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( 香水工場の )

香る生活


タバコ攻防戦
米国では1990年代、各地で「タバコ訴訟」が相次ぎました。そして現在でも延々と訴訟は繰り返されています。

中には日本人の感覚からすればタバコ会社を訴える前にまずは自分で禁煙した方がよいのではないかと感じるケースもありまますが、当事者でない私には詳細は不明です。

結果として、たとえば1998年米国50州のほとんどの州政府が参加したと言われる「タバコ健康被害集団訴訟」では、25兆円をタバコ会社からもぎ取ったそうです。

フィリップ・モリスUSA、RJレイノルズなどの大手タバコメーカー5社は25年に渡り分割支払いを行うことで州政府と和解しました。

その後、アメリカ合衆国政府が、同じように大手タバコメーカーに対して天文学的賠償金を求めて訴訟を起こそうとしたり(政府が民間企業を訴えるってどういうこと?日本なら規制したりガサ入れすれば済むことですが、あちらではカネを取るんですね・・・ロビー活動も盛んなようで・・・わからないことばかりです)、個人やグループなど訴訟は今後も続いていくようです。

外国企業といえども、アメリカではJTさんもいつまでも安全ではおれないかもしれません。



東京では最近タクシーが全面禁煙になりました。真綿で首をしめるように喫煙包囲網が狭まっていく流れは止められそうにもありません。愛煙家には厳しいご時世です。

しかし、喫煙者には感じないことですがタバコの匂いが染みついたタクシー車内は「酔ってしまう」と表現する人がいるくらいで、タバコを吸わない人にはタクシーの禁煙は歓迎でしょう。

最近東京駅から松本行き特急に乗りました。八王子までですが。まあ、ちょっとたまに特急に乗ってみたいというだけの理由だったのですが、しかし、何十年ぶりかに乗る特急の車内に愕然としました。

車内の天井、壁、椅子、窓枠、すべてのプラスティックが「黄色い」んです。プラスティックの黄色は紫外線か、タバコの煙しかありません。底光りのするような強いニオイですから考えるまでもなくタバコが原因のようです。

今でこそその車両は禁煙車でしたが、何十年と豊かな紫色の煙にさらされてきたのでしょう。タバコが嫌いな人ならあの電車にはもう二度と乗りたいと思わないでしょう。

何年か前、カゼをこじらせて、病院の待合室で自分の番を待っていました。近くにいたオヤジが私の咳に無頓着にタバコに火を付けます。一本吸い終わり、またすぐ次の一本に火を付けました。すると同じく近くにいた知らない老人がタバコオヤジに文句を言います。

「こんなに咳が出ている人がいるのに、少しはわきまえたらどうですか」。

言い方が厳しかったです。彼は明らかに苛立っていました。

私の咳は、タバコの煙とはそれほど関係はありませんでしたが、思うに、その人はタバコが憎かったのだと思います。言い合いはエスカレート、さすがに掴み合いまでは行きませんでしたが、お互いボクらは病人なのだからみんな静かに回復に専念したいところ・・・

タバコをめぐる攻防戦はまだまだ続きそうです。




※肩身の狭い愛煙家にはこんなバーも
気兼ねなく紫煙、至福の時──葉巻楽しめるバー
「大阪・御堂筋で路上喫煙が禁止されるなど、関西でも「嫌煙」は広がるばかり。肩身の狭い喫煙者は・・・」 (2008-01-15)
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