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( 香水工場の )

香る生活


シナモン(カシア)精油のパワフルさに撃沈
これほどのものか!・・(2024/01/30)

カシア精油をスメリング( 恍惚の瞬間・・第一印象は強烈すぎて苦悶に近い・・が、薄めれば可能性が凄いかも?・・という予感 )


カシアオイルの入手


当社は香水メーカーなので常時多種多様な精油や香水原料を調達しています。

もちろん製品化に必要な原料がメインですが、よい原料がでてくると原料メーカーさんから声がけされることも。

当然先方さんは営業活動なんですが、良い原料を捜している当社にはよい話で双方の利害が一致するからこういう営業ならありがたいですね。

そして今回入手した精油がカシア精油、別名シナモン精油。

カシア精油ボトル( カシア精油ボトル・・とにかくパワフルな香り! )


シナモンの話


シナモンは有名なのでご存じだと思います。

シナモンパウダーを振りかけたスイーツ、シナモンスティックでかき回すコーヒーなんかも日本でもなじみある食の光景ですよね。

でもその正体を知っている人は案外少ない、当然です、日本では採取されませんので。

シナモンの正体は樹皮なんです、つまり木材。

シナモンパウダーは木材の粉なので溶けませんし、シナモンスティックは樹皮をうすーくスライスして丸めたもの、基本木材なので食べられません(食べても毒ではないと思いますが)

シナモンスティックの検索例(『シナモンスティック』の検索例 - Google画像検索 )

シナモンは大きく分けて「セイロンシナモン」と「カシア」に分かれます。

セイロンシナモンはセイロンなど東南アジアで、カシアは中国で多く産出されます。

香りは似ていますが、セイロンシナモンは優雅で繊細などと評され、カシアはパワフル・濃厚と言われます。


ネーミングがいろいろ


さて日本でもシナモンは古くから輸入され愛用されていました。

日本名は「ニッキ」「桂皮(けいひ)」「肉桂(にっけい)」と呼ばれます。

(同じ香料に複数のネーミングがあるということはそれほど人気があり多くの人が愛用している証なんでしょうね・・)

ニッキ飴の検索例( 『ニッキ飴』の検索例 - Google画像検索 )


今回入手したカシア精油はパワフルだった・・


スタッフ全員でスメリングのためミーティング時に開封しました。

本来はこういう作業は専用の衣服・ゴーグルなどのギアを付けそれなりの心構えで行うべきですが、ミーティングだったので手を抜きました。

手に余計な力がかかりすぎてフタが空いた瞬間、パーッと精油が私の手とテーブルの上や床に飛び散りました。

その量、数十滴といったところ。

もはやスメリングは不要です・・この香り、事務所内の空気をニッキ飴の香りで染め抜くほどのパワー。

すぐに手を洗いテーブルと床を拭き、拭き取ったキッチンペーパーや雑巾はプラ袋に重複密閉して廃棄したのですが、オフィスには香りが停滞したまま。

半時間ほどで、ついに一人のスタッフは目がシパシパしはじめ、そして具合が悪くなりそのまま早退となりました。


シナモン香水・カシア香水ってあり?


原液のパワーはわかりました。

個性的でパワーがある香料って薄めると、あらふしぎ、魅惑の香りに変身するものもある。

たとえば糞尿臭のインドールやスカトール。

これらの香料は薄めるとセクシーな香りになるんですよ。

シナモン精油・カシア精油の一番の用途は断然食品への応用が多いでしょう。

しかしこれを香水に使うのも面白そうだと予感します。

(すでにシナモン香水は世の中にあるでしょうが・・一般に原料本来の香りをそのまま使うブランドさんは本当に少なく、おそらく当社にも参入の余地はある・・と現状では空想中)

(世界的な香料の規制を定める「IFRAスタンダード」にシナモンは使用量の制限があるので準拠する必要あり)


ゆる~いプラン


以前から「仁丹の香水が欲しい」「ニッキみたいな香りの香水できませんか?」という要望や問い合わせがありますので一定の関心はありそうな気配。

ただ商業ベースには乗りにくいでしょう、なのでここで作ります!とは宣言できません。

まして先々月書いたブログ「ホウショウ精油と香料園さん」のプロジェクトもあるので、さらに厳しいのですが、なんか興味津々なんです。




お客様コメント:

2024/01/31 (Wed) 18:49:24

シナモン!

・コメント:
シナモン大好きです。
シナモンを使ったスイーツやパン、ドリンク、もちろん香りも大好きです。
シナモンの香水が出たらぜひ試してみたいです。

・・サキ


(2024-01-30)
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