( 香水工場の )
香る生活
ローズの贈り物、5月1日リリース
フローラル・フォーシーズンズ「ローズの贈り物」は、武蔵野ワークスが期間・数量限定でリリースする特別バージョンです。すでに何年かリリースを継続していますので、それなりにお客さまも慣れてきて、この季節になると「そろそろですか〜」なんてメールや電話をいただきます。
うれしい。
ただし、予約はお受けておりません。ご了承下さい。
以前、予約制にしたとき、当社の事務作業上の不手際からちょっとばかり失敗して以来、「静かにスタート、静かに販売しよう」という考え方になりました。
みなさんは、メーカーサイドにとっての「予約販売」の意図はご存じですか?「予約数」は需要予測に利用されるケースが少なくありません。
キャンペーンの事前の周知を徹底するため、テレビ・雑誌などのマスメディア媒体に広告・告知が大量投下されます。最近は、インターネットでのアフィリエイトやSEO/SEM、大学生の口コミを利用したSNS系マーケティングも盛んだそうです(まあ、いろいろ出てきますね〜)。
そうやって予約を取り、予約状況に合わせて生産計画と販売体制のグレードを決定します。勝手な見込みで生産しないため、ムダなモノ作りのリスク軽減になる賢い方法です。
需要が強さに応じて、それなりの販売体制、つまり販売員の増員やコールセンター、サポートセンター、流通体制、・・・受注・配送システムの一時的な補強など、総合的な体制を組みます。
ちょっとしたプロジェクトです。目標にちょっとばかり足りなかった決算前のカンフル剤的な効果は病みつきになります。
これは大企業さんの話です。当社とは内容も規模も無縁ですよね。
大企業さんの場合、特に限定品は、こうやって生産したものすべてを短期間に売り切ることが目標です。この場合、とくに「短期間」の部分が肝要です。つまり、長期化すればキャンペーン体制を維持していること自体が巨大なコストセンターなってきますので、一刻も早くキャンペーンをクローズ・解除して戦時体制を通常モードに戻したいのが企業人の本音です。
そこで、消費者のみなさんに急いでもらう必要があります。そのために「限定販売」や「数量限定」という「マジックワード」が乱発されます。「ソールドアウトが迫っています!」と言われればちょっと焦りますよね。人情ですから。
しかし、消費者も賢くなってきていますので「限定」と連呼されても動じない人が増えてきました。
本当によいことです。
一方、武蔵野ワークスの「限定販売」は大企業さんのそれとは、まったく内容が違います。特に「ローズの贈り物」は使用する原料が高価なこともあり「今回のキャンペーンでローズオイルを何グラム使用できるか?」という条件から生産数量が決定されます。今回は300本程度になります。
昨日「予約したい」という電話をいただきました。リピーターの方や常連さんではありません。お話を聞けばお友達からもらった冊子を見て気になっているのでぜひ欲しいとのことです。
「ローズの贈り物」は武蔵野ワークスの自信作です。が、私の推測では10人中、3人が「激しくスキ」で、3人が「まあまあスキ」で、3人が「別に・・・」、1人が「何、コレ!」です。いきなりフルボトルをお買いあげいただくにはリスクがあります。
まずはサンプルボトルで「ローズの贈り物」を試すことをオススメしましたが、その返事が意外でした。
「でも、なくなっちゃうでしょ!」
電話口で思わずニッコリしてしまいました。ありがとうございます。しかし、武蔵野ワークスは化粧品ブランドとしてはまだマイナーです。たかだか300本でも大丈夫、そう簡単に売り切れることはありませんのでご安心ください。私の予測では最低半月はあるでしょうし、例年ですと一ヶ月以上はあります。
お客さまの「なくなっちゃうでしょ」は、煽る売り方はしないと自負する当社としては、そういう印象を与えているのかもしれないと告知の仕方について見直しを考えさせられました。
また、香りについてですが、これほどローズオイルを本気で投入している製品は世界的にも希薄ですが、問題は本物のローズオイルを消費者の皆さんが好きかどうかは、また別問題ということです。
本物のローズオイル体験がない方の中には、本物のローズオイルに対して信じがたいような酷評(たとえば「血の匂い」「ビニールの匂い」など・・・おいおい・・・)を断罪される方もいて、それは仕方ないと考えています。
また、天然ローズオイルは強力なオイルでオリや白色生成物を生成するリスクをはらんでいます。界面活性剤を使用していませんので、小さな浮遊物が出たりしてちょっと見た目も悪くなる場合もあります。
よって、この製品がすべての方にご愛用いただけるかどうかは・・・やっぱり10人中、3人が「激スキ」で、3人が「スキ」で・・・3対3対3対1対程度になるのではないか、と考えています。
※なお、今回リリースする「ローズの贈り物」は2007年産ブルガリアローズオイルを使用します。2008年産のブルガリアローズは現在開花しはじめており、5月〜6月にかけて収穫され、収穫直後に蒸留作業に入ります。ブレンドなどの作業を経て、それら製品が市場に流通するのは早くて夏、一般には秋以降となります。
・ブルガリアローズ、2007年クロップの出来映えは?そして「ローズの贈り物」の行方は?
・ショッピングページ:フローラル・フォーシーズンズ「ローズの贈り物」
(2008-04-20)
うれしい。
ただし、予約はお受けておりません。ご了承下さい。
以前、予約制にしたとき、当社の事務作業上の不手際からちょっとばかり失敗して以来、「静かにスタート、静かに販売しよう」という考え方になりました。
みなさんは、メーカーサイドにとっての「予約販売」の意図はご存じですか?「予約数」は需要予測に利用されるケースが少なくありません。
キャンペーンの事前の周知を徹底するため、テレビ・雑誌などのマスメディア媒体に広告・告知が大量投下されます。最近は、インターネットでのアフィリエイトやSEO/SEM、大学生の口コミを利用したSNS系マーケティングも盛んだそうです(まあ、いろいろ出てきますね〜)。
そうやって予約を取り、予約状況に合わせて生産計画と販売体制のグレードを決定します。勝手な見込みで生産しないため、ムダなモノ作りのリスク軽減になる賢い方法です。
需要が強さに応じて、それなりの販売体制、つまり販売員の増員やコールセンター、サポートセンター、流通体制、・・・受注・配送システムの一時的な補強など、総合的な体制を組みます。
ちょっとしたプロジェクトです。目標にちょっとばかり足りなかった決算前のカンフル剤的な効果は病みつきになります。
これは大企業さんの話です。当社とは内容も規模も無縁ですよね。
大企業さんの場合、特に限定品は、こうやって生産したものすべてを短期間に売り切ることが目標です。この場合、とくに「短期間」の部分が肝要です。つまり、長期化すればキャンペーン体制を維持していること自体が巨大なコストセンターなってきますので、一刻も早くキャンペーンをクローズ・解除して戦時体制を通常モードに戻したいのが企業人の本音です。
そこで、消費者のみなさんに急いでもらう必要があります。そのために「限定販売」や「数量限定」という「マジックワード」が乱発されます。「ソールドアウトが迫っています!」と言われればちょっと焦りますよね。人情ですから。
しかし、消費者も賢くなってきていますので「限定」と連呼されても動じない人が増えてきました。
本当によいことです。
一方、武蔵野ワークスの「限定販売」は大企業さんのそれとは、まったく内容が違います。特に「ローズの贈り物」は使用する原料が高価なこともあり「今回のキャンペーンでローズオイルを何グラム使用できるか?」という条件から生産数量が決定されます。今回は300本程度になります。
昨日「予約したい」という電話をいただきました。リピーターの方や常連さんではありません。お話を聞けばお友達からもらった冊子を見て気になっているのでぜひ欲しいとのことです。
「ローズの贈り物」は武蔵野ワークスの自信作です。が、私の推測では10人中、3人が「激しくスキ」で、3人が「まあまあスキ」で、3人が「別に・・・」、1人が「何、コレ!」です。いきなりフルボトルをお買いあげいただくにはリスクがあります。
まずはサンプルボトルで「ローズの贈り物」を試すことをオススメしましたが、その返事が意外でした。
「でも、なくなっちゃうでしょ!」
電話口で思わずニッコリしてしまいました。ありがとうございます。しかし、武蔵野ワークスは化粧品ブランドとしてはまだマイナーです。たかだか300本でも大丈夫、そう簡単に売り切れることはありませんのでご安心ください。私の予測では最低半月はあるでしょうし、例年ですと一ヶ月以上はあります。
お客さまの「なくなっちゃうでしょ」は、煽る売り方はしないと自負する当社としては、そういう印象を与えているのかもしれないと告知の仕方について見直しを考えさせられました。
また、香りについてですが、これほどローズオイルを本気で投入している製品は世界的にも希薄ですが、問題は本物のローズオイルを消費者の皆さんが好きかどうかは、また別問題ということです。
本物のローズオイル体験がない方の中には、本物のローズオイルに対して信じがたいような酷評(たとえば「血の匂い」「ビニールの匂い」など・・・おいおい・・・)を断罪される方もいて、それは仕方ないと考えています。
また、天然ローズオイルは強力なオイルでオリや白色生成物を生成するリスクをはらんでいます。界面活性剤を使用していませんので、小さな浮遊物が出たりしてちょっと見た目も悪くなる場合もあります。
よって、この製品がすべての方にご愛用いただけるかどうかは・・・やっぱり10人中、3人が「激スキ」で、3人が「スキ」で・・・3対3対3対1対程度になるのではないか、と考えています。
※なお、今回リリースする「ローズの贈り物」は2007年産ブルガリアローズオイルを使用します。2008年産のブルガリアローズは現在開花しはじめており、5月〜6月にかけて収穫され、収穫直後に蒸留作業に入ります。ブレンドなどの作業を経て、それら製品が市場に流通するのは早くて夏、一般には秋以降となります。
・ブルガリアローズ、2007年クロップの出来映えは?そして「ローズの贈り物」の行方は?
・ショッピングページ:フローラル・フォーシーズンズ「ローズの贈り物」
(2008-04-20)
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