開発日誌 (~2012年)
ワセリンのモト、原油の正体
(2012-06-12 02:06:34)
石油はどこから?
原油(石油)は地中深く存在していますが、その由来は実は不明。
動物や植物の死骸が降り積もって長い年月、地中内の高温・高圧にさらされることで石油に変質するという生物由来説(有機成因論)が有力です。
生物由来説が正しければ、石油も植物由来・動物由来の物質ということになります。
一方で惑星は地球に限らず多くの惑星は本来、炭化水素(石油を構成する主成分)を中心にできており地中内では無尽蔵にあり、それが一部の地表にわき出しているものという無機由来説があります。
もし無機説が正しければ、石油枯渇論は大きな転換を迎えます。
そのほかにも説があってわからない状態です。
炭化水素・・・石油の主成分
代表的な炭化水素(ハイドロカーボン)に「メタン」があります。メタンガスのメタンです。
燃料として使われますので私たちにもなじみが深い物質です。
メタンは有機化学の基礎的物質です。1個の炭素(C)と、4個の水素(H)からできています。分子式はCH4。エタン(C3H8)、プロパン(C4H10)もなじみ深い物質ですが、これらも炭化水素です。
炭素の数が大きくなるにつれて物質が変化する炭化水素
メタン → エタン → プロパンの分子式を見ると炭素数と水素数が規則を持って大きくなっていることがわかります。
炭化水素とは炭素原子と水素原子が安定した結合し合って「CnH2n+2」の分子式で表現される物質です。
炭素数4のプロパンまで見てきましたが、炭素数は100くらいまであります。
人類にとって重要な炭化水素は炭素数が1から20くらいまでです。それらが混じり合って一つの液状の状態で存在する物質が原油(石油)です。
Wikipediaの定義では「石油(せきゆ)とは炭化水素を主成分として、ほかに少量の硫黄・酸素・窒素などさまざまな物質を含む液状の油である」となっています。
アルカン炭化水素
アルカン=パラフィン系=飽和炭化水素
分子式・・・・名称・・・・用途
CH4・・・・メタン・・・・燃料ガス
C2H6・・・・エタン・・・・燃料ガス
C3H8・・・・プロパン・・・・燃料ガス
C4H10・・・・ブタン・・・・液化石油ガス
C5H12・・・・ペンタン・・・・溶剤
C6H14・・・・ヘキサン・・・・ガソリン
C7H16・・・・ヘプタン・・・・ガソリン
C8H18・・・・オクタン・・・・ガソリン
C9H20・・・・ノナン・・・・ガソリン
C10H22・・・・デカン・・・・ガソリン
C11H24・・・・ウンデカン・・・・灯油
C12H26・・・・ドデカン・・・・灯油
C13H28・・・・トリデカン・・・・灯油
C14H30・・・・テトラデカン・・・・灯油
C15H32・・・・ペンタデカン・・・・軽油
C16H34・・・・ヘキサデカン・・・・軽油
C17H36・・・・ヘプタデカン・・・・軽油・重油
C18H38・・・・オクタデカン・・・・重油
C19H40・・・・ノナデカン・・・・重油
C20H42・・・・エイコサン・・・・潤滑油・ワセリン
C25H52・・・・ペンタコサン・・・・潤滑油・ワセリン
C30H62・・・・トリコンタン・・・・潤滑油・ワセリン
C40H82・・・・テトラコンタン・・・・ワセリン
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