トラブルは知見が少ない
結局、私が知り得た情報はこの程度でした。
しかし、嗅覚関係の情報は、ネットを検索してもあまりでてこない、文献も少ない、嗅覚の専門医も少ないという状況、こんな情報でも探している方には、何かヒントになるかもしれません。
嗅覚神経も脳神経に近いので、再生が厳しい種類の細胞群かもしれませんが、やれることもあると信じています。
(2017-04-03)
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