開発日誌 (~2012年)
水仕事とハンドクリーム
(2010-04-01 08:30:14)
水仕事とハンドクリーム
炊事・洗濯は避けて通れない主婦のお仕事ですが、水仕事はダイレクトに手に影響を与えます。
お湯の影響
水自体が刺激になると同時に皮膚バリアの皮脂を落とす効果があります。
皿洗いや食器洗いは体験的にお湯で洗った方が格段に汚れを落としますが、それは同時に手の皮脂を落とす効果もあります。
水仕事の手荒れリスク
- ・冷たい水による血行不良や皮膚への刺激
- ・温かい水による皮脂の溶解・流失
- ・洗剤(衣類用・食器用・ボディケア洗剤)による皮脂の溶解・流失
- ・洗剤に含まれる様々な成分(とくに界面活性剤)の刺激
皮膚に吸収される洗剤成分
洗剤や石鹸・シャンプーなども汚れを落とすと同時に手の脂も落としています。
さらに洗剤に含まれる様々な成分は皮膚にも微量に吸収されており(*1)、皮膚がアレルギー反応を起こし湿疹や肌荒れを起こしやすくなります。
(*1)Wikipeda「洗剤」では「家庭用洗剤の皮膚からの浸透量はおよそ0.53%」としているが、単位時間や洗剤濃度が明記されておらずどのような測定方法で導き出された数値か不明です。
優しい洗剤・優しい石鹸の増加
石鹸なども現在ではアミノ酸系の刺激が少ない洗剤が多くなってきました。それらは汚れの落ち方が今ひとつですが、それだけ手や肌には優しい点が特徴です。
逆に言えば、手により石鹸・洗剤は汚れの落ち方も強力ではないと言えます。
洗いすぎはいろいろな意味で良くない
洗いすぎないことは体表に生息し人と共存共栄の関係にある常在菌の過剰除去の防止にもなります。
常在菌を過剰に除去すれば他の有害菌の侵入されやすくなることも近年わかってきました。「洗いすぎはよくない」が現在のスキンケアの常識になりつつあります。
手荒れと水仕事対策
- ・[洗剤] 肌に合わない洗剤は避ける
- ・[ゴム手袋] 水仕事(炊事、洗濯)はなるべくゴム手袋を使う
- ・[水仕事の時短] 水仕事(炊事、洗濯)を少なく、時間を短く工夫する
- ・[洗いすぎ] 手を洗いすぎない、極端にきれいにしすぎると常在菌もいなくなり逆にリスクが高くなります
- ・[お湯] 食器の汚れを落とすが、皮脂も落としやすい「お湯」は使いすぎない
- ・[水仕事の後のメンテ] 水仕事(炊事、洗濯)の後にはハンドクリームをつけることを習慣化する
- ・[濡れた手拭き取る] 濡れた手はふき取り、濡れたままにしない(濡れたままだと皮膚の水分を奪いながら蒸発しやすくなる)
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