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( 香水工場の )

香る生活


新スリーピングミスト『黄昏月』の話
あえて天然バリバリに仕上げた一品(スリーピングミスト) (2022/08/29)

新スリーピングミスト4mL 『黄昏月』( 新スリーピングミスト4mL 『黄昏月』 )


キンモクセイの花から採れた香りエッセンス(本物)


『黄昏月』(たそがれづき)の香りは、天然のキンモクセイ香料がメイン。ほぼキンモクセイ香料の香り。

(キンモクセイ香料を「精油」と呼ぶ人がいますが、ここでは「香料」と呼ぶ)

キンモクセイ香料に、あと1点ある精油を合わせた、それがオレンジ精油。

これらをエタノール10%(オードパルファン濃度)で溶解させた、素朴にシンプルな処方の製品である。

新スリーピングミスト『黄昏月』調合中( 調合中の『黄昏月』。黄色い液体がエタノール希釈後のキンモクセイ香料。金箔のようなオリが激しくでますが、他の香料だと茶色くなりがちなオリもキンモクセイだと "金箔" のように美しい )


なぜオレンジ精油?


オレンジ精油を足した理由はキンモクセイ香料だけだと香りがちょっと微妙な点。

キンモクセイ香料はキンモクセイの花びらから採れる純粋な香り成分だが、キンモクセイの「お花の香りとはかなり違う」。

かなり違うものの「キンモクセイの気配が漂う」という案配の香り。それで「キンモクセイ香料は素敵な香りか?」という問題だが、これが実に微妙なんです。

甘くふしぎな香りだが、私の場合「好きだな~この香り」という感情は弱い。香りに対する私の感じ方は平均的なのでキンモクセイ香料単体では多くの人にはそれほどアピールしない可能性がある。

そこで少し使いやすくするためにオレンジ精油を足した。

オレンジ精油は、難しい香りとブレンドする香料としてはオールマイティ派でキンモクセイとの相性もいい。オレンジのおかげてキンモクセイ香料の本来の香りは損なわれず使いやすくなったと思う。


あえて天然バリバリで


本来なら商品開発たるもの、なるべく大多数のクライアントさんの好みに寄せるものだが、キンモクセイの場合、それをやると天然らしさが失われる。

「あえて天然バリバリで行くべき」と社内で主張して製品化さた。


キンモクセイ・ブームの今


現在、日本の香り業界はまさに「キンモクセイ・ブーム」。5年前なら考えられないくらい盛り上がっている。

「おお、お前もか!」というほどキンモクセイに無関心だったブランドさんやメーカーさんが、続々参入し百花繚乱、狂い咲きの様相。

(一時のタピオカブームのようだ・・)

しかし、ほぼキンモクセイの天然香料だけの製品ってないようだ(あったらすみません)、こういう「あえてバリバリ天然」な製品にも需要があるのでは?と期待している。

本物を知りたいというニッチなユーザー層には訴えるのでは・・・香り好きの人、香りの許容範囲が広い方にはこの香りの奥深さは味わってもらえるかもしれない。

(しかし繰り返すが多くの人にとってステキな香りではない、特別な理由がなければあえて購入しなくてもよいのでは・・)


応用も効く


あと処方があまりにもシンプル(キンモクセイ香料+オレンジ精油+エタノール)なので、ご自分で香りをブレンドして楽しむ方には、ブレンド素材としても使いやすいかもしれない。シンプル処方のメリットは、他の香りとブレンドして応用できる点。



『黄昏月』(たそがれづき)

【関連記事】
(2024/07/04) 『黄昏月』が季節限定で再リリース




お客様コメント:


バズる気がします‥

・コメント:
藤がバズったようにこのミストもブームになる予感がします。
「黄昏」も今人気の漫画の主人公のコードネームなんですよね‥
金木犀好きなので在庫切れになる前にゲットしたいです。

・・桔梗



(2022-08-29)
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