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( 香水工場の )

香る生活


化学物質過敏症と香水
新築の家や事務所で化学物質過敏症やシックハウス症候を発症する人が増えているそうです。

お客様より「化学物質過敏症と香水」についての問い合わせを受けました。


●問合せ:職場の先輩が、新築の住居の購入を期に化学物質過敏症になりました。

職場のタイルの張替えなどで接着剤を使われると気分が悪くなるそうで、早退しています。

「香水をつける女性は否定しないが、自分は苦手だ」と言われ、以来香水(市販のオーデパルファン)を使用するのをやめました。

でも私は香水の香りで自分の気持ちが安定したり華やぐことが好きです。貴社の香水は化学物質過敏症の人に悪影響を与えないでしょうか?それとも付ける量の問題?


ナゾが多い化学物質過敏症


化学物質過敏症は謎の多い病気です。発ガン性物質やインフルエンザウイルスなどそれによって多くの人が発病すれば(再現性・再発性)、その危険性はわかります。

しかし、化学物質過敏症の再現性は不安定で、また発症メカニズムは解明されていません。

化学物質過敏症を引き起こす原因物質には、ホルムアルデヒドや有機リン系農薬、アセトアルデヒド、アセトン、トルエンなどが知られています。他にもあるかもしれません。

香水について言えば、上記の疑われる成分は普通配合されていません。少なくとも当社香水にはいっさい含まれません。


具合が悪くなる香水?


しかし、上記以外の成分で具合が悪くなるケースが存在することは確かで(私もダメな香水があります)、これは化学物質過敏症の予兆かもしれません。

当社の場合、当社の香水で具合が悪くなるという事例は聞いたことがありませんし、そういった報告も事例がありません。

しかし、これがすべての人に安全という証明にはならないので何とも断言できない状態です。


当社の香水


ところで、当社の香水ですが、もともと日本人には「西洋香水は強すぎる」「具合が悪くなる」という人が多いという事実があり、日本人にとって心地よい香水を目指してスタートした経緯があります。

香水で具合が悪くなる成分の科学的な証明や検証はいろいろな意味で困難ですが、経験的によくないと思われる成分はいくつか把握しております。

それらの使用を中止するか、極力少なく使用しているところが当社の香水の特徴になっています。

しかし、それでも化学物質過敏症の方への影響となると判断できません。


余談


※香水の歴史を塗り替えた「シャネル5番」は、当時合成されたばかりの「アルデヒド」を配合することそれまでになかった華やかで甘美な香りを創り出しました。

このアルデヒドとハウスシック症候群のホルムアルデヒドは同じアルデヒド類(アルデヒド基CHOを有する有機物質の総称)ですが、毒性は違いますので、念のために。

また、ホルムアルデヒドは有害な合成ケミカルのような印象がありますが、天然のヒノキや杉などの樹木にも含まれていて自然界にも広く存在する物質です。


(2007-09-19)
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