( 香水工場の )
香る生活
イランイラン、生花の香りは・・
複雑すぎて一言で言い表せない (2019/06/27)
( イランイランの花 at 板橋植物園 )
先日の記事プルメリアの花と香りは、板橋の熱帯植物館での話でしたが、このときイランイランも開花しており、偶然、香りを堪能できました。
イランイラン (ylang-ylang) は、アロマテラピーや香水関連のお仕事人なら、誰もが知る香りの花。
この花からは精油やアブソリュートが採れ、香水や化粧品の原料になる。
(食品の原料としても利用されるらしい)
イランイランというコトバは、フィリピンのタガログ語「ilang-ilang」に由来し「花の中の花」という意味だとwikipediaには書かれている。
写真を見てください、葉や枝は普通によくある樹木ですが、黄色い花は、グニャグニャ巻いたりして、いかにも熱帯雨林の怪しげな風情でしょ。
(「花の中の花」とのことだが、ちょっと見た目では、その説得力は異論ありなか)
私は、イランイランの精油の香りは嗅いだことがあるが、生花から直接嗅いだ記憶はないので、もしかしたら、人生初の生イランイランか。
この日は、とにかくラッキーだった。
咲いていた一番デカイ花に鼻を寄せると、はっきりした香りが。
「んーこれは、熟れたバナナのような香り」と感じた。
(エステルの香り)
写真の手前には、まだ咲きかけた若い花があり、こちらは、熟れかけフルーツ臭だった。
はっきりとした香りではなく、複雑で怪しげなニオイ、が私の印象。
香りの奥にはジャスミン様(よう)の甘く甘美な香りが潜んでいる。が、ジャスミンほど明確な甘さとセクシーさはない。
たとえるなら、一緒にステージに立つとキラキラ輝くジャスミンに対して、センターを引き立てる脇役的なポジションだ。
イランイランはジャスミンとの相性が良く、ジャスミンの香りの幅を拡げる・深み与えてくれる香りらしい。
調香の現場では、イランイランとジャスミンを合わせるパフューマーは多いと聞く。
また、欧米人からすると、イランイランはエキゾチックでオリエンタルな、異国情緒あふれる香りなんだろうな。
イランイランは、香りで有名な花、香水に多用される花にもかかわらず、バラやスズランのように誰からも愛される香りというわけではない。
イランイランは、好きな香りかと聞かれると「そうでも」とか「微妙」という人が多かろう。
(アロマテラピーでは、リラックス効果がある香りとされるが、香りの許容範囲が広い香り通の人々に愛されそうな印象を受ける)
「イランイランの香水が欲しい」というご要望を、過去何度か、お客様からいただいた。いずれも女性からのリクエスト。
しかし、やっぱり、イランイランそのままの香りの香水は、香り通がターゲットなら別だが、一般には売れない気がする。
メンズ用の香水にイランイランを使ったらおもしろいような予感。
甘い香りなのに複雑でスパイシーな部分もある。ちょっとシャープな主張もある、メンズの香りとして、かなり行ける気がする。
パフューマーに聞くと、土臭いベチバー、爽やかなシトラス系、樹木のサンダルウッドなどとも比較的合うと言っておりました。
いずれも、イランイランを前面に押し出さず、脇役的な、いぶし銀の "大人の香り" としてどうか。
次回の新作ミーティングで、イランイランを使ったメンズ香水案を提案しようかなと思った次第です。
(2019-06-27)
( イランイランの花 at 板橋植物園 )
偶然の対面
先日の記事プルメリアの花と香りは、板橋の熱帯植物館での話でしたが、このときイランイランも開花しており、偶然、香りを堪能できました。
イランイラン (ylang-ylang) は、アロマテラピーや香水関連のお仕事人なら、誰もが知る香りの花。
この花からは精油やアブソリュートが採れ、香水や化粧品の原料になる。
(食品の原料としても利用されるらしい)
花の中の花
イランイランというコトバは、フィリピンのタガログ語「ilang-ilang」に由来し「花の中の花」という意味だとwikipediaには書かれている。
写真を見てください、葉や枝は普通によくある樹木ですが、黄色い花は、グニャグニャ巻いたりして、いかにも熱帯雨林の怪しげな風情でしょ。
(「花の中の花」とのことだが、ちょっと見た目では、その説得力は異論ありなか)
ラッキーデイ
私は、イランイランの精油の香りは嗅いだことがあるが、生花から直接嗅いだ記憶はないので、もしかしたら、人生初の生イランイランか。
この日は、とにかくラッキーだった。
香りは?
咲いていた一番デカイ花に鼻を寄せると、はっきりした香りが。
「んーこれは、熟れたバナナのような香り」と感じた。
(エステルの香り)
写真の手前には、まだ咲きかけた若い花があり、こちらは、熟れかけフルーツ臭だった。
はっきりとした香りではなく、複雑で怪しげなニオイ、が私の印象。
香りの奥にはジャスミン様(よう)の甘く甘美な香りが潜んでいる。が、ジャスミンほど明確な甘さとセクシーさはない。
たとえるなら、一緒にステージに立つとキラキラ輝くジャスミンに対して、センターを引き立てる脇役的なポジションだ。
イランイランとジャスミン
イランイランはジャスミンとの相性が良く、ジャスミンの香りの幅を拡げる・深み与えてくれる香りらしい。
調香の現場では、イランイランとジャスミンを合わせるパフューマーは多いと聞く。
また、欧米人からすると、イランイランはエキゾチックでオリエンタルな、異国情緒あふれる香りなんだろうな。
好きな香り?と聞かれれば・・
イランイランは、香りで有名な花、香水に多用される花にもかかわらず、バラやスズランのように誰からも愛される香りというわけではない。
イランイランは、好きな香りかと聞かれると「そうでも」とか「微妙」という人が多かろう。
(アロマテラピーでは、リラックス効果がある香りとされるが、香りの許容範囲が広い香り通の人々に愛されそうな印象を受ける)
「イランイランの香水が欲しい」というご要望を、過去何度か、お客様からいただいた。いずれも女性からのリクエスト。
しかし、やっぱり、イランイランそのままの香りの香水は、香り通がターゲットなら別だが、一般には売れない気がする。
メンズ香水でも行けそう
メンズ用の香水にイランイランを使ったらおもしろいような予感。
甘い香りなのに複雑でスパイシーな部分もある。ちょっとシャープな主張もある、メンズの香りとして、かなり行ける気がする。
パフューマーに聞くと、土臭いベチバー、爽やかなシトラス系、樹木のサンダルウッドなどとも比較的合うと言っておりました。
いずれも、イランイランを前面に押し出さず、脇役的な、いぶし銀の "大人の香り" としてどうか。
次回の新作ミーティングで、イランイランを使ったメンズ香水案を提案しようかなと思った次第です。
(2019-06-27)
search