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( 香水工場の )

香る生活


なりすまし注文対策
"なりすまし注文"の被害に。祈るくらいしか対策はない (2018/07/03)

TV program
(むなしい、の一言)


なりすまし注文


高額な出前を"なりすまし注文"してターゲットに送りつける"いたずら注文"や"嫌がらせ注文"は昔からありました。

注文していないモノが、突然、自宅に届けられたら・・・受取人の困惑と気持ち悪さを狙った悪質な行為です。もちろん、犯罪です。

受取人だけでなく、配達した配達員や商品を発送したショップにも困惑と実被害が発生することなど、第三者をも巻き込む点は、考慮されない。


先週の実体験


昔は、同じ町のピザやお寿司屋さんが高額な被害を受けるケースが多かったのですが、通販が普及した現在、その被害は日本国内津々浦々に及びます。

海外にも及ぶ可能性もあります。

通販事業を営んでいる当社にも当然リスクがありますが、幸いにも今まで、体験はありません。しかし、先週ついに当社にも。

「注文していない商品が届きました、話を聞かせてほしい」と電話がありました。

「商品は何だったんですか?」と聞かれました。未開封のまま受取辞退したので、中身は知らないそうです。

当社名さえ知らなかったそうで、本当に注文していない風情が伝わってきました。

(この後、彼は警察に相談に行った)

お聞きすれば、この週末、6~7件の商品が届いた、すべて「代引」での配達時決済、身に覚えがないので、すべて受取辞退した、といった内容。

調べると注文者は、ターゲットの氏名・住所は正確に書き、電話番号・メールアドレスは偽造だった。


対抗手段は少ない


この種の嫌がらせ行為では、ターゲットにされる方も大変ですが、受取辞退による例外処理や、暑い中、荷物の引き取りや回収に回されるヤマト運輸の配達員のご苦労も気の毒な限りです。

ショップ側には、往復運賃が発生しますし、もし料理などの出前なら商品そのものがまるまる損失となります。

しかも、犯人を特定する手段は限られている。

通販では、注文時のIPアドレスは残されますが、これはスキルがあれば偽造可能ですし、プロバイダーに端末契約者の情報開示を求めるには、それなりの手続きがあり大変。

ある通販大手さんの"なりすまし注文"への警告です:

直ちに警察へ被害届けを提出し、警察からプロバイダに情報の開示請求、あるいは当店が開示の仮処分申請を裁判所に起こし、開示命令を行使して、いたずら注文者を特定の上、損害賠償請求を致します


通販事業者から見れば、この文面は、抑止効果を狙ったものであり、現実には厳しいと感じます。


続くなら「コンビニ決済」「代引」をなくすしかない


今回、当社も"なりすまし注文"被害を受けたことで、対応策を協議しました。しかし、実効的な対策は思いつきません。

お客さまの良識に頼るしかないが現状。

当社の場合、そうしたいという部分があります。それがセキュリティ的に一番シンプルで、風通しのよい通販システムになるからです。

続くようでしたら、

「コンビニ決済」「代引」は断念するしかないでしょう。

実は、ヤマト運輸では「代引」は不在の人が多くて、再配達率が高いし、お金を払ってくれない人も増加中とかで、「代引」サービスの存在自体が危うくなってきていると聞きます。

また、コンビニ決済に関しては、当社は、創業以来「コンビニ後払い」を、ある意味、ウリにしています。

しかし、一般の通販でのコンビニ決済では「前払い」が近年優勢です。

若い世代からは「コンビニ後払い」の意味がなかなか理解されない状況もある時代、なので、さらにウリになりそうです。

しかし、今回のような"なりすまし注文"が発生すると、当社だけでなく、お客さまや無関係な配送業者さんにも迷惑が及ぶわけで、悩ましいところです。


動向を見守りたい。


(追記)コンビニ決済は"後払い"が便利






(2018-07-03)
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