Home > ブログ
リスト表示 | (edit)
( 香水工場の )

香る生活


映画学校・夜間コース
私事で恐縮です。いま、映画学校の夜間コースに毎週2回、都心まで通っています。4ヶ月コースで来月終了予定です。

わずか4ヶ月という期間でデジタルビデオカメラの操作方法から撮影方法、企画の立て方と企画のプレゼンテーション、脚本の書き方と制作、台本と絵コンテ制作、そして役者を掻き集め、カメラや音声さんなどスタッフを割り当て行い実際に学校内ロケを敢行。

ロケでは監督実習を体験します。素材を撮り集めた後は編集(専門用語で「ノンリニア編集」というそうです)して一本の作品を仕上げます。

スクール最終日に発表会をやって卒業予定です。

冗談のようなスピード感ですが、細部のクオリティはどうであれ、映画やドラマ、CM、プロモーションビデオなどがどのよに企画・立案・制作されていくのか実際の現場に触れることができて大変勉強になります。

4ヶ月間そのものが全部、実際カラダを張った体験コースながら、エッセンスだけを純粋培養的に指導してくれます。ただし、教え方は手取り足取りということは一切なくヒントしかもらえません。

講師や教務部のスタッフの方々は表面的には親切丁寧ですが、教科書なんかも当然ありません。職人の世界のように先輩やプロからワザを盗み取りるしかない、というガッツがこちら側になければなんとなく卒業してしまいそうです。そういう意味で逆に厳しい現場です。

卒業後?・・・私はそこで終了ですが、聴講生の中には本科に進む人もいれば、そのままテレビ番組の制作会社などに就職や転職される方もおられると思います。

その学校の本科生やスタッフのみなさんは実際テレビ番組などの制作現場に出入りされているので、リアリティありありでテレビ局や番組の裏側の話などは聞き入ってしまいます。


国分「第一回脚本監督作品」を撮る!

先日、カリキュラムの一環として生まれて初めて映画撮影をやりました。目標1分の作品を制作します。1分の作品を制作するのに10分程度の撮影を行います。10分の撮影に3時間を要しましたが、スクール内で撮影しセットなどは組みませんでしたので、もしロケに行きセットを組むとなると・・・気の遠くなるような重労働です。

「映画製作とは肉体労働である」

私の素朴で率直な感想です。

撮影中、私の隣にはプロの監督さんが付いていただきストーリー展開の矛盾点やカット割りに不自然さ指摘したりカメラワークの指導などをリアルタイムをしてくれます。はっきりいってあまりにも注意される点が多いのに、一方メモを取るヒマはなく、大切なヒントはほぼすべてリアルタイムに忘却の彼方へ。

本当にもったいないことをしました。

プロの監督さん、しかも有名な映画で実際に現場に立たれている方ですから、こんなチャンスは滅多にない(一生ないかも?)と思いますが、当方も、現場に立ち会う役者さんやスタッフのスケジュールを預かっている以上、時間内に撮り終えてしまうというミッションをクリアすることに必死ですから、ムリヤリ前進あるのみでした。

現場では、絶叫ものです。

「よーい、スタート!!」

「カッート!!! 取り直し! バカヤロー!」

・・・とは叫びませんでしたが、気合いが入ってくる次第にそういう心境になってきます。当日は比較的和やかに進行したものの、空想するにみんなきついですから撮影が長引くとそういう殺伐感がでてくるのも当然の成り行きです。

作品は、残念ながら著作権関連の制約のため公開できませんが、公開できるものをいつの日か・・・


関連投稿:
ショートフィルムで表現される香水プロモーション



(2008-08-21)
search
月一メルマガ

TOP