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( 香水工場の )

香る生活


神代植物公園#2

パフューマーの香りに対する飽くなき好奇心



あちらのパフューマーさんは多くの場合「パフューマーとは世襲制の職業ではないか」と思えるくらいファミリービジネスとして営まれている方が多い。

その例にもれずご一族には大変なパフューマーさんがおられます。お祖父様もお父様も有名なパフューマーで、特にお父様はマダムロシャスやカレーシュ(エルメル)の調香をされており世界的によく知られたパフューマーさんです。

現在は引退されているそうです。

当日、神代植物公園の入り口集合でしたが、そこにそれらしき人々(外国人なので一目瞭然)がいたので、ススッと歩み寄り「Are you ○○?」と挨拶するも、ニッコリされ「私は、その妻」と言われ、ノッケから外してしまいました。

バラ園の見学は、バラの見事さと同時にパフューマーさんの旺盛な好奇心も見学することができました。

とにかく匂いがするものは何にでも興味と関心がおありのようでクンクンを飽きずに様々な花や植物の葉、実、枝なども確かめられていました。

同伴されている方から聞きましたが、その前日は道端に生えていたサンショウ(山椒)に強い関心を示し長い時間匂いを嗅がれていたそうです。

結局お土産屋さんで山椒の香辛料を購入されたそうです。

この日は公園を出た後、ユズ(柚)の香りを嗅ぎたいというご希望があったとのことでユズの生えているそば屋さんまで行きました。ジャパニーズシトラスとしてユズも気になる日本の香りだったようです。

ジョークではなくパフューマーのネットワークはかなり狭くパフューマー同士緊密なコミュニティが形成されているからですが、彼も「たぶん」と同意してくれました。

彼によると世界には500人のプロのパフューマーがいて、300人がフランス人で、そしてお互いほとんど全員が知り合い同士と言っておられました。


(続く・・・)

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(2009-05-22)
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