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白梅,くちなし,ホワイトフリージア
Date: Tue, 20 Jul 2021


●投書:
(白梅)
 梅の花というよりも,箱いっぱいに詰められた,熟した梅の実の空気を吸ったような感じがします。

 しかし,梅の果実のみのフルーティーで甘い香りというのもちょっと違い,もっと複雑な厚みのある香りがします。トップノートにイチゴというのもなるほどと感じ,時間が経過するにつれ,ジャスミンの香りがたち,最後にはバニラのような香りになります。

 クンクン嗅いでいると,陶酔感というか,多幸感というか,酩酊感というか,すこし頭がぼぉ,とするような不思議な香りです。

 それでいて香りに酔うような強引な香りでは無く,暗闇でその姿は見えないけれど,梅の存在を確かに感じる,芯の強さみたいなものを感じます。
 梅の花の印象が与えるの古風な雅さというイメージより,実にかぶりつきたいようなセクシーさを感じるのは私だけかしら?

(くちなし)
 私の記憶の中のくちなしそのものの香りです。くちなしは好きな香りなのですが,生花は少ししつこく感じ,長く嗅いでいると頭が痛くなってくるのが悩みです。

 この香水は最初の鮮烈な香りから,肌になじむように柔らかく変化し,なじんでいきます。就寝前につけても眠りの邪魔をせず,良い眠りに誘ってくれそうな香りです。

(ホワイトフリージア)
 私の頭の中のフリージアの香りとは違う,でも大好き!,という良い意味で裏切られた香りでした。

 私の持つフリージアのイメージは,3月に旅立つ人に手向けた花束の中で,メインでは無いけど,たおやかなフォルムと優しい香りで存在感をしっかり示す,といったものでした。思い出スパイスが過分に入っているので,きゅんっとした,少し切なくなるような香りです。

 このフリージアは,柑橘の生命力を感じ,元気をもらえるような香りです。

 残念なのは持続性が弱いことで,一日中嗅いでいたいという場合には付け直しが必要な事です。職場ではなかなか難しいので,練り香水のタイプがあるといいなぁ,と感じました。


●ハンドル:
みさと



(国分) 「きゅんっとした,少し切なくなるような」、これわかります。香水にこの部分があると麻薬のように虜になりますよ。そうなると危ないので、「ある程度好き」くらいの香りをオススメ


(2021-08-24)
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