( 香水工場の )
香る生活
「寝香水」は、もはや普通名詞?
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香水のポジション変化を感じる (2022/01/05)
( 健康的な眠りは、人生の宝ですよね )
近頃は「寝香水」というコトバが普通に使われているようですね。Twitterでは
「今日の寝香水は・・」
「寝香水デビュー」
「寝香水にぴったり」
香水は、これまで「お出かけ前のプッシュ」、おしゃれのためのアイテムでしたが・・時代の流れは、ボクの感覚より速いというか、ボクの心は急速に老化しているのか。
1980年代、アロマテラピーがまだ珍しかった頃、「香水とアロマテラピーはどう違う?」という質問がたまにあった。
答えは、同じ香りモノながら目指す目標が違う。
アロマテラピーは「心身の癒やし」で、香水は「ファッション」。
ファッションは、おしゃれであり、周囲や他の人々へのアピールという部分が大きい。
とはいえ、双方でオーバーラップする部分もあり、香水でリラックスする人もいる。
たとえば、寝るとき「シャネルを装うわよ」と言い放った、かのマリリン・モンローさんの逸話は有名。
(記者さん) 「マリリン、ベッドでは何を着て寝るの?」( Marilyn, what do you wear to bed? )
(マリリン) 「シャネル5番だけよ」( I only wear Chanel No. 5 )
(この『LIFE』誌の記者は、マリリンが「裸で寝るよ」という答えを期待していたと思う。こんなの聞くんじゃない、と思うのだが、この質問で雑誌の売り上げは大きく左右されるだろうから、編集長命令だったかな?と勘ぐりたくなる。ところが答えは「香水だけよ」だった。身にまとったものがないことを暗示しており、男達に情念と空想を抱かせるマリリンのセンスは芸術的。ここまでうまくできた話だ、シャネル社の広告を疑う人もいるが、シャネル社にとっても偶然の事件だったようだ。この事件の後、ココ・シャネルはフランスに進駐していたアメリカ軍の若者達にシャネル5番を数万本、無料配布するという大胆なマーケティングに打って出て、シャネル5番は、米国において現在まで続く不動の地位を得るというシンデレラ・ストーリーへと繋がる・・以上、余談でした)
周囲にアピールするためだったはず香水が、リラックスするためのアイテムへと変化している。
「寝香水」というコトバが、香水のそういう変化を象徴している。
「寝香水」を異性と過ごすための「媚薬」(びやく = 官能感情を刺激するおクスリ、惚れ薬)として、販売につなげようとするブランドさんもある。
が、ボクがTwitterの人々を観察した範囲では、「寝香水」は媚薬ではなく安眠や快眠のための意味で使っている人が多いようだ。
新型コロナ以降、ステイホームの影響で、お出かけは少なくなる。
だらら、香水やメイクアップも当然、低迷すると予想されていた。
メイクアップの需要は激減したが、ふしぎなことに、香水・フレグランスに関して言えば、パンデミックの前後で、むしろ、伸びている。
香水を使用する "香水人口" そのものが、この2年で裾野を広げ拡大した。
「寝香水」というコトバもパンデミック以降よく使われる印象を受ける。
当社で言えば、パンデミックが日本でも本格的に流行しだした2020年5月に、ある方のツイートでバズった。
このツイートで数日間、社内は上を下への大騒ぎだったが、当社だけでなく多くの香水・フレグランスメーカーが売上を伸ばした。
この辺の事情は、コロナで、お家フレグランスが人気 (2020/05/15) に書いた。
そして、この2年で新規参入の香水メーカー・フレグランスメーカーはいっぱいあるのだ(とくにサブスクモデルにて)。
まさに香水・フレグランスはビジネス・チャンスの時期だったと思う。
(でも、今はもう遅い、新規参入を考えている人には、すでにピークアウトしたタピオカ屋さんの二の舞のようにならないよう祈りたい)
「よい香り = 心の平穏・安心を誘う」といった心理的な構造があることは確か。
しかし、実は科学的にはよくわかっていない。
よくわからないが、実験すれば、よい香りで安眠・快眠は目に見えて効果が出ることは事実である。
当社は起業したときから、欧米ブランドさんのような強い香水でなく淡い香水を目指した。
だから、自然とファッションとして利用する人より、自分がリラックスするからという理由で購入する人が多かった。
そして、こんな感想をいただいてきた。
だから、最初から当社製品は「寝香水」として利用されていたと思う。
(2022-01-05)
香水のポジション変化を感じる (2022/01/05)
( 健康的な眠りは、人生の宝ですよね )
Twitterで使われるコトバ「寝香水」
近頃は「寝香水」というコトバが普通に使われているようですね。Twitterでは
「今日の寝香水は・・」
「寝香水デビュー」
「寝香水にぴったり」
香水は、これまで「お出かけ前のプッシュ」、おしゃれのためのアイテムでしたが・・時代の流れは、ボクの感覚より速いというか、ボクの心は急速に老化しているのか。
ファッションとしての香水
1980年代、アロマテラピーがまだ珍しかった頃、「香水とアロマテラピーはどう違う?」という質問がたまにあった。
答えは、同じ香りモノながら目指す目標が違う。
アロマテラピーは「心身の癒やし」で、香水は「ファッション」。
ファッションは、おしゃれであり、周囲や他の人々へのアピールという部分が大きい。
とはいえ、双方でオーバーラップする部分もあり、香水でリラックスする人もいる。
たとえば、寝るとき「シャネルを装うわよ」と言い放った、かのマリリン・モンローさんの逸話は有名。
(記者さん) 「マリリン、ベッドでは何を着て寝るの?」( Marilyn, what do you wear to bed? )
(マリリン) 「シャネル5番だけよ」( I only wear Chanel No. 5 )
(この『LIFE』誌の記者は、マリリンが「裸で寝るよ」という答えを期待していたと思う。こんなの聞くんじゃない、と思うのだが、この質問で雑誌の売り上げは大きく左右されるだろうから、編集長命令だったかな?と勘ぐりたくなる。ところが答えは「香水だけよ」だった。身にまとったものがないことを暗示しており、男達に情念と空想を抱かせるマリリンのセンスは芸術的。ここまでうまくできた話だ、シャネル社の広告を疑う人もいるが、シャネル社にとっても偶然の事件だったようだ。この事件の後、ココ・シャネルはフランスに進駐していたアメリカ軍の若者達にシャネル5番を数万本、無料配布するという大胆なマーケティングに打って出て、シャネル5番は、米国において現在まで続く不動の地位を得るというシンデレラ・ストーリーへと繋がる・・以上、余談でした)
寝香水とは?・・自分がリラックスするための香水
周囲にアピールするためだったはず香水が、リラックスするためのアイテムへと変化している。
「寝香水」というコトバが、香水のそういう変化を象徴している。
寝香水 = 媚薬(びやく)?
「寝香水」を異性と過ごすための「媚薬」(びやく = 官能感情を刺激するおクスリ、惚れ薬)として、販売につなげようとするブランドさんもある。
が、ボクがTwitterの人々を観察した範囲では、「寝香水」は媚薬ではなく安眠や快眠のための意味で使っている人が多いようだ。
パンデミックで香水は売れなくなる?
新型コロナ以降、ステイホームの影響で、お出かけは少なくなる。
だらら、香水やメイクアップも当然、低迷すると予想されていた。
メイクアップの需要は激減したが、ふしぎなことに、香水・フレグランスに関して言えば、パンデミックの前後で、むしろ、伸びている。
香水を使用する "香水人口" そのものが、この2年で裾野を広げ拡大した。
「寝香水」というコトバもパンデミック以降よく使われる印象を受ける。
当社で言えば、パンデミックが日本でも本格的に流行しだした2020年5月に、ある方のツイートでバズった。
こんな時だからこそ。
友人に勧められた日本生まれの香水。
むしろ、ビジネスチャンスだった香水・フレグランス起業
このツイートで数日間、社内は上を下への大騒ぎだったが、当社だけでなく多くの香水・フレグランスメーカーが売上を伸ばした。
この辺の事情は、コロナで、お家フレグランスが人気 (2020/05/15) に書いた。
そして、この2年で新規参入の香水メーカー・フレグランスメーカーはいっぱいあるのだ(とくにサブスクモデルにて)。
まさに香水・フレグランスはビジネス・チャンスの時期だったと思う。
(でも、今はもう遅い、新規参入を考えている人には、すでにピークアウトしたタピオカ屋さんの二の舞のようにならないよう祈りたい)
よい香りは、なぜ安眠を誘うのか?
「よい香り = 心の平穏・安心を誘う」といった心理的な構造があることは確か。
しかし、実は科学的にはよくわかっていない。
よくわからないが、実験すれば、よい香りで安眠・快眠は目に見えて効果が出ることは事実である。
当社は起業したときから、欧米ブランドさんのような強い香水でなく淡い香水を目指した。
だから、自然とファッションとして利用する人より、自分がリラックスするからという理由で購入する人が多かった。
そして、こんな感想をいただいてきた。
「眠るとき枕に付けています」
「よく眠れます」
だから、最初から当社製品は「寝香水」として利用されていたと思う。
(2022-01-05)
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