Date: Sun, 5 Feb 2023

●投書：
・スイカズラ
他の方のレビューと重なりますが、スイカズラそのものの香りというより、多種多様な草花が放つ香りの集合体だと思います。お花屋さんの匂い＝この香水と言っても過言ではないかと。それにしても、おしべ、めしべを精一杯伸ばして咲くスイカズラの姿は愛らしいですね。フルボトルで買うことに決めました。末永くお付き合いしたいと思います。

・百合
「スイカズラ」がお花屋さんの匂いだとすれば、「百合」は豪華な花束の匂いでした。この香水に使われた草花が互いに競い合っているかのよう。ある時は百合が優位に、またある時はジャスミンが猛アピールし、かと思うとローズやハニーノートが先頭に躍り出ます。トップとかラストといったくくりを超えて、首位の香りが終始入れ替わるという、ダイナミックで面白い香水でした。

・スノーミント
年季の入った大人としては、ミント系の香水をつけようものなら「いつも湿布を貼っている人」と認定されそうで、躊躇していました。しかし実際は、ともすればひとり勝ちしてしまいそうなミントを、下支えするウッディやムスクが絶妙に制御していると思います。年齢・性別・季節を問わず使えるのではないでしょうか。

・菖蒲の葉
最初に生姜が登場し、薬味系ワールドが展開されました。冷や奴か素麺をいただきたい気分です。デコルテにつけて変化を観察してみました。ちなみに私は非喫煙者で、洗濯洗剤や化粧品などは無香タイプを使っています。本来の体臭のみの状態での2プッシュから1時間後、私の肌では謎の良い匂いが無香に近いレベルで残っています。布地ではハーブ感が若干持続するようです。不思議な存在感のある香水だと思います。

●ハンドル：
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(国分) 「湿布を貼っている人」にニヤリ。私自身「スノーミント」で湿布の連想はなかったので新しい発見でした。「薬味系ワールド」部分はバラエティ番組のナレーションのように楽し読みました。「無香に近いレベル」はご指摘の通りです。もう少し香りが強くパワフルだと "もっともっと売れてよい香り" だと感じております


(2023-02-08)