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藤 すみれ 木蓮 スイートピー 野ばら 蓮花 くちなし スイカズラ
Date: Tue, 13 Sep 2022


●投書:
 こんにちは。
 ツイッターで武蔵野ワークスさんのことを知り、豊富な花の香りにひかれていくつか商品を購入しました。

 香水初心者ですが、備忘録として書き留めておきたいと思います。


○まず、紫系の匂いで、パウダリックという共通点のある藤とすみれですが、季節やボトムノートの印象が異なっていると感じます。

・藤 初夏の空気を連想させる、濃密で高貴な香りです。
トップ 凛とした、混じりけのない鮮やかな紫を連想させる香りです。夏のむっとした空気を感じます。
ミドル 豪奢で、優雅。高貴さを感じる香りです。
ボトム 涼やかな香りで、羅紗に透ける陽光を思い浮かべました。

・すみれ 啓蟄のころを思わせる、可憐で甘やかな香りです。白菫色が連想されます。
トップ ひんやりとした奥行きが感じられます。冬の朝の香りです。
ミドル 春の暖かな空気感が味わえます。せっけんを連想させる香りで、清楚で可憐な印象です。
ボトム 甘い香の香りです。奥底に隠れていた、すみれの芯が表層にあらわれるように感じます。


○続いて、木蓮や、スイートピーといった、日常にまといたいと思う香りです。

・木蓮 芳醇なレモンの香りがふんわりと鼻腔に届きます。レモンティーの香りというのは的を射ていますが、ペットボトルの紅茶のように舌に残る甘さではありません。レモンの甘さと、ユーカリのさわやかさが相まって、ずっと嗅いでいたくなる香りです。

・スイートピー 少女のふくふくとした頬の色が浮かびました。カシスの渋みがピュアな大人っぽさを演出しています。

・野ばら 昔からある、少し背伸びした香水という印象です。私にとっての化粧台に近い香りです。


○そして、蓮花。こちらは使い方に気を向けると、その香りを存分に楽しめると思います。

・蓮花 第一印象はトイレの芳香剤でしたが、使い方を変えるとリラックスできる香りだと感じるようになりました。つけすぎるとレモンとユーカリが鋭く香るので、ティッシュにかけてルームフレグランスとして使ったり、少し遠くから足もとにかけたりしています。さわやかで前向きになれる香りで、残暑の残るころや、寝苦しい夜にお勧めです。


○最後に、くちなしとスイカズラですが、生花の印象的な香りをそのまま閉じ込めた香りだと感じています。それゆえに使い時が難しいです。

・くちなし かなり濃厚なフローラルの印象です。茎や葉のえぐみまで再現されており、きれいなだけの香りではありません。花の生命力が感じられます。

・スイカズラ グリーン感と蜂蜜のような香りがうまく調和していると感じます。初夏の記憶を思い起こさせる香りです。

 長々と書いてきましたが、皆さんの香水選びの一助になれば幸いです。

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(国分) これはありがたき幸せなご意見、他のお客様の製品選びに役立つコメントばかりです。「啓蟄(けいちつ)」という言葉が雅ですね~


(2022-09-24)
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