( 香水工場の )
香る生活
2008年版コンシンのジェル
バラの収穫は6月
2008年版だから、2008年のはじめに製造すればいいのですが、ブルガリアでのバラの収穫は6月。その年のローズオイルが私たちの工場に届くのはそれからずっと後になります。
収穫されたバラの花びらは蒸留されローズオイルとローズウォーターが採取されます。多くのローズオイルは、ブルガリアの首都ソフィアにある国立バラ研究所に集められます。
国立バラ研究所
ブルガリア中から集められたローズオイルは、熟練のブレンダーたちの鼻と手でブレンドされ、ヨーロッパ向け、米国向け、日本向けの3タイプのブルガリア産ローズオイルに分けられます。
ヨーロッパや米国向けというのはもともと意図した分類ではないのですが、結果的にそれぞれの国のバイヤーさん達が好んで同じタイプのオイルを買う傾向にあることから、3リージョン名が付いているそうです。
今後、中東や中国、インド、ロシアなどからの需要も増加するでしょうから、それぞれの国のバイヤーさんたちがどのタイプのローズオイルを選択されるのかちょっと関心があります。
日本と海外で違いがあるローズへの関心
ちなみに日本人のバラ好きは大変強く需要も高いのですが、韓国や台湾の方々はローズ系香水やローズ系スキンケアに対する関心は日本人ほどではありません。ローズのすばらしさを考えれば驚くほど無関心かな、と個人的に感じています。
中国では特に富裕層の間でバラが漢方薬の一成分として需要があるようです。中国の方々は日本人とはまた違った理由でバラを愛しているように感じています。
国立バラ研究所の役割
ブルガリアの国立バラ研究所で行われるブレンド作業はとても大切な工程です。ブルガリアンローズオイルの品質の安定化・一定化及びブランドの維持に大きな貢献をしていると思います。成分証明書(Certificate)の発行もブルガリアンローズオイルのブランディングに役立っています。
当社が仕入れるローズオイルは国立バラ研究所経由がベースで、プラス各地の蒸留所から直接仕入れることがあります。どちらがよいとは一言では言えませんが、同じローズオイルでもそれなりに違うことは確かです。天然物ですので。
世界中に出荷されるオイル
このようにブレンドされたローズオイルが一般の市場に出回るのは夏から秋になります。
結局、その年のローズオイルを使用して製造する『コンシンのジェル』はだいたい晩秋になります。といっても初冬を境にローズオイルは常温でも固まりだしますのでその前のタイミングで製造に入れるようスケジュールを組んでおきます。
2008年版『コンシンのジェル』ができ上がったのは11月初旬です。
今年も『コンシンのジェル』をお届けします。
(2008-11-12)
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