( 香水工場の )
香る生活
サンダルウッド物語#4
ハワイのサンダルウッド
ハワイではニューカレドニア同様1800年代、サンダルウッド(白檀)が輸出用産物となりましたが、乱伐が進みサンダルウッド産業は衰えます。
かのカメハメハ大王は、中国向けの対イギリスサンダルウッド貿易で財をなし、西洋の最新兵器装備によってハワイ全土の統治に成功しました。
高価な樹木・サンダルウッド
いつの時代でも国防費は国家予算の中で大きな負担ですから、逆に、サンダルウッド(白檀)がいかに価値ある樹木か思い知らされます。
中国向けのサンダルウッド(白檀)なのに、貿易相手はイギリスというのがニューカレドニアの例でもあったようにこの時代の特徴です。
ヨーロッパ列強は世界中の富を旺盛に吸い上げていた時代と言えるかもしれません。
「檀島」と呼ばれるハワイ
ハワイは、中国語で「檀島」と呼ばれます。中国でハワイ産サンダルウッド(白檀)が出回っていたことを物語る痕跡ですね。
カメハメハ大王はハワイ全土統一成功後、いったんサンダルウッド(白檀)の伐採に制限をいれたようですが、現金収入としての魅力は大きく、なし崩し的にサンダルウッド(白檀)の森林は荒廃していきました。
荒廃したサンダルウッド原生林
サンダルウッド(白檀)産業衰退後、ハワイではサトウキビ、パイナップル、コーヒーへと主要農産物を変化させてきた歴史があります。
他の太平洋諸島でも状況は似ており、現在サンダルウッド(白檀)産業が成立している島は、私の知る限りニューカレドニアくらいではないかと思われます。
小笠原諸島のサンダルウッド
なお、日本では小笠原諸島にサンダルウッド(白檀)の近種であるムニンビャクダンが生育していますが、香りは強くないとのことです。
(続く・・・)
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→ 香水「白檀」(Sandalwood)
(2009-05-17)
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