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( 香水工場の )

香る生活


香りの花:ヒヤシンス
いえいえ、ヒヤシンス香水の話ではありませんよ・・ (2022/02/22)

ヒヤシンス( 冷気の中で可憐な香りを漂わせるヒヤシンス )


香りがすばらしい!


キンモクセイのようにはっきととした強烈な香りでないので、「香りの花」としてのイメージは薄いかも知れませんが、かなり、上品です。

花はパイナップルのように盛り上がって豪華。

そこに上品な香りが漂いますから、イメージはウィンナ・ワルツのような優雅な輝き。

開花は1月~2月、冷気の中で香るフローラルな香りで春への期待感がふくらみます。


名前は、ギリシア神話由来


Wikipediaによれば、ヒヤシンスの名前の由来は、ヒュアキントスという名前だそうです。

「ヒュアキントスは、ギリシア神話に登場する美少年である」とのこと。

カタカナでは「ヒュアキントス」と書きますが、ラテン語では「Hyacinthus」、英語では「Hyacinth」。

日本語の「ヒヤシンス」は、英語の「Hyacinth」を、ローマ字風に読んだものと思われますが、英語での発音は「ヒアシンス」とは全然違う。

(カタカナでは表記不可能ですが) あえて書けば「ハイアシンス」、とくに最後の「ス」は日本語にない「th」の音が全然違う。


ヒヤシンスは、美少年だった


つまり、ヒヤシンスというコトバは、古代ギリシア語・ラテン語のヒュアキントスを英語読みして、さらにそれを日本語風に読んだコトバのようです。

読み方は違いますが、ヒヤシンス = ヒュアキントス少年となります。

そして、ヒュアキントスは、この方は古代スパルタのアミュークライ市生まれの美少年ということらしい。

(お花の由来が、市町村名などまでトレースできる事例は珍しい)

では、なぜヒュアキントス少年は、花になったのか、という部分も、Wikipedia内にちゃんとありました。


なぜ美少年は花になったか?


ギリシア神話の神様の一人アポローンとヒュアキントスが、二人で遊んでいるとき、アポローン投げた円盤が、間違ってヒュアキントスの頭に当たり亡くなった。

少年の死を悼んだアポローンは、少年を花に変えたという。

これがヒヤシンスである。

(どちらかと言えば、花になるより、生き返らせてもらった方が、私ならうれしいいかも)


( ヒュアキントスの死を悼むアポローン Wikipedia「ヒュアキントス」 )


ヒヤシンスの芳香


花の物語を知ると、またいっそう、この花がステキに見えてくるから、ふしぎです。

意外にも男の子だったとは・・

そして、その芳香ですが、これは私が解説するより、花の芳香成分分析を精力的にされている「大田花き花の生活研究所」さんから引用します。

(大田花きラボさま、いつもお世話になります)

ヒヤシンスの香りとは・・

ヒヤシンスの香りは「グリーンノート」と呼ばれる青葉の香りを思わせる爽やかな香りが特徴となっています。

これはフェニルアセトアルデヒドと呼ばれる芳香成分が含まれているためです。

フェニルアセトアルデヒドはヒヤシンスの香りに代表されることから別名「ヒヤシンスアルデヒド」とも呼ばれ、フレグランスの世界ではグリーンノートを作るための主要成分になります。



ヒヤシンスは、予想した香りより100倍美しい


上の説明にあるようにヒヤシンスの特徴的な香り成分は、天然のフェニルアセトアルデヒド。

この成分は、香水メーカーなら単品で持っているところが多い。

当社にもあるので、以前、その単品の香りを確かめたことがあるが、とてもより香りとは思えなかった。

正直、下品な印象。

ところが、実際に生花が咲き、社内にこの香りが漂ったとき、天からの声のように美しく感じた。

( ヒヤシンスの姿・形・香りよし! この花に人気があるわけに納得 )


ヒヤシンス香水を作るのか?


長々とこんな記事を書いていると、読者のみなさんは、「もしかしてヒヤシンス香水?・・」と予想されるかもしれない。

しかし、今回の記事は、社内の開発プランとはまったく無関係。

お願いしてみようかな~という気持ちはあるが、以前、パフューマーは「難しい香り」と言っていた。

ヒヤシンス

ヒヤシンス




お客様コメント:

ヒアシンスの香り大好きです。作ってほしいです。
・・ちゃぼ


(2022-02-22)
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