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( 香水工場の )

香る生活


フレグランス協会のセミナー「ファッションと香水」
きのうは珍しく香りのセミナーに出掛けました。日本橋。東京駅八重洲口近くのビルの一室。テーマは「ファッションと香水」。

まずは東京駅八重洲口あたり変貌に腰を抜かしました。昔、近くで働いていた頃があり、こんへんは私のランチエリアとして守備範囲に入っていました。お昼時徒歩でうろついたものです。

あの頃は東京駅八重洲口の神田寄りガード下は人気のない古びたビルがありましたが、今は人の波が。

次に腰を抜かしたのは、セミナー内容のおもしろさ。

2009年春夏、メンズのファッショントレンドのキーワードは「スカート、レース、ピンク」だそうです。

にかわに信じがたく・・・"ちょっと、スカートってあれか?ヒラヒラした布を腰に巻いただけのあのスカートか?"と内心質問攻勢

ファッションにはやや縁遠い私さえも時代の激変を感じずにはおれません。著名なファッションブランドさんがそういうテーマをファッションショーなどでぶつけてきているという話なので、一般人がこういうトレンドにすぐにシフトするわけではありませんが、5年後男性スカートは案外「フツー」といわれたりしているかもしれません。

「おっ、そういえば!」

膝を叩いてあやうく立ち上がりそうになりました。私は数年前、赤坂プリンスホテル近くでスコットランド紳士を目撃したことがあります。その方はチェックのタータン・スカートをお召しになっておられました。

かなり身分の高そうな雰囲気。○○卿や○○男爵なんて呼ばれるやんごとなお生まれ(英国の身分制度には明るくありません)に違いありません。

正直カッコよかったですヨ。

渋銀の演技が光るショーン・コネリーのスカート姿の写真もどこかで見たことがあります。彼もスコットランド出身だとか。スコットランドでは今でも男性の正装はスカートなのかもしれません。

ローマ時代の重武装戦士はスカートにサンダルという出で立ちでしたので、実はスカートってもともと「男のはき物?」なんて意識改革を迫られました。

もしスカートが男性のフツーの服として流通するとなると、その下には何を召せば?という問題は男にとって若干切実な問題。ズバリ"ダイレクトにサルマタでいいのか?"と内心疑惑が湧きましたが、講師の方には質問しませんでした。



このセミナーは日本フレグランス協会で毎年開催されているセミナーの一環で、香水ビジネスや香水の販売に関係される方々が集まります。

第7回 日本フレグランス協会 スペシャルセミナー

今回は服飾史家・コラムニストの中野香織さんが講師をされたセミナーでした。私も末席にひっそりと参列させていただこうと出掛けたのですが、不覚にも遅刻。案内された席は、唯一開いていた最前列の空席で、結果的に濃厚にお話を堪能させていただきました。

もともとファッションと香水には密接な関連があることはこのブログでも何度か取り上げてきました。

ファッションブランドさんは必ずと言っていいほど商品アイテムに香水を加えますが、香水はファッションの短すぎる商品サイクルに対するリスクヘッジ、つまり、企業経営上の製品商品ポートフォリオという意味があるのでは?と考えています。

中野さんは、もし大震災が起き手荷物一つで逃げるとするとバッグの中には乾パンではなく香水を入れていくというくらい香水好きだそうで、そういう方のファッションサイドからの「ファッションと香水」という分析もまたおもしろかったです。

セミナーの内容をもっとお伝えしたいのですが、書き出すと3時間や4時間は書けそうですので、きょうはこれくらで。でも後日少し触れたいと思います。

(2008-11-07)
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