開発日誌 (~2012年)
手荒れとハンドクリーム
(2010-04-01 08:30:11)
手荒れとハンドクリーム
冬場に手荒れを起こす人は珍しくありません。多くの主婦がなんらかの手荒れに苦しんでいます。手荒れは日本の冬の風物詩的な病気です。
手荒れとは?
角質層に損傷が生じ、皮膚表面にひびや亀裂が入り、場合によって出血を伴う皮膚の疾患です。
傷口周辺では炎症が発生するため赤みや痒みが伴う場合もあります。バリア機能が失われた傷口では細菌繁殖も起こりやすくなります。
手荒れの症状
手荒れはステロイドなどの外用薬で一時的に治りやすいのですが、生活習慣や職業上避けて通れない繰り返しの手仕事のため慢性化しやすい病気です。
そのため人命に直接関わる病気ではありませんが、長期化する傾向があります。
皮膚表面から数ミニの深さまで達した亀裂と出血はピリピリとした痛みや激しい痛みを伴い、強い痒みを感じることもあります。
手洗いや水仕事(炊事、洗濯)では患部に水がしみたり、指を動かしただけで傷口が開いて出血が繰り返されます。
職業病
日本では空気が乾燥する冬場に発祥する人が圧倒的に多く、春になると自然治癒するケースも珍しくありません。
冬は乾燥と低温のため血行や皮脂の分泌活動も鈍ります。調理師、美容師さんにとっては一種の職業病となっています。
手荒れの原因
皮膚表面の乾燥が最大の原因です。繰り返しの水仕事(炊事、洗濯)や洗剤、シャンプーの使用によって皮脂や角質が落ち、肌を保護するバリア機能が低下が原因です。
いったん、手荒れを発症するとそこからさらに皮膚バリアが破壊されやすくなり悪化を促進します。
皮脂腺がない手のひら
手のひらには汗を出す汗腺はありますが、なんと皮脂腺はまったくありません。
皮脂腺は全身にありますが、くちびる・手のひら・足の裏にはありません。
外界の刺激を直接的に受けやすい手のひらになぜ皮脂腺が存在しないのか、進化の過程でそうなったと思われますが、その理由は不明です。
その代わり、角質層が他のパートよりも厚くできており刺激からの保護の役割を果たしています。
手荒れの治療法
皮膚科でステロイドなどの治療薬が処方されると思いますが、基本的に生活習慣として手を乾燥と刺激から保護することが重要です。
- ・肌に合わない洗剤は避ける
- ・水仕事(炊事、洗濯)はなるべくゴム手袋を使う
- ・水仕事(炊事、洗濯)を少なく、時間を短く工夫する
- ・手を洗いすぎない、極端にきれいにしすぎると常在菌もいなくなり逆にリスクが高くなります
- ・食器の汚れを落とすが、皮脂も落としやすい「お湯」は使いすぎない
- ・水仕事(炊事、洗濯)・入浴後にはハンドクリーム・ボディクリームをつけることを習慣化する
- ・濡れた手はふき取り、濡れたままにしない(自然乾燥は皮膚の水分を奪いながら蒸発しやすくなる)
- ・暖房は加湿とセットで
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