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( 香水工場の )

香る生活


世界的に強まるブランド志向
中国の話題が続きます。中国のニュースを読んでいたら(日本語で配信されたもですが)、海外ブランド化粧品は、国内化粧品と同じような原料を使用しているのにメチャクチャ高い。製品価格に対する原料原価はわずか5%程度、けしからんという趣旨の記事がありました。

その数字の真偽は別として、このような主張は、日本では私が小さい頃、あるいはその前からよく言われていることです。

そして、現在の多くの日本人が「医薬品と化粧品の価格は、原料原価にあまりリンクしない」ことをはっきりと知りつつ、またはうすうす感じつつも、消費者はむしろ高い化粧品を購入する傾向にあります。

これは社会的現象です。

ブランド化粧品が高額である理由を「夢を売っているから」と表現するブランドさんたちがおられますが、私には消費者は「安心と信頼」の価格として容認してもらっているのではないかと感じています。この話をするとまたまたブランド論の淵に落ちて出てこれなくなりますのでくれくらいで。

私は中国のその記事を読んで、中国でも確実にブランド志向に向かっていると確信しました。間違いなく彼らはブランドに向かいます。



今年、化粧品業界ではCNNが「1ドル化粧品」というニュースを配信して話題になりました。

米国の実業家が創業した「1ドル化粧品」が好調な業績。空港などに自動販売機の設置も検討、という内容です。米国にも日本にも、もともと100円ショップがあり、1ドル化粧品や100円化粧品は珍しくないのですが、ユニクロさんがブランドを立ち上げる際の内容に似て好調な業績の裏には安価ながら「ブランドであること」がキーになっています。

そういう意味で米国でもすべての商材において、伝統ブランド、メジャーブランドから新興ブランド、マイナーブランドまで、とどまることなくブランド志向が進行している、と私には感じさせるニュースでした。



(2006-10-24)
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