開発日誌 (~2012年)
入浴とハンドクリーム
(2010-04-01 08:30:15)
入浴とハンドクリーム
入浴は血行を促進し老廃物・疲労物質を排出(デトックス効果)、体温を高めカラダの免疫力の強化に役立ちます。
健康促進に大きな効果があると思われますが、ことスキンケアに関しては良いことばかりではありません。
入浴の温熱作用
最新の研究ではヒートショックプロテイン(HSP)というタンパク質が体内で生成され、細胞が活性化し、免疫力アップも期待できます。
水中の浮力効果(脳の解放)
水中では体重は10分の1(10%)になるとされます。60kgの体重の人なら6kgの体重を支えればよいのです。
お風呂に入る瞬間は体重を支えていた筋肉や関節が開放されます。
腰や足に絶えず掛けていた負担が軽減されること、体重を支えるために常時筋肉の一つ一つ制御していた脳も解放されます。
水圧効果(マッサージ効果)
体全体に水圧がかかるためボディ全体が日常とは違う圧力を受けます。水中ではウエストやお腹部分は数cmシェイプアップされるというデータもあります。
この水圧にはマッサージ効果があります。
起きているときの体は常に重力によって血液が足に降りがちですが、水中のマッサージ効果で血液の循環が促進されます。
熱いお湯が皮脂を落とす
熱い湯はカラダから皮脂を溶かし落とします。
米国の皮膚科では皮膚トラブルがある患者さんは熱いシャワーに長い時間浴びないようにアドバイスされます。
もし米国でも日本のように銭湯や温泉・日常的な入浴の習慣があるとすれば、長い時間の入浴は避けるようにアドバイスされるかもしれません。
入浴の手荒れ対策
入浴は心身への健康効果は高いものがありますが、手荒れがひどい場合は手を湯につける時間を短めにし、湯船から手を出していたほうが皮脂の流失防止には役立ちそうです。
シャンプーや石鹸で体を洗う場合はどうしても手で洗いますので次の要領で行うことをおすすめします:
- ・シャンプーや石鹸などの洗剤を掌に取るとき「少なめ」を心がける
- ・それらを掌(てのひら)で取ったとき長時間手で泡立てない
- ・体を洗うときは短時間に洗い終わり、徹底的にマッサージするように磨かない
皮脂を落としすぎない優しい洗剤を使おう
以前のボディケア用洗剤(石鹸やシャンプー、ボディソープ)は強力な界面活性剤を配合したものが主流でした。
昔、日本のお風呂場ではそんな洗剤をナイロンタオルにつけてゴシゴシしていた時代もあります。
しかし、スキンケアの知識や常識が普及するにつれ、そういう行為はむしろ危険と見なされるようになりました。
垢すりなども現在では皮脂と皮膚角質層の強制剥離でありリスクが高いと考える人の方が多いでしょう。
石鹸も現在ではアミノ酸系の刺激が少ない洗剤が多くなってきました。それらは汚れの落ち方が今ひとつですが、それだけ手や肌には優しいでしょう。
常在菌との共生のためにも
また、洗いすぎないことは体表に生息し人と共存共栄の関係にある常在菌の過剰除去防止にもなります。
常在菌の過剰に除去すれば他の有害菌の侵入されやすくなることも近年わけってきています。
「洗いすぎはよくない」が現在のスキンケアの常識になりつつあるようです。
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