( 香水工場の )
香る生活
ミニ勉強会:ヒヤシンスとヒヤシンス香水
ヒヤシンスの香り成分は、予想より強烈なニオイだった (2021/09/22)
( フェニルアセトアルデヒドは、ヒヤシンスを代表する香り成分、別名ヒヤシンスアルデヒド )
当社にはお買い物時のコメント欄などに「○○の香り、創って!」というご要望は、それなりによくいただきます。
だからといって、そんなに創れるものではない。
そこは、お客様もご存じ。軽い気持ち、または、あいさつ程度のコミュニケーションとして書かれる方も多い。
今回は、VOICE(商品レビュー) に「ヒヤシンス香水を創って!」というご要望がきました。
通常は、要望リストに加えますが、すぐに何かしらのアクションを起こすことは、あまりない。
ですが、今回は「そういえば、ヒヤシンスは検討したことがないな~」と感じました。
社内ミーティングでヒヤシンスの香りを確かめることにしました。
とはいえ、ヒヤシンスは、早春の花、実物は来年チェックですね。
今回は、ヒヤシンスの花の香りの代表的成分であるフェニルアセトアルデヒドをスメリングしました。
フェニルアセトアルデヒド?・・舌がひっくり返るようなネーミング、なんか恐ろしくケミカルなイメージでしょ?
ところが、自然界の天然成分で、ヒヤシンス以外、果物やチョコレートなどにも含まれる。
蜂蜜のような甘さとグリーン感がある香りとされる。
タバコのフレーバーや、ピーチやラズベリーなど果物香料にも利用されるんですよ。
(フェニルアセトアルデヒド、いいじゃないか!)
(でも、ちょっと手を加えると覚醒剤成分にもなりうる怪しさも併せ持つのだ)
フェニルアセトアルデヒドは、別名「ヒヤシンス・アルデヒド」とも呼ばれるくらい、ヒヤシンスの特徴的な香りなんです。
だから、ヒヤシンス香水を創るなら、フェニルアセトアルデヒドから香りを組み立てることになるだろう。
それに、ヒヤシンスには花から天然香料 (アブソリュート) が採れる。
こちらも配合して、スタイリッシュで爽やかでナチュラルな香り、できそうな気がしますね、まあ、これは私の素人考え。
花の香水を開発する場合、これだけの原料が最初から特定できていたら、簡単な気がしますが、調香師に聞いたら、そう簡単な話ではないようです。
その理由は、フェニルアセトアルデヒドをスメリングしてわかりました。
ムエットの先端につけたフェニルアセトアルデヒドを鼻に近づけると、おお、パワフルな匂い・・
しかし、よい香りとは思えない、なんか、ゲロゲロに輝く下品さ。
ボクには、熟れて痛んだフルーツのニオイ、怪しさ満載ではないか!
こういう香りは、うまく使えば、濃厚な優雅さ、セクシーさが際立つのだが、上品できれいな香りに落とし込むには、調香師にそれなりの腕が求められるだろう。
いやー今回も勉強になりました。
ヒヤシンスは、実際の花の香りを来年見に行きたいと思います。
【ミニ勉強会シリーズ】
(2021/09/22) ヒヤシンスとヒヤシンス香水
(2021/07/01) チュベローズ
(2021-09-23)
( フェニルアセトアルデヒドは、ヒヤシンスを代表する香り成分、別名ヒヤシンスアルデヒド )
「ヒヤシンス香水、創って!」
当社にはお買い物時のコメント欄などに「○○の香り、創って!」というご要望は、それなりによくいただきます。
だからといって、そんなに創れるものではない。
そこは、お客様もご存じ。軽い気持ち、または、あいさつ程度のコミュニケーションとして書かれる方も多い。
今回は、VOICE(商品レビュー) に「ヒヤシンス香水を創って!」というご要望がきました。
通常は、要望リストに加えますが、すぐに何かしらのアクションを起こすことは、あまりない。
ですが、今回は「そういえば、ヒヤシンスは検討したことがないな~」と感じました。
社内のミニ勉強会で香り確認
社内ミーティングでヒヤシンスの香りを確かめることにしました。
とはいえ、ヒヤシンスは、早春の花、実物は来年チェックですね。
今回は、ヒヤシンスの花の香りの代表的成分であるフェニルアセトアルデヒドをスメリングしました。
フェニルアセトアルデヒド?・・舌がひっくり返るようなネーミング、なんか恐ろしくケミカルなイメージでしょ?
ところが、自然界の天然成分で、ヒヤシンス以外、果物やチョコレートなどにも含まれる。
蜂蜜のような甘さとグリーン感がある香りとされる。
タバコのフレーバーや、ピーチやラズベリーなど果物香料にも利用されるんですよ。
(フェニルアセトアルデヒド、いいじゃないか!)
(でも、ちょっと手を加えると覚醒剤成分にもなりうる怪しさも併せ持つのだ)
ヒヤシンス香水を創るなら・・
フェニルアセトアルデヒドは、別名「ヒヤシンス・アルデヒド」とも呼ばれるくらい、ヒヤシンスの特徴的な香りなんです。
だから、ヒヤシンス香水を創るなら、フェニルアセトアルデヒドから香りを組み立てることになるだろう。
それに、ヒヤシンスには花から天然香料 (アブソリュート) が採れる。
こちらも配合して、スタイリッシュで爽やかでナチュラルな香り、できそうな気がしますね、まあ、これは私の素人考え。
花の香水を開発する場合、これだけの原料が最初から特定できていたら、簡単な気がしますが、調香師に聞いたら、そう簡単な話ではないようです。
その理由は、フェニルアセトアルデヒドをスメリングしてわかりました。
熟れたフルーツのニオイ
ムエットの先端につけたフェニルアセトアルデヒドを鼻に近づけると、おお、パワフルな匂い・・
しかし、よい香りとは思えない、なんか、ゲロゲロに輝く下品さ。
ボクには、熟れて痛んだフルーツのニオイ、怪しさ満載ではないか!
こういう香りは、うまく使えば、濃厚な優雅さ、セクシーさが際立つのだが、上品できれいな香りに落とし込むには、調香師にそれなりの腕が求められるだろう。
いやー今回も勉強になりました。
ヒヤシンスは、実際の花の香りを来年見に行きたいと思います。
【ミニ勉強会シリーズ】
(2021/09/22) ヒヤシンスとヒヤシンス香水
(2021/07/01) チュベローズ
(2021-09-23)
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