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白檀2019、ピーチ、ろうばい、スノーミント、白梅
Date: Thu, 26 Oct 2023

●投書:
・白檀2019:
ザ・寺系!という感じで、非常に落ち着く香りです。

お香っぽさも強いけれど、竹林の湿った土のような香りでもあって、深呼吸したくなる印象。

姿勢を正してゆっくりと墨をすったときに立ち上る香りも確かにして、全体的にしっとりとした大人を思わせます。

甘くもあるけれど、べたつかない、落ち着いた甘さ。イメージとしては洋菓子の甘さではなく、和菓子の甘さ。それが墨の香りと絡んで、大変に好みです。


・ピーチ:
つけた瞬間は甘く、「もぎたて果実!」という青っぽさもあり、実に桃らしい瑞々しさでした。

馴染んでくると、駄菓子屋にありそうなチューイングガムとか、ピーチのラムネとか、そういったどことなくプラスチックっぽい手触りを思わせる印象に変わります。

安っぽいとかそういう意味ではなくて、親しみやすさが前面に出ている明るい香りで、元気になりたいときに使いたいと思います。


・ろうばい:
「蝋梅」と聞いて思い浮かぶイメージとは違っていて驚きました。

ぱっと思い浮かんだのが、ディオリッシモをもっと穏やかにしたような感じ。(他ブランドさまのお名前を出してすみません。ちなみに、私が覚えているディオリッシモは二十年以上前の、今の香りに再調香される以前のものです。)

重ね重ねすみませんが、ディオリッシモと言えば「キンチョールの匂いに似ている」との意見が散見されて、私もそれには同意でした。この「ろうばい」も、その要素が少なからず……といった香りです。

個人的には好きだと言い切れない香りなのに、妙に癖になってしまう摩訶不思議さは「日本の気候・風土、日本人の肌に合う香り」という武蔵野ワークスさまのテーマならでは、でしょうか。


・スノーミント:
レモン! つけた瞬間に、ものすごくレモンです。まだ緑の色味が強い、若い実を思わせます。その後ろから、ミントの葉の香りがじわじわと追ってきたかと思えば、時間がたつにつれて甘さも引き立ってきました。

スーッとする清涼感ではなく、若々しい鮮烈さが印象的。名前だけだと冬を思わせますが、つき抜けるように青い空、もくもくと大きな白い雲、そういう背景に似合いそうな香りです。


・白梅:
枝ぶりの良い梅を思わせる香りです。いくつもの枝を伸ばした野性味と、人の手をかけられている丁寧さ。そういう梅の姿を思い浮かべました。

「ろうばい」と方向性は似ているのかもしれませんが、そこから苦手な要素をできる限り取り除いたような、しなやかさを感じます。

梅シロップ、自然に咲いた花、嗅いだことはないけれど梅の樹液。そういったものがブレンドされたような力強さもあるように感じます。

私に着物を着る習慣があったなら、焚き染めて使いたくなる香りでした。


●ハンドル:
蒼(あおい)


(国分) 『スノーミント』は「ものすごくレモン」でしたか? 私はそこまで強い印象は抱きませんが、おそらくシトラス系の香りが敏感に感じ取れる方なんでしょう。人によって反応しやすい香りタイプは案外分かれているので香水の評価が全然違うものになる場合があります、おもしろいです


(2023-10-28)
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