( 香水工場の )
香る生活
メンズ香水の話
男性の香水愛用者が増加中 (updated: 2022/12/05)
( 男性にとっても、お化粧や香水に関心が高い時代 )
メンズコスメ市場の拡大は2000年代から世界的な傾向として顕著になりました。
多くの化粧品ブランドがメンズコスメの製品ラインアップ拡張、大量の広告投下やプロモーションに注力しました。
当時はテレビでも「For Men」を連呼するCMをよく見かけました。
今から考えれば、頭打ちになった女性コスメの限界打破のために、コスメ業界がメンズ市場に活路を見いだそうとした部分もあるかな・・と感じちゃいます。
それでメンズコスメ市場はそれなりに活性化しました。
しかし、それはコスメ業界が期待していたほどのレベルではなかったかも。
まずまずの市場規模ですが、大きな成長がないまま現在に至るという印象でしょうか。
化粧品ブランドの中にはメンズコスメで火が付かないのなら「キッズコスメで」と柳の下のドジョウという動きもありましたが、さすがに多くのブランドは動きませんでしたね。
昔はインディアンのように狩りや戦争時の戦闘用メイクをする民族は少なくありませんでした。
また儀式や舞台での演出としてのメイクも多かったのですが、男性が美容のために行う化粧という習慣は世界的に希薄でした。
化粧には、ビジュアル効果のための「メイク」と、お肌を健康な状態に改善する「スキンケア」という2種類の意味があります。
日本の平安貴族の白粉はいかにもメイクの印象が強いのですが、実は美容のための化粧だったようですよ。
また、日本では江戸時代、江戸の若旦那衆の間では、男性の白粉(現在の感覚でいうメイク+スキンケアと考えられます)が流行しました。
しかし、伝統的に男性は野性的で強く逞しくあることが理想であり、化粧とはほど遠いという文化の民族が多いようです。
よって、現在のメンズコスメ・ブームは人類史上少し珍しい現象かもしれません。
昔のように米俵をかつぎあげる必要もなく、狩りにでかけ生死をかけて獲物を倒す必要もない時代です。
現代の男性達が、江戸時代の若旦那衆のように美容に意識が行くのも当然の気がします。
香水シリーズ「フローラル・フォーシーズンズ」は当社のメインプロダクト。
ネーミングがいかにも「お花」。
女性のための香水という雰囲気のせいか、創業当初、お客さまの男女比率は、ザックリほぼすべて女性客でした。
(お客さまの性別は名前だけから判断するしかないので正確ではありませんが)
男性の名前を見かけると「迷い込まれたか?」と脳裏をかすめたり、といった状況でした。
しかし、2010年前後から男性のお客様も増え始めました。
数年で男性顧客の比率は2割となりましたが、しかし、その後は伸びず、2022年の現在でも2割程度で推移しています。
香水業界が全体的にどうなっているのか不明ですが、当社に限って言えば「2割安定」で推移中です。
昔、取引先さんとの会話でメンズ香水が話題になりました。
相手は外資系の大手香料会社で世界中の香料取引に従事し、日本のファインフレグランス市場に精通する商社マン。
彼の分析は笑えました。
彼によると日本人の男性の体臭が欧米人に近くなったということらしい。
日本マクドナルドは、1971年、銀座1号店からスタートした巨大なレストランチェーン。
ほぼ50年経過し、押すも押されぬ外食産業の覇王的存在。
日本マクドナルドの創業者は昭和の風雲児・藤田田(でん)氏。
「人間は十二歳まで食べていたものを一生食べていく」(十二歳味覚説)は、藤田氏の有名な主張です。
藤田氏は、小さい子供にハンバーガーを食べさせ、一生マクドナルドの顧客に育て上げようと「ニッポンジン改造計画」を実施しました。
マクドナルド店内で開催されていた、かの有名なお誕生日会もその一環だったと彼は自叙伝のなかで述べています。
現在の50代以下の日本人はハンバーガーとフライドポテトをベース食とした国民へと生まれ変わったとさえ思える状況です。
上の商社マンによると、日本人の体臭はこの40年で大きく変化したというのが彼の持論です。
幼少の頃より肉食がメインになったからです。
欧米化した体臭には欧米の香水が似合う、という意見は、共感するかどうかは別として、おもしろい意見ですね。
メンズ香水は、これからもある程度安定して売れる予感がします。
(2022-12-05)
( 男性にとっても、お化粧や香水に関心が高い時代 )
メンズ香水・メンズコスメの流行
メンズコスメ市場の拡大は2000年代から世界的な傾向として顕著になりました。
多くの化粧品ブランドがメンズコスメの製品ラインアップ拡張、大量の広告投下やプロモーションに注力しました。
当時はテレビでも「For Men」を連呼するCMをよく見かけました。
今から考えれば、頭打ちになった女性コスメの限界打破のために、コスメ業界がメンズ市場に活路を見いだそうとした部分もあるかな・・と感じちゃいます。
それでメンズコスメ市場はそれなりに活性化しました。
しかし、それはコスメ業界が期待していたほどのレベルではなかったかも。
まずまずの市場規模ですが、大きな成長がないまま現在に至るという印象でしょうか。
化粧品ブランドの中にはメンズコスメで火が付かないのなら「キッズコスメで」と柳の下のドジョウという動きもありましたが、さすがに多くのブランドは動きませんでしたね。
人類史にメンズコスメはあったか?
昔はインディアンのように狩りや戦争時の戦闘用メイクをする民族は少なくありませんでした。
また儀式や舞台での演出としてのメイクも多かったのですが、男性が美容のために行う化粧という習慣は世界的に希薄でした。
男性が化粧をする意味
化粧には、ビジュアル効果のための「メイク」と、お肌を健康な状態に改善する「スキンケア」という2種類の意味があります。
日本の平安貴族の白粉はいかにもメイクの印象が強いのですが、実は美容のための化粧だったようですよ。
また、日本では江戸時代、江戸の若旦那衆の間では、男性の白粉(現在の感覚でいうメイク+スキンケアと考えられます)が流行しました。
しかし、伝統的に男性は野性的で強く逞しくあることが理想であり、化粧とはほど遠いという文化の民族が多いようです。
よって、現在のメンズコスメ・ブームは人類史上少し珍しい現象かもしれません。
昔のように米俵をかつぎあげる必要もなく、狩りにでかけ生死をかけて獲物を倒す必要もない時代です。
現代の男性達が、江戸時代の若旦那衆のように美容に意識が行くのも当然の気がします。
男性客の増加?・・当社の場合
香水シリーズ「フローラル・フォーシーズンズ」は当社のメインプロダクト。
ネーミングがいかにも「お花」。
女性のための香水という雰囲気のせいか、創業当初、お客さまの男女比率は、ザックリほぼすべて女性客でした。
(お客さまの性別は名前だけから判断するしかないので正確ではありませんが)
男性の名前を見かけると「迷い込まれたか?」と脳裏をかすめたり、といった状況でした。
男性の香水ファンも増加傾向
しかし、2010年前後から男性のお客様も増え始めました。
数年で男性顧客の比率は2割となりましたが、しかし、その後は伸びず、2022年の現在でも2割程度で推移しています。
香水業界が全体的にどうなっているのか不明ですが、当社に限って言えば「2割安定」で推移中です。
オトコの香水
昔、取引先さんとの会話でメンズ香水が話題になりました。
相手は外資系の大手香料会社で世界中の香料取引に従事し、日本のファインフレグランス市場に精通する商社マン。
彼の分析は笑えました。
いやー電車に乗っていても最近のオトコ達にはフレグランスが必要だと思う
彼によると日本人の男性の体臭が欧米人に近くなったということらしい。
マクドナルドが日本人の体臭を変化させた?
日本マクドナルドは、1971年、銀座1号店からスタートした巨大なレストランチェーン。
ほぼ50年経過し、押すも押されぬ外食産業の覇王的存在。
日本マクドナルドの創業者は昭和の風雲児・藤田田(でん)氏。
「人間は十二歳まで食べていたものを一生食べていく」(十二歳味覚説)は、藤田氏の有名な主張です。
藤田氏は、小さい子供にハンバーガーを食べさせ、一生マクドナルドの顧客に育て上げようと「ニッポンジン改造計画」を実施しました。
マクドナルド店内で開催されていた、かの有名なお誕生日会もその一環だったと彼は自叙伝のなかで述べています。
現在の50代以下の日本人はハンバーガーとフライドポテトをベース食とした国民へと生まれ変わったとさえ思える状況です。
欧米化した体臭には香水が必要?
上の商社マンによると、日本人の体臭はこの40年で大きく変化したというのが彼の持論です。
幼少の頃より肉食がメインになったからです。
欧米化した体臭には欧米の香水が似合う、という意見は、共感するかどうかは別として、おもしろい意見ですね。
メンズ香水は、これからもある程度安定して売れる予感がします。
(2022-12-05)
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