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色々試させて頂きました
Date: Sat, 22 Oct 2022


●投書:
香水の類を今までほとんど使用してこなかったので、イメージ買いで数種類試させて頂きました。


・小望月(軸):ひたすらいい匂い。甘すぎないがスイートで爽やか。これがゼラニウムかぁ……。(ゼラニウム、バラの香りのイメージで使われることもあるそうだけれどこの香りはバラっぽくはないと思う。)私には何か柑橘系の香りが紛れ込んでいるような気がします。(ゼラニウムって蚊連草の親戚(親)ですよね。シトロネラールは虫の嫌う香りのはずだけれど、私なら寄って行きたくなってしまうな。)

・逢魔が時(軸):あ~、これはなるほど妖しげ。バレリアンってこんななのですね。奥の方から異国の市場のようなスパイシーさが手招いてくる。こじゃれたマーケットではなくて、迷宮のような路地裏のバザール。目覚めると朝でも割としっかり香っていて、夢の残滓を嗅いだ気分。

・サイレンス(軸):墨の香り、乾燥した針葉樹の香り、好き。最後の最後に深く甘く温かい複雑な樹液のような松脂のような香りがいつまでも残る。これがベチバーかぁ~。ここは好みが分かれそう。個人的には、嫌いではないがいい香りでもない、癖になる感じ。手首に付けたが軽く洗っても残る強さがある。何かに似ている……と思ったらハーブティーにブレンドするリコリスの感じかも。

・白檀(スプレー):吹き付けてすぐ、揮発性の高い柑橘系の香り、その奥に墨と木の香り。少しして線香と古い和紙に墨の香り。軽く水洗いしても24時間くらい経っても鼻を寄せると香る。最後は甘酸っぱいようなスパイシーなような……。(肘裏)

・沈香(スプレー):墨と木の香り、シナモンのような少し甘いスパイシーな香り。これがアンバーなのかな?(本来は琥珀に火をつけて香りを楽しんだらしい。現代ではこれを人工的に再現した香料が使われており、調香者によってかなり個性に差が出るらしい。)甘さの奥にかすかな苦みと温かさ。(肘裏)

・ポロヌプリ(スプレー):最初に揮発性の高い木の爽やかな香り。フィトンチッド? 仁丹系? ベルガモットは分かるけれど初回は何故かラベンダーは埋もれていて判別できなかった。目が覚めるような香りではなく、リラックス出来る香り。少したって草の香りの中からラベンダー登場。あぁ、小さな集合花がほどけて来たんだな、と言う感じ。良く出会うラベンダーの花だけの精油の香りではなくて、ラベンダー畑の香りと言えば、序盤からあったんだった、と気付く。残り香もあっさりしていて重たくも甘ったるくもない。消えるのはやや早めかも。今回試した中では自分が使うにはこれが一番好き。(肘裏)

・ロサブラン(プレゼント・軸):スイート過ぎないバラの香りで、厚みがなくやや単調な印象。ティーの香りが好みの私にはnot for meなのでプリザアレンジの香りづけに使わせて頂きます。


使うのに結構時間がかかりそうなので、次を試せるのはいつになるでしょう……?(既に気になるお品がいくつかあります。)

特におしゃれをするでも誰に合うでもなく過ごす日でも、香りの変化を気に掛けているだけで今まで寝ていた五感の一部が目覚めるようで、新鮮な感じでした。

●ハンドル:
Fomalhaut_blue


(国分) 嗅覚鋭くお詳しいですね・・ ポロヌプリは前半の評価が今ひとつなご様子でしたので「ダメだったか~」と思いながら読みましたが、最後で「今回の中で一番好き」と来て、ふと笑ってしまいました、いろいろお試し頂きありがとうございます


(2022-11-07)
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