( 香水工場の )
香る生活
スピリチュアルな香水
きょはカリフォルニア州のある香水メーカーさんの話です。
タイトルから危ない香りがしますが、宗教儀式と香り(芳香、お香、香水)は切っても切れない関係にあります。
またそれだけ古いというか人類の誕生とともに宗教が生まれ、宗教儀式には、火が焚かれ煙を出して香りを立てるという香りの儀式が伴うのは、世界の多くの民族に共通した現象です。
ところが、この香水メーカーさんの嘆きは「現代の教会ではお香や芳香が使用されることはほとんどなくなりました。礼拝における香りの重要性が理解されていないことは嘆かわしいことです」(evidently not understanding its spiritual significance in worship)
彼らの理論の一つは2004年ノーベル医学生理学賞を受賞したリチャード・アクセル博士(Richard Axel, M.D.)の研究です。
アクセル博士は、嗅覚と「匂いレセプター」(odorant receptors and the olfactory system)に関して驚くべき発見を成し遂げた方で、この受賞以降、フェロモンや匂いの記事やテレビ番組が日本を含め世界的に増加したといわれています。
(嗅覚研究者は世界的にかなり少ないので、こんな機会に嗅覚研究に関心を抱いてくれる研究者が増えることはいいことですね・・・)
そのアクセル博士が言うには遺伝子の5%程度が嗅覚に関するものであり、それは視覚や聴覚より凄い、ということがこの香水メーカーさんが重視する部分です。
アクセル博士の論文を読んだわけではないので、この5%説が士の論文でてきているのか不明ですが、仮にそうだとすると「未熟」とか「未発達」と呼ばれる嗅覚は、実は大変リソースが投資されている人体内のパーツということになりそうです。
(それにしては結果として未熟です)
しかし、このパーツ(嗅覚)は未熟ならが、実は恐るべきナゾのパワーが秘められている、としています。
嗅覚はイモーショナルでスピリチュアルな感覚。感情が伴うだけでなく人体に変化さえ及ぼすパワーがあるとしています。
ここまでは一般的に受け入れられる考え方です。次からは意見が分かれるかもしれません。
「スピリチュアルを体験するためのツールとしての香水」(Perfume as a spiritual tool)があってもよいではないか、それは今まで業界が注目してこなかった分野なのです(has never been an industry focus)という主張につながります。
この香水が祈りや礼拝、瞑想などによって得られた時のスピリチュアルな状態を再現するという理論です(inspired formulation can help access a state of spiritual connection you've previously achieved through prayer, worship, meditation, etc.)。
数ヶ月前ニューヨークから電話がありました。日本語だったのでとっても海外からの電話とは実感できなかったのですが、ニューヨークでは今「スピリチュアルブーム」だそうで「スピリチュアルグッズ」が飛ぶように売れているそうです。
ご要件は「スピリチュアル香水」の開発打診だったのですが、お話を伺って断りいたしました。
この案件ではお断りしましたが、スピリチュアル香水の考え方に反対というわけではありません。香水には精神に及ぼす力があることは確かですから。
※本日ご紹介した会社さんの記事はPress Release "Spiritual Perfume & Connecting to God"
(2007-11-08)
タイトルから危ない香りがしますが、宗教儀式と香り(芳香、お香、香水)は切っても切れない関係にあります。
またそれだけ古いというか人類の誕生とともに宗教が生まれ、宗教儀式には、火が焚かれ煙を出して香りを立てるという香りの儀式が伴うのは、世界の多くの民族に共通した現象です。
ところが、この香水メーカーさんの嘆きは「現代の教会ではお香や芳香が使用されることはほとんどなくなりました。礼拝における香りの重要性が理解されていないことは嘆かわしいことです」(evidently not understanding its spiritual significance in worship)
彼らの理論の一つは2004年ノーベル医学生理学賞を受賞したリチャード・アクセル博士(Richard Axel, M.D.)の研究です。
アクセル博士は、嗅覚と「匂いレセプター」(odorant receptors and the olfactory system)に関して驚くべき発見を成し遂げた方で、この受賞以降、フェロモンや匂いの記事やテレビ番組が日本を含め世界的に増加したといわれています。
(嗅覚研究者は世界的にかなり少ないので、こんな機会に嗅覚研究に関心を抱いてくれる研究者が増えることはいいことですね・・・)
そのアクセル博士が言うには遺伝子の5%程度が嗅覚に関するものであり、それは視覚や聴覚より凄い、ということがこの香水メーカーさんが重視する部分です。
アクセル博士の論文を読んだわけではないので、この5%説が士の論文でてきているのか不明ですが、仮にそうだとすると「未熟」とか「未発達」と呼ばれる嗅覚は、実は大変リソースが投資されている人体内のパーツということになりそうです。
(それにしては結果として未熟です)
しかし、このパーツ(嗅覚)は未熟ならが、実は恐るべきナゾのパワーが秘められている、としています。
嗅覚はイモーショナルでスピリチュアルな感覚。感情が伴うだけでなく人体に変化さえ及ぼすパワーがあるとしています。
ここまでは一般的に受け入れられる考え方です。次からは意見が分かれるかもしれません。
「スピリチュアルを体験するためのツールとしての香水」(Perfume as a spiritual tool)があってもよいではないか、それは今まで業界が注目してこなかった分野なのです(has never been an industry focus)という主張につながります。
この香水が祈りや礼拝、瞑想などによって得られた時のスピリチュアルな状態を再現するという理論です(inspired formulation can help access a state of spiritual connection you've previously achieved through prayer, worship, meditation, etc.)。
数ヶ月前ニューヨークから電話がありました。日本語だったのでとっても海外からの電話とは実感できなかったのですが、ニューヨークでは今「スピリチュアルブーム」だそうで「スピリチュアルグッズ」が飛ぶように売れているそうです。
ご要件は「スピリチュアル香水」の開発打診だったのですが、お話を伺って断りいたしました。
この案件ではお断りしましたが、スピリチュアル香水の考え方に反対というわけではありません。香水には精神に及ぼす力があることは確かですから。
※本日ご紹介した会社さんの記事はPress Release "Spiritual Perfume & Connecting to God"
(2007-11-08)
< 世界の香水展示会 || 九州の櫨 #02 久留米の柳坂曽根 >
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