香る生活

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調香師たる者(私は営業マンです)、一般に香辛料、ニンニク料理、そしてたばこは御法度と言われています。香水の調合に強いにおいは感覚を鈍らせますので(でも、ニンニクの入っていないイタリアンなんかパンチないですよね．．．)。ネギもちょっと考えもんかも。

という掟(オキテ)のもと、多くのフレグランス求道者がタバコを慎んでいる、と私は思っていました。そして、私の知る日本の調香師先生方もパフューマーを目指す人はタバコを吸わないように勧めています。それが常識です、と考えていました。

ところが、フランスに行くと考えを改めることになります。第一にレストランでも公衆の場でも禁煙が徹底して進みつつある米英と比較してフランスは、かなりおおらか。吸い殻なんかも道ばたに気楽にポイ、って捨てる姿も。タバコを愛用者もいっぱい。

そして、驚くのがパフューマー(調香師)もタバコ好きの人が多く、仕事の合間にけっこう楽しんでいる姿を目撃。質問すると「ああ、同僚も吸っているよ」とのこと。言下に「それ、普通」というニュアンスも感じられました。数年前の思い出話です。 (2006-01-11)