( 香水工場の )
香る生活
映像のケイオス
現在住んでいるマンションのセキュリティカメラが故障しました。よくよく聞けばもう何ヶ月も壊れたまま。私に限れば財産と呼べるものは何もなくドロボーの心配はあまりないのですが、それなりのお宅もあり、理事会で協議しました。カメラ映像を記録するレコーダーはアナログのVHSテープレコーダー。このビデオが壊れていました。今時ビデオテープレコーダーは修理用の部品さえありません。
そこでハードディスク搭載のデジタルレコーダーへグレードアップすることになりましたが、詳しい人がいなかったので、多少デジタル機器にうるさい私がボランティアとしてセキュリティカメラとデジタルレコーダーのアップグレード作業を担当しました。
はじめてみるマンションの防犯映像にショックを受けました。誰が夜中に帰ってくるかのような全住民分の入館退官情報かバッチリです。これがウチのマンションの場合は数ヶ月保存されています。
考えてみれば・・・
コンビニも駅も銀行もカメラオンパレードです。
近年では商店街の街灯にもちゃっかりセキュリティカメラが乗っていたりします。
エレベータの中にも。エレベータの室内に鏡があったら注意。その上にだいたいカメラがあります。人は鏡があれば近寄りますので、鏡はターゲットの顔がカメラ正面に向かうよう誘導するためにの小道具かな、なんて勝手に推測しています。(エレベータ協会さんのWEBでは、鏡は車いすの方が出る時に後方を確認するためのバックミラー的な役割とのこと)
タクシーには「車載カメラ」の普及が進んでいます。車両前方を常に録画して事故発生時の検証手段や証拠とされます。そのうち車内にも取り付けられ犯罪発生時の証拠だけでなく防犯のための抑止手段に利用されるかもしれません。
イギリスでは警官の肩に小型ビデオカメラを設置する実験が進んでいるそうですが、日本でも警察署の取調室ではカメラの設置が進行中です。容疑者に対する取り調べの様子は原則全録画が基本になる時代が来そうです。
先日CSで見たアメリカのドキュメンタリーフィルムではアメリカ軍の兵士にはビデオカメラが装備されていました。アフガニスタンの山岳地帯、現地武装ゲリラとの銃撃戦では、戦闘状況がリアルタイムに後方コントロールルームに映し出される仕組みです。
現在の通信技術でそこまで可能なのか不思議に思いつつも、少なくとも将来的にそういう時代になることは間違いなさそうです。やがて、兵士ではなくロボットが銃撃戦をやることになるはずですが、相手もロボットになるでしょうから限りなくSFの世界になりそうです。
隠しカメラ事件や盗聴・盗撮事件も多発しています。人のプライバシーを撮ることがそんなに好きなのかと呆れるニュース目白押しです。しかも学校の先生や弁護士やお医者さんなど社会的に信用ある職業の、しかも年輩の方もいて、我ら庶民は首を傾げるばかりです。
しかし、これが現実なら、このまま行き着く先は「プライバシーが消滅する時代」かもしれません。
問題は、リアルな動画が制限なく撮影・生産される一方、その動画が制限なくネットに流出するようになった点だと思います。YouTubeなど動画サイトは人気のサイトです。インターネットの表サイト・裏サイトを問わず信じがたい、口に出すことさえおぞましい映像も流れています。
撮影されるリスクも恐ろしいのですが、それがさらにネットで第三者によって無制限に再生産・再配布される現実は、もはや肖像権も著作権もプライバシーもなにもありません。
しかも、動画流失は物理的な抑制手段も実効的な対策もないので、仮に法的整備ができてもなし崩し的に瓦解するしかありません。ひたすら無秩序の状態へと。
有効な自衛策はすぐには思いつきません。
素人パパラッチは巨大なリスク。リスクを抱えがちな芸能人・有名人にとっては、受難の時代へと突入してきました。
(2008-07-26)
そこでハードディスク搭載のデジタルレコーダーへグレードアップすることになりましたが、詳しい人がいなかったので、多少デジタル機器にうるさい私がボランティアとしてセキュリティカメラとデジタルレコーダーのアップグレード作業を担当しました。
はじめてみるマンションの防犯映像にショックを受けました。誰が夜中に帰ってくるかのような全住民分の入館退官情報かバッチリです。これがウチのマンションの場合は数ヶ月保存されています。
考えてみれば・・・
コンビニも駅も銀行もカメラオンパレードです。
近年では商店街の街灯にもちゃっかりセキュリティカメラが乗っていたりします。
エレベータの中にも。エレベータの室内に鏡があったら注意。その上にだいたいカメラがあります。人は鏡があれば近寄りますので、鏡はターゲットの顔がカメラ正面に向かうよう誘導するためにの小道具かな、なんて勝手に推測しています。(エレベータ協会さんのWEBでは、鏡は車いすの方が出る時に後方を確認するためのバックミラー的な役割とのこと)
タクシーには「車載カメラ」の普及が進んでいます。車両前方を常に録画して事故発生時の検証手段や証拠とされます。そのうち車内にも取り付けられ犯罪発生時の証拠だけでなく防犯のための抑止手段に利用されるかもしれません。
イギリスでは警官の肩に小型ビデオカメラを設置する実験が進んでいるそうですが、日本でも警察署の取調室ではカメラの設置が進行中です。容疑者に対する取り調べの様子は原則全録画が基本になる時代が来そうです。
先日CSで見たアメリカのドキュメンタリーフィルムではアメリカ軍の兵士にはビデオカメラが装備されていました。アフガニスタンの山岳地帯、現地武装ゲリラとの銃撃戦では、戦闘状況がリアルタイムに後方コントロールルームに映し出される仕組みです。
現在の通信技術でそこまで可能なのか不思議に思いつつも、少なくとも将来的にそういう時代になることは間違いなさそうです。やがて、兵士ではなくロボットが銃撃戦をやることになるはずですが、相手もロボットになるでしょうから限りなくSFの世界になりそうです。
隠しカメラ事件や盗聴・盗撮事件も多発しています。人のプライバシーを撮ることがそんなに好きなのかと呆れるニュース目白押しです。しかも学校の先生や弁護士やお医者さんなど社会的に信用ある職業の、しかも年輩の方もいて、我ら庶民は首を傾げるばかりです。
しかし、これが現実なら、このまま行き着く先は「プライバシーが消滅する時代」かもしれません。
問題は、リアルな動画が制限なく撮影・生産される一方、その動画が制限なくネットに流出するようになった点だと思います。YouTubeなど動画サイトは人気のサイトです。インターネットの表サイト・裏サイトを問わず信じがたい、口に出すことさえおぞましい映像も流れています。
撮影されるリスクも恐ろしいのですが、それがさらにネットで第三者によって無制限に再生産・再配布される現実は、もはや肖像権も著作権もプライバシーもなにもありません。
しかも、動画流失は物理的な抑制手段も実効的な対策もないので、仮に法的整備ができてもなし崩し的に瓦解するしかありません。ひたすら無秩序の状態へと。
有効な自衛策はすぐには思いつきません。
素人パパラッチは巨大なリスク。リスクを抱えがちな芸能人・有名人にとっては、受難の時代へと突入してきました。
(2008-07-26)
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