( 香水工場の )
香る生活
夏の電車内のニオイ
2020年までになんとかならないかと願いつつ (2018/08/26)
( 周囲への影響も大きいけど、プライベートな問題、だけど・・ )
体臭問題は、とてもプライベートなこと。他人から指摘されると、なぜだか、むしょうに落ち込む。私もそうだし、多くの人がそうだと思う。
強烈な体臭を漂わせている人がいても、本人には悪意がないし、プライベートな問題なので、誰も言えず、ただその場を耐えるしかない。
日本の電車には、強めの体臭の人が、比較的多めに出現する。鼻が効く人は、毎年6月くらいから憂鬱になる人も多いだろう。
(「鼻が曲がりそう」とあなたも言っているかも)
日本は、湿度が異様に高いので、ちょっとした弾みで体表の常在菌がビッグバンを起こす。
するとカラダから異様なニオイが発せられるようになる。そういう人々は、すれ違っただけでも強烈。
これを体臭と言うが、私には下着やシャツに付着した菌によるニオイのように見える。
「汗臭い」という表現は、普通に使われるが、カラダ自体からのニオイは、よほどのことがない限り、猛烈なものは少ない。
また、汗自体のニオイは本来非常に薄い(まったくないという人もいる)。汗そのものより、汗が下着やシャツを濡らすことで菌の発生を促す。これがニオイの原因となる。
条件がそろえば、タオルや布巾からも同じニオイが生まれる。こちらも菌の大増殖によるもの。
ところで、菌のニオイ生成能力だが、私がテストした範囲では、湿度90%・気温30度の環境に、肌を軽くぬぐった半乾きのタオルを放置すると、なんとわずか10分で、ニオイ・ビッグバンが始まる。
乾いたタオルなら、湿度90%・気温30度でも問題ない。菌はひたすら乾燥に弱く、半乾きが一番ビッグバンの理想的な環境のようだ。
人の体表(腸内にも相当数住み着いている)には、「皮膚常在菌」が住み着いている。
その種類は一説に1,000種類。あまりにも多すぎて、まとめて菌スペクトラムや菌スペクトルとか言われたりする。
菌をイメージ的に嫌う人もいるが、実は人の常在菌は、外部の悪玉菌からカラダを守るシールドの役割を果たしており、人と菌はハッピーな関係で共存している。
(人の肌が弱酸性である理由は、皮膚常在菌のおかげである。人の肌は本来中性。弱酸性であることで逆説的だが、殺菌効果が生まれる)
肌の美容にも常在菌は重要で、私が読んだ微生物学者の先生の本によれば、美肌になりたければ「正しい菌の育成のススメ」とおっしゃっておられた。
さて、あの強烈なニオイの原因だが、人の常在菌の中の、どの菌が原因かわからない。
人の常在菌の代表的な菌には、表皮ブドウ球菌や黄色ブドウ球菌、アクネ桿菌などがある。
表皮ブドウ球菌は、どちらかといえば善玉菌でニオイもきつくない。黄色ブドウ球菌は、腐敗臭を放つが、タオルやシャツを臭くするたぐいでないように思う。
ネットを検索すると、タオルやシャツを臭くする菌名を上げている記事もあるが、他に確認できる文献も多くなく、ここでは不明としたい。
細菌検査をすればよいが、そのチャンスには今のところ恵まれていない。
タオルやシャツを臭くする菌が生み出すニオイを感じない人もいるようだ。
電車の中でニオイを発している人は、実はこういう人々ではないだろうかと常々感じている。
嗅覚に障害があるわけでなく、鼻は生理的に正常であっても、ニオイは案外、文化的な側面があり、学習しないと「臭い」と認識できないニオイもあるようだ。
たとえば、子供の頃、家庭内でたまたま臭くなったタオルや布巾のニオイに対して、母親が「うわー、くちゃいね」と子供に教え、何度がそういう機会に遭遇すると、これが臭いニオイだと認識するようになるのではと空想している。
そういう機会に恵まれないまま、大人になると認識できないニオイがそれなりにあるように思う。
これは味覚も似ていて、学習機会がないと感じない味がある。たとえば、野菜の微妙な味の違いだ。
これら憶測の根拠は、国や民族によってニオイの嗜好や感じ方には大きな差がある点だ。
嗅覚は生理的には同じなのに、ニオイに対しては、国によって感じなかったり、好きたっだり、嫌いだったり分かれる点。
たとえば、チーズのニオイは、チーズを知らなかった頃の日本人からすれば、たんに腐敗臭、現代の日本人とはだいぶん感覚が違う。
というわけで、臭いニオイを臭いと意識する学習機会があると、電車の中のニオイがぐっと減少すると思う。
しかし、その学習機会の作り方は、個人ごとの生活の中の話だし、プライベートな問題だけに、まったくお手上げ。
JRさんも、電車内のニオイ問題は苦悩しているのではないか。
(2018-08-26)
( 周囲への影響も大きいけど、プライベートな問題、だけど・・ )
電車の中の体臭問題
体臭問題は、とてもプライベートなこと。他人から指摘されると、なぜだか、むしょうに落ち込む。私もそうだし、多くの人がそうだと思う。
強烈な体臭を漂わせている人がいても、本人には悪意がないし、プライベートな問題なので、誰も言えず、ただその場を耐えるしかない。
日本の電車には、強めの体臭の人が、比較的多めに出現する。鼻が効く人は、毎年6月くらいから憂鬱になる人も多いだろう。
(「鼻が曲がりそう」とあなたも言っているかも)
湿度が厳しい
日本は、湿度が異様に高いので、ちょっとした弾みで体表の常在菌がビッグバンを起こす。
するとカラダから異様なニオイが発せられるようになる。そういう人々は、すれ違っただけでも強烈。
体臭というより、下着やシャツから発せられるニオイ
これを体臭と言うが、私には下着やシャツに付着した菌によるニオイのように見える。
「汗臭い」という表現は、普通に使われるが、カラダ自体からのニオイは、よほどのことがない限り、猛烈なものは少ない。
また、汗自体のニオイは本来非常に薄い(まったくないという人もいる)。汗そのものより、汗が下着やシャツを濡らすことで菌の発生を促す。これがニオイの原因となる。
条件がそろえば、タオルや布巾からも同じニオイが生まれる。こちらも菌の大増殖によるもの。
ニオイ・ビッグバン
ところで、菌のニオイ生成能力だが、私がテストした範囲では、湿度90%・気温30度の環境に、肌を軽くぬぐった半乾きのタオルを放置すると、なんとわずか10分で、ニオイ・ビッグバンが始まる。
乾いたタオルなら、湿度90%・気温30度でも問題ない。菌はひたすら乾燥に弱く、半乾きが一番ビッグバンの理想的な環境のようだ。
人の常在菌
人の体表(腸内にも相当数住み着いている)には、「皮膚常在菌」が住み着いている。
その種類は一説に1,000種類。あまりにも多すぎて、まとめて菌スペクトラムや菌スペクトルとか言われたりする。
菌をイメージ的に嫌う人もいるが、実は人の常在菌は、外部の悪玉菌からカラダを守るシールドの役割を果たしており、人と菌はハッピーな関係で共存している。
(人の肌が弱酸性である理由は、皮膚常在菌のおかげである。人の肌は本来中性。弱酸性であることで逆説的だが、殺菌効果が生まれる)
肌の美容にも常在菌は重要で、私が読んだ微生物学者の先生の本によれば、美肌になりたければ「正しい菌の育成のススメ」とおっしゃっておられた。
どの菌が、あのニオイを?
さて、あの強烈なニオイの原因だが、人の常在菌の中の、どの菌が原因かわからない。
人の常在菌の代表的な菌には、表皮ブドウ球菌や黄色ブドウ球菌、アクネ桿菌などがある。
表皮ブドウ球菌は、どちらかといえば善玉菌でニオイもきつくない。黄色ブドウ球菌は、腐敗臭を放つが、タオルやシャツを臭くするたぐいでないように思う。
ネットを検索すると、タオルやシャツを臭くする菌名を上げている記事もあるが、他に確認できる文献も多くなく、ここでは不明としたい。
細菌検査をすればよいが、そのチャンスには今のところ恵まれていない。
ニオイを感じない人々
タオルやシャツを臭くする菌が生み出すニオイを感じない人もいるようだ。
電車の中でニオイを発している人は、実はこういう人々ではないだろうかと常々感じている。
嗅覚に障害があるわけでなく、鼻は生理的に正常であっても、ニオイは案外、文化的な側面があり、学習しないと「臭い」と認識できないニオイもあるようだ。
たとえば、子供の頃、家庭内でたまたま臭くなったタオルや布巾のニオイに対して、母親が「うわー、くちゃいね」と子供に教え、何度がそういう機会に遭遇すると、これが臭いニオイだと認識するようになるのではと空想している。
生活の中にあるニオイ学習の機会
そういう機会に恵まれないまま、大人になると認識できないニオイがそれなりにあるように思う。
これは味覚も似ていて、学習機会がないと感じない味がある。たとえば、野菜の微妙な味の違いだ。
これら憶測の根拠は、国や民族によってニオイの嗜好や感じ方には大きな差がある点だ。
嗅覚は生理的には同じなのに、ニオイに対しては、国によって感じなかったり、好きたっだり、嫌いだったり分かれる点。
たとえば、チーズのニオイは、チーズを知らなかった頃の日本人からすれば、たんに腐敗臭、現代の日本人とはだいぶん感覚が違う。
対策は・・・
というわけで、臭いニオイを臭いと意識する学習機会があると、電車の中のニオイがぐっと減少すると思う。
しかし、その学習機会の作り方は、個人ごとの生活の中の話だし、プライベートな問題だけに、まったくお手上げ。
JRさんも、電車内のニオイ問題は苦悩しているのではないか。
(2018-08-26)
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