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( 香水工場の )

香る生活


ロハスもナチュラルも行きすぎれば文明そのものも「?」マーク?
ロハスもナチュラルも武蔵野ワークスには大きなテーマです。

武蔵野ワークスは、ロハス的でとてもナチュラルな製品を作る会社と思われています。

それは本当です。

しかし「天然100%」や「無添加」などロハス的なイメージやナチュラルなイメージを装うポーズを全面に押し出してビジネスの展開をすることはないでしょう。

たとえば、一般的にはイメージが悪く大半のメーカーが隠したがる「合成香料」に対しても前向きかつ肯定的な意見もドンドン言っている方です。

一言で「合成香料」といっても数十万種類あるわけで、それだけあれば中には危ないものもあることは確かです(とくに環境的な意識がまだ途上の国々に)が、少なくとも現在の日本で生産され正規ルートで流通しているものに危ないものを捜す方がかなり苦しい作業です。

実際、合成香料を否定すると世の中からチューインガムやチョコなどの菓子類、コーラなどの清涼飲料水、タバコなどの嗜好品、ハムなどの加工食品は壊滅状態になります。案外知られていませんが、チューインガムや清涼飲料水などは合成香料を食べたり飲んだりするための嗜好品・食品といっても過言ではありません。

しかし、化粧品業界や食品業界には「そこはそっーとして、あまり触れないでね!」という暗黙の了解があります。合成香料の多くがいかに安全で、いかに人の健康と豊かな生活に貢献しているか、そんな啓蒙活動や周知活動に対して、大手食品会社さんや化粧品会社さんが、なぜ腰が引けているのか、歯がゆいばかりです。

そんなわけで、私たちは隠さず「合成香料」に対して肯定的な態度を表明し、製品の説明書にも合成香料も使用している旨はっきり明記しています。

こんな化粧品会社は自殺行為で、多くの関係者の利害が渦巻く大企業なら絶対に口にできないことですが、私なんか、こんなところがベンチャー企業や小規模会社のおもしろい所かなと感じています。

反面「天然100%」や「無添加」は、私的には「よくできたイメージ」です。

マーケティングワードとしては、切り札的なキャッチフレーズでした。しかし、これらのフレンドリーなコトバには多くの場合、矛盾や無理、環境破壊などが隠れていることを多くの消費者が気づき始めています。少しずつ社会はよい方向に向かっています。

ところで、2005年前後から流行りだした「ロハス」という考え方やライフスタイルは、一部の方々に「2006年はロハスビジネス元年」と言われたり、いや「2008年がロハスビジネス元年」という言う人もいて、要はロハス関連ビジネスの盛り上がりが見えてきています。

ロハスとは、人が健康的で環境に対して持続可能な生活を送るライフスタイルの意味になると思います。Wikiさんで調べると

「LOHAS(ロハス、ローハス)とはLifestyles Of Health And Sustainability (健康と持続可能性の(若しくはこれを重視する)ライフスタイル)」

Sustainabilityなんて難しい単語ですね。要はロハスはロハスです、という感じです。

偶然、ロハス関連のビジネスを推進されている方と打ち合わせをさせていただく機会がありました。

ロハスは、健康的で環境重視型ライフスタイルです。そういうポリシーに合致する製品の製造や販売など、またロハス的な生活の仕方などの紹介や提案をされることが仕事の内容です。彼女との話し合いは刺激的でした。次の一言がちょっと考えさせられました。

「でも、結局ロハスも追求していくと、最終的には世捨て人みたいな生活になるんですよね」

それは文明との決別。中学生の頃読んだある記事。ある学者さんが言いました。

「人類の自然破壊は、太古の昔、農業を始めた瞬間から始まった」

農業のイメージはナチュラルな産業でしたが、実際は農業が自然破壊の事始めだったのかと目からウロコでした。似たいような衝撃です。

ナチュラルであること、ロハスであること、しかし、どこかで折り合いを付けないと文明自体が矛盾ということなんでしょうね。



(2009-01-14)
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