( 香水工場の )
香る生活
オランダの警察、MDMA香水を配布
なんとも刺激的なニュースですが、読んでみれば納得のキャンペーン (2019/06/07)
( XTACY:Ecstacyの香りの香水、ただしドラッグ成分は入っていない )
オランダの喫茶店やバーでは、大麻(カニバス、マリファナ)が公然と吸われていることは有名ですよね。
私はこの辺の事情を知らないので、憶測ですが、法的には禁止されているものの、大麻などのソフトドラッグは、オランダでは、事実上使用が容認されているようです。
(景品の換金が、事実上容認されている日本のパチンコのような感じ?)
米国でも近年、大麻の使用を認める州が増えており、大麻栽培が盛んになり、大麻入り食品・サプリメント・医薬品の製造は一大産業に成長しつつあります。
(日本への密輸も増加中)
日本にも大麻を合法化するための活動家が存在します。私は、まったく無関係な会合で、偶然、彼らの話を聞く機会がありました。
その主張によれば、大麻の害は、お酒やタバコよりも少ない上に、病気の治療薬や精神安定剤としてのメリットは大きいという話でした。
とはいえ、それがゲートウェイドラッグとなり、薬物依存に陥る人々もいると思うので、賛否あるかと思います。
ところで、強烈な依存症を引き起こすコカインやヘロインなどのハードドラッグは、今のところ、どこの国でも禁止のようです。
もちろん、ドラッグに寛容なオランダでも禁止です。
(でも、わずか100年前、1900年代初頭、米国ではアルコール中毒の治療薬として容認されていたとか、今は禁止だけど)
覚醒剤の代表的な薬物「MDMA = メチレン・ジオキシ・メタンフェタミン」、別名「エクスタシー」は、ドラッグに寛容なオランダでも禁止薬物。
エクスタシーは、日本も含め世界的に、若者たちの流行りのパーティードラッグだそうです。
オランダ国内には、たくさんのMDMA工場 (MDMA Labs) が存在するそうです。
その数、世界最大とも言われ、違法なMDMA製造による爆発や有害ガスの発生など、近隣住民への直接の被害、また排出される危険物質は、河川や田畑の汚染を引き起こしています。動植物への影響も心配されます。
警察による捜査・摘発と、場所を変えながら闇生産を繰り返すMDMA工場、この膠着状態を打破するために打たれた手の一つが「MDMAの香りがする香水」の配布でした。
その香水の名は「XTACY」。
読み方は「エクスタシー」でしょう。
そのボトルは、おそらく香水の象徴「シャネルNo.5」を意識したデザイン。
もちろん、薬物MDMAが含まれないMDMA香水です。
MDMAの香りと、それが製造されている場合、感じられる香りを国民に広く知らせることで、MDMA闇工場の近隣住民から警察への通報が期待されています。
警察は、現在、全国の警察署に配布し、駅やショッピングセンターなど人が集まる場所でのスメリングのイベントを開催中です。
記事によれば、この「XTACY」は、Roorda(オランダの大手広告代理店と思われる)にて特別にトレーニングを受けた2人の女性警察官が、制作したと書かれています。
しかし、広告代理店に調香できるはずもなく、どこかの香料会社とパフューマーさんが絡んでいると思われるが、その辺の情報はありません。
ただ、大がかりなキャンペーンを打つには、広告会社の存在は大きいと思います。
このキャンペーン、成功するといいですね。
話題性があるので、すでに多くのメディアに取り上げられ、実際、極東の弱小香水メーカーの私の耳にも入るくらいですから、衆目の関心を得るという大きな第一ハードルはクリアです。
しかし、直接の目的であるMDMAの香りを覚えてもらうという点ですが、まあ、厳しいのではないかと思います。
植物にしろ、合成薬物にしろ、その本物成分ナシに香りだけ似せるのは簡単じゃない。技術的には厳しいのではないかと推測します。
しかし、警察官が街に出て、一般の人々に声をかけて、ものめずらしいMDMA香水を手にして、「MDMA撲滅!」「エクスタシー撲滅!」を訴えることって、やり方が新鮮だし、すごく効果があると思うんです。
応援したいなという気持ちになるニュースでした。
※この記事制作のために参考にしたニュース →
This Perfume Teaches You to Recognize the Smell of Illegal Ecstasy
ROORDA: THE CAMPAIGN IDEA TO ERADICATE XTC CREATED BY TWO POLICEWOMAN
(2019-06-07)
( XTACY:Ecstacyの香りの香水、ただしドラッグ成分は入っていない )
ドラッグに寛容なオランダ
オランダの喫茶店やバーでは、大麻(カニバス、マリファナ)が公然と吸われていることは有名ですよね。
私はこの辺の事情を知らないので、憶測ですが、法的には禁止されているものの、大麻などのソフトドラッグは、オランダでは、事実上使用が容認されているようです。
(景品の換金が、事実上容認されている日本のパチンコのような感じ?)
ほかの国は?
米国でも近年、大麻の使用を認める州が増えており、大麻栽培が盛んになり、大麻入り食品・サプリメント・医薬品の製造は一大産業に成長しつつあります。
(日本への密輸も増加中)
日本にも大麻を合法化するための活動家が存在します。私は、まったく無関係な会合で、偶然、彼らの話を聞く機会がありました。
その主張によれば、大麻の害は、お酒やタバコよりも少ない上に、病気の治療薬や精神安定剤としてのメリットは大きいという話でした。
とはいえ、それがゲートウェイドラッグとなり、薬物依存に陥る人々もいると思うので、賛否あるかと思います。
ハードドラッグは全世界で禁止
ところで、強烈な依存症を引き起こすコカインやヘロインなどのハードドラッグは、今のところ、どこの国でも禁止のようです。
もちろん、ドラッグに寛容なオランダでも禁止です。
(でも、わずか100年前、1900年代初頭、米国ではアルコール中毒の治療薬として容認されていたとか、今は禁止だけど)
MDMAの闇工場がはびこるオランダ
覚醒剤の代表的な薬物「MDMA = メチレン・ジオキシ・メタンフェタミン」、別名「エクスタシー」は、ドラッグに寛容なオランダでも禁止薬物。
エクスタシーは、日本も含め世界的に、若者たちの流行りのパーティードラッグだそうです。
オランダ国内には、たくさんのMDMA工場 (MDMA Labs) が存在するそうです。
その数、世界最大とも言われ、違法なMDMA製造による爆発や有害ガスの発生など、近隣住民への直接の被害、また排出される危険物質は、河川や田畑の汚染を引き起こしています。動植物への影響も心配されます。
奇抜なアイデア
警察による捜査・摘発と、場所を変えながら闇生産を繰り返すMDMA工場、この膠着状態を打破するために打たれた手の一つが「MDMAの香りがする香水」の配布でした。
その香水の名は「XTACY」。
読み方は「エクスタシー」でしょう。
そのボトルは、おそらく香水の象徴「シャネルNo.5」を意識したデザイン。
もちろん、薬物MDMAが含まれないMDMA香水です。
MDMAの香りと、それが製造されている場合、感じられる香りを国民に広く知らせることで、MDMA闇工場の近隣住民から警察への通報が期待されています。
MDMA闇工場の摘発のための一大キャンペーン
警察は、現在、全国の警察署に配布し、駅やショッピングセンターなど人が集まる場所でのスメリングのイベントを開催中です。
記事によれば、この「XTACY」は、Roorda(オランダの大手広告代理店と思われる)にて特別にトレーニングを受けた2人の女性警察官が、制作したと書かれています。
しかし、広告代理店に調香できるはずもなく、どこかの香料会社とパフューマーさんが絡んでいると思われるが、その辺の情報はありません。
ただ、大がかりなキャンペーンを打つには、広告会社の存在は大きいと思います。
MDMAの香りの香水?簡単じゃないと思う
このキャンペーン、成功するといいですね。
話題性があるので、すでに多くのメディアに取り上げられ、実際、極東の弱小香水メーカーの私の耳にも入るくらいですから、衆目の関心を得るという大きな第一ハードルはクリアです。
しかし、直接の目的であるMDMAの香りを覚えてもらうという点ですが、まあ、厳しいのではないかと思います。
植物にしろ、合成薬物にしろ、その本物成分ナシに香りだけ似せるのは簡単じゃない。技術的には厳しいのではないかと推測します。
しかし、警察官が街に出て、一般の人々に声をかけて、ものめずらしいMDMA香水を手にして、「MDMA撲滅!」「エクスタシー撲滅!」を訴えることって、やり方が新鮮だし、すごく効果があると思うんです。
応援したいなという気持ちになるニュースでした。
※この記事制作のために参考にしたニュース →
This Perfume Teaches You to Recognize the Smell of Illegal Ecstasy
ROORDA: THE CAMPAIGN IDEA TO ERADICATE XTC CREATED BY TWO POLICEWOMAN
(2019-06-07)
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