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2023年5月「黒文字」
Date: Tue, 9 May 2023

●投書:
大好きなサイレンスが山奥の神域の香りとするなら、黒文字は人と共に在る森の香りとでもいいましょうか。

ランドセルを背負っていた時の通学路にあった、木に囲まれた小さな神社を思い出しました。


付けた瞬間、枝から葉っぱをちぎった時のフレッシュな緑の香りがして深呼吸してしまいました。

こすったらレモンのような香りがするハーブ?が祖母の家の庭にあったのですが、それで遊んでいた頃のことも思い出しました。

こんなにいいにおいなんだから美味しいんだろうなぁ!という単純な思い付きで食べてみて、とんでもない目に遭った渋さとエグみも奥の方に感じます。

そんな忘れていた子供の頃の記憶と紐づいた、なんとも懐かしい香りです。


採集してそのまま瓶詰めしましたというような、人工感が少ない香りで正直、香水っぽくないです。

でもそれがとてもいいですね。特にこれからの季節は。


香りはあまり広がらないようで、また持続も短いので一人で楽しむ香りとしてとても使いやすいです。

黒文字が微かになったところでサイレンスを重ねると、物語が続いていくようで素敵です。


ウッド系を集めているのですが、樹木感が全面に出ているのにここまでさわやかな香りは初めてです。

1本購入して気に入ったので、届いたその日にもう1本追加しました。

他にはない素敵な作品をありがとうございます。


●ハンドル:
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(国分) 『サイレンス』vs『黒文字』・・どちらも凄いの香水のような扱い、讃えられ気恥ずかしいところですが、「山奥の神域」vs「人と共にある森」という対比は伝わりやすいですね


(2023-05-19)
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