香りによるアンチエイジング・ブームのその後
- (2018-06-21)
衝撃のテレビ番組 =「香りアンチエイジング」
4年前、テレビ番組で、ローズマリーやラベンダーの香りが、アルツハイマー型の認知症の予防や治療に役立つという内容の番組がテレビで放送された。
「たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学」
(2014年2月25日 テレビ朝日)
精油の知識がある人からすれば、伝統的・民間療法的に言われていることだったが、一般視聴者から見れば、それは驚異的な内容。
「香りで認知症が治る!?」
このテレビ番組を見た少なくない人々が、藁をも掴む思いで精油に飛びついた。
(もし、私もこの番組を見ていたなら、同じことをしたかも)
奇跡の精油
この番組で紹介された精油は、下記4種類:
・ローズマリー
・ラベンダー
・レモン
・オレンジ
品薄で業務への影響も
上記の精油は、この番組の翌日から、売れに売れ、すぐに品薄となり、つられて他の精油にも飛び火し、あっという間に、多くの精油が品薄状態となり、半年くらいは、一部の精油が入手困難へと。
当社では、精油は、香水や化粧品の原料の一部としてよく使うので、我らからすれば、この精油ブームには閉口した。
ブームは続かなかった
私の周囲にも、ローズマリーやレモンの精油を入れたペンダントをぶら下げる人が出現した。
しかし、少なくとも私の知っている人々は、いつの間にかペンダントをしなくなった。
このブームは数年で収束し「香りでアンチエイジング」というアイデアに過剰に熱中している人々は希有となった。
(ただ、私は現在でも「香りでアンチエイジング」には一定の効果があると信じている)
10年前のグレープフルーツ香りダイエット
この「香りアンチエイジング」ブームの10年以上も前、2004年前後、グレープフルーツ香りダイエットなるものがブームとなった。
「グレープフルーツの香りにはダイエット効果がある」というだった。いわるゆ「燃焼系」というコトバで盛り上がった一連のダイエットブームの一端だったが、こちらも数年で収束。
長く続きません。
実感できる改善がなければ・・・
研究成果はウソではないだろう。
しかし、一般の我々が気楽に試したところで、実感できるレベルの改善は見られないことが普通。
(それが普通なのだ。奇跡は簡単に起きない)
実感がなければ、サプリメント同様、続けるモチベーションは維持できない、それが人情。
- (2018-06-21)