( 香水工場の )
香る生活
フェロモンパーティのその後
体臭と恋愛関係の深い話・・ (2021/10/28)
( Youtubeにて「Pheromone Party」で検索するとでてくる動画の一つ。フェロモンパーティ・パリ版 )
こんにちは、国分です。
今日は、10年くらい前に見たニュースのその後をリサーチしてみました。
そのニュースとは、ザ・フェロモン・パーティ!
奇抜すぎて笑ったニュースなんですが、その実、まじめな理論に基づく企画でした。
Wikipediaによると「フェロモンパーティのコンセプトは、クラウス・ヴェーデキンドが行った "汗まみれのTシャツ実験" 」がベースとなっているそうです ( sweaty T-shirt experiments )。
パーティ参加者が、どれくらいの真剣度だったかは不明ですが、楽しい余興イベントであることは間違いない。
Tシャツを着て眠る。
そのシャツをプラ袋に入れて冷蔵庫で保管する、それを3~4日繰り返しパーティに持参する。
パーティ会場では、袋に番号だけを記載し、知らない人のシャツのニオイを嗅いで、気に入ったニオイの人と実際に会って話をする・・という流れ。
知らない人同士が出会える、ワクワクじゃないですか。
動物には、異性を引きつけるナゾの物質がニオイとして放出されているという仮説があります。
それがフェロモン。
学術的には、同性異性に無関係に、何らかの空間物質によってシグナルを伝え、仲間に何らかの行動を起こさせる物質をさす。
ゴキブリホイホイに捕獲されたゴキブリは、そこが危険であることを、最後の力をふり絞ってフェロモンで仲間に発信している・・という説がネットなどで、まことしやかに語られます。
その真偽は不明ながら、フェロモン効果の事例としては説明しやすい。
しかし、フェロモンといえば、やはり色っぽさのイメージ。
「フェロモン出し過ぎの女優」といった言い方のように世間の一般的なイメージは「異性を引きつけるニオイ」として定着しています。
実際に人にフェロモンはあるのか、という問題ですが、フェロモンかも?という物質ならありますが、特定されていないのが実情。
また、そのフェロモンを受け取る人の受容器官である鋤鼻器官(じょうびきかん = 鼻の奥にある) は、人の場合、進化の過程で退化している。
とはいえ、ヒトフェロモンは完全に否定されたわけでなく研究は続いています。
こんな夢のような物質があれば、それこそ、本物の「媚薬」(びやく)。
夢のような薬、カネになるだけに世界の企業や研究者によって、飽くなき追求が続いています。
いくつかの記事を読む限り、最初のパーティは、ニューヨークで開催され、ロスアンゼルス、ロンドン、パリなどにて開催された。
同じ主催者がワールドワイドに開催しているのか、それとも各都市で自然発生的に開催されているのか不明。
パーティを主催している団体の一つと推測される「www.pheromoneparties.com」のWebサイトを見ると、2014年のロンドン開催を最後にパーティは継続されていない。
パーティを通して知り合い、そして、結婚に至ったなどの「成果」はないかと検索しましたが、そういったブログや記事は探し出せませんでした。
わかりません。
少なくとも、近年では活発に開催されていないので、劇的な効果はなかったのではないか。
現在では、AIによる相性診断や、DNA解析による「健康な子孫が誕生する相性」といった統計学的・生命科学的診断が進化してきました。
純粋に相性を知りたいなら、フェロモン診断よりも、他に手法の方がアクティブに見えます。
恋愛関係における "相手のニオイ" は重要なファクターです。
その人の体臭が好きでなければ、いっしょに暮らすことは生理的に苦痛ですから。
だから、体臭を相手探しの一つの条件にすることは生理的に正しいし合理的。
しかし、おもしろいことに、恋愛関係になったら相手の体臭が好きになる、あるいは、最低でも「気にならなくなる」という事例をボクは体験しました。
(相手の体臭が好きだから、恋愛関係になるというケースは知りませんが)
ボクがある企業で働いていた頃、部署のボスは英国人でした。
彼には独特な強い体臭があり、一部の女性スタッフによると、その体臭は広い事務所に充満していた (ボク自身は感じなかった)。
彼には日本人の女性秘書がいたが、2年くらいして、彼女は「ボスの体臭は気にならない」と話すようになったそうです。
(これは社内の女性スタッフから聞いた話ですよ)
部署の女性スタッフたちは、この事件で「この二人が恋愛関係」になったと感づいたとか。
2人の結婚が発表されたのは、それから数ヶ月後でした。
あるいは、こういう事例も。
うまく行っていた夫婦関係が、ダンナの定年退職などを機に「ダンナのニオイが耐えられなくなった」奥さんの話。
いったん嫌いになると「箸の握り方さえ嫌」という女性は多い。
そんな人は、たぶん、ダンナさんの体臭もダメになっているだろうと空想してしまう。
体臭と恋愛関係は、たしかに奥が深い。
(2021-10-28)
( Youtubeにて「Pheromone Party」で検索するとでてくる動画の一つ。フェロモンパーティ・パリ版 )
フェロモンパーティとは?
こんにちは、国分です。
今日は、10年くらい前に見たニュースのその後をリサーチしてみました。
そのニュースとは、ザ・フェロモン・パーティ!
奇抜すぎて笑ったニュースなんですが、その実、まじめな理論に基づく企画でした。
Wikipediaによると「フェロモンパーティのコンセプトは、クラウス・ヴェーデキンドが行った "汗まみれのTシャツ実験" 」がベースとなっているそうです ( sweaty T-shirt experiments )。
パーティ参加者が、どれくらいの真剣度だったかは不明ですが、楽しい余興イベントであることは間違いない。
フェロモンパーティの参加方法
Tシャツを着て眠る。
そのシャツをプラ袋に入れて冷蔵庫で保管する、それを3~4日繰り返しパーティに持参する。
パーティ会場では、袋に番号だけを記載し、知らない人のシャツのニオイを嗅いで、気に入ったニオイの人と実際に会って話をする・・という流れ。
知らない人同士が出会える、ワクワクじゃないですか。
ところで、フェロモンとは?
動物には、異性を引きつけるナゾの物質がニオイとして放出されているという仮説があります。
それがフェロモン。
学術的には、同性異性に無関係に、何らかの空間物質によってシグナルを伝え、仲間に何らかの行動を起こさせる物質をさす。
ゴキブリホイホイに捕獲されたゴキブリは、そこが危険であることを、最後の力をふり絞ってフェロモンで仲間に発信している・・という説がネットなどで、まことしやかに語られます。
その真偽は不明ながら、フェロモン効果の事例としては説明しやすい。
しかし、フェロモンといえば、やはり色っぽさのイメージ。
「フェロモン出し過ぎの女優」といった言い方のように世間の一般的なイメージは「異性を引きつけるニオイ」として定着しています。
人のフェロモンは・・ある? ない?
実際に人にフェロモンはあるのか、という問題ですが、フェロモンかも?という物質ならありますが、特定されていないのが実情。
また、そのフェロモンを受け取る人の受容器官である鋤鼻器官(じょうびきかん = 鼻の奥にある) は、人の場合、進化の過程で退化している。
とはいえ、ヒトフェロモンは完全に否定されたわけでなく研究は続いています。
こんな夢のような物質があれば、それこそ、本物の「媚薬」(びやく)。
夢のような薬、カネになるだけに世界の企業や研究者によって、飽くなき追求が続いています。
パーティのその後
いくつかの記事を読む限り、最初のパーティは、ニューヨークで開催され、ロスアンゼルス、ロンドン、パリなどにて開催された。
同じ主催者がワールドワイドに開催しているのか、それとも各都市で自然発生的に開催されているのか不明。
パーティを主催している団体の一つと推測される「www.pheromoneparties.com」のWebサイトを見ると、2014年のロンドン開催を最後にパーティは継続されていない。
パーティを通して知り合い、そして、結婚に至ったなどの「成果」はないかと検索しましたが、そういったブログや記事は探し出せませんでした。
フェロモンパーティは有効だったのか?
わかりません。
少なくとも、近年では活発に開催されていないので、劇的な効果はなかったのではないか。
現在では、AIによる相性診断や、DNA解析による「健康な子孫が誕生する相性」といった統計学的・生命科学的診断が進化してきました。
純粋に相性を知りたいなら、フェロモン診断よりも、他に手法の方がアクティブに見えます。
ニオイと恋愛関係
恋愛関係における "相手のニオイ" は重要なファクターです。
その人の体臭が好きでなければ、いっしょに暮らすことは生理的に苦痛ですから。
だから、体臭を相手探しの一つの条件にすることは生理的に正しいし合理的。
しかし、おもしろいことに、恋愛関係になったら相手の体臭が好きになる、あるいは、最低でも「気にならなくなる」という事例をボクは体験しました。
(相手の体臭が好きだから、恋愛関係になるというケースは知りませんが)
体臭を受け入れたとき彼女は恋に落ちた
ボクがある企業で働いていた頃、部署のボスは英国人でした。
彼には独特な強い体臭があり、一部の女性スタッフによると、その体臭は広い事務所に充満していた (ボク自身は感じなかった)。
彼には日本人の女性秘書がいたが、2年くらいして、彼女は「ボスの体臭は気にならない」と話すようになったそうです。
(これは社内の女性スタッフから聞いた話ですよ)
部署の女性スタッフたちは、この事件で「この二人が恋愛関係」になったと感づいたとか。
2人の結婚が発表されたのは、それから数ヶ月後でした。
円満夫婦と体臭の関係
あるいは、こういう事例も。
うまく行っていた夫婦関係が、ダンナの定年退職などを機に「ダンナのニオイが耐えられなくなった」奥さんの話。
いったん嫌いになると「箸の握り方さえ嫌」という女性は多い。
そんな人は、たぶん、ダンナさんの体臭もダメになっているだろうと空想してしまう。
体臭と恋愛関係は、たしかに奥が深い。
(2021-10-28)
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